米砂原醫院(YONESAWARA HOSPITAL)のネタバレ解説・考察まとめ

『米砂原醫院(YONESAWARA HOSPITAL)』とは、2022年にDorsalfin StudioからSteamでリリースされた和風ホラーゲーム。長閑な村にある廃病院を舞台に、10年前に起こった失踪事件の手掛かりを追いながら、事件の真相に迫っていく。深夜に訪れる廃病院の独特の気味悪さを体験でき、1本の懐中電灯の光を頼りに一人称視点で進行するゲームシステムがさらにその恐怖を助長させる。

昇の箱に入っていた古文書

魂雅楽のパーツである”昇”の箱に入っていた古文書。
文字が複雑で解読できない。

昇の板札

古文書と同じく”昇”の箱に入っていた。
魂雅楽に使うパーツ。

『米砂原醫院(YONESAWARA HOSPITAL)』の用語

米砂原医院

倉鶴村にある廃病院。
古い木造の2階建てで、院長一家の家らしい建物から病棟、入院病棟、隔離病棟と敷地面積は見た目に反して広い。
また、院長の趣味で収集したアンティークが院内中に飾られている。
院内は廃業して以来荒れ果てていて、夜になると誰もいないはずなのに物音がするらしく、近隣住民は近付かない。

魂雅楽(こんががく)

数百年前の降霊術を用いた呪術道具。
権力者の覇権争いの際に、鬼神に生贄を捧げ対敵を呪い殺すために使われた。
その呪力の強さから、悪霊の暴走を恐れた高僧により長年封印されていた。

魂雅楽は本体のオルゴールと”降”と”昇”の2つの箱で構成される。
”降”の箱には数枚の木札と鍵、祭具の使用法が書かれた書物、また不格好な人形とその人形についての説明が書かれた書物が入っている。不格好な人形は「憑神体(ひょうしんたい)」と呼ばれ、人間の新鮮な体の部位を繋ぎ合わせて鬼神が降りた時の依り代を作る。そして、魂雅楽の本体の表示を”降”にし、木札に呪殺したい人物の名前を書いて本体にセット。そして本体のハンドルを回すことで鬼神を降ろすことができる。
”昇”の箱には木札と祭事を終わらすための方法が書かれた書物が入っている。目的を達成したら、”昇”に生贄になった人物の歯を入れ、木札に生贄になった人物の名前を書いて本体にセット。本体の表示が"昇"になっていることを確認した上でハンドルを回す。

米砂原院長は、この儀式を”黄泉がえり”の儀式と勘違いしたことで、亡き妻と息子と再会するために儀式に手を染めた。
結果、彼の願いは叶うことはなく、”呪詛返し”という形で命を落としてしまう形になった。

お軋み様(おきしみさま)

魂雅楽において、憑神体に降りた鬼神のことを指す。
木札に記した人物を地獄へ引きずり込むと信じられた存在。
体の部位が通常の人間とは全然違い、見るからにおぞましい姿をしている。

『米砂原醫院(YONESAWARA HOSPITAL)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

本業と二足の草鞋で活動するインディーゲームスタジオ・Dorsalfin Studio(ドルサルフィンスタジオ)

Dorsalfin Studioのロゴ。

本作は「Dorsalfin Studio」というインディーゲームスタジオが開発・販売している。
コアメンバーは、あたかね、ぶっさん、tekkekkの3名で、彼らを含むメンバー全員が本業でゲーム制作に携わっている。
役割は主に、あたかねがディレクション・背景・シナリオ原案・モーションなどを担当。ぶっさんがゲームデザイン、プログラムなどの担当。tekktekkがサウンド、ライティング、最適化などを担当している。
「インディーゲームを作ってみたかった。技術向上・他分野への理解を深める。」といった理念を基に、プライベートの休日の1日を制作時間に当てて制作している。

スタジオ公式HP

出典: dorsalfingamestudio.wixsite.com

Twitter:DorsalFin Studio@真砂楼/米砂原醫院

出典: twitter.com

インディーゲームでは珍しい公式HP

インディーゲームには珍しい公式サイト。

本作は、インディーゲームには珍しく公式HPが存在する。
内容は、Steamへのリンクやあらすじ、ゲーム背景のサンプルなどがある。
他、実況動画や配信のガイドラインも記載されているので、一読は必須。

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