エンジェル伝説(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『エンジェル伝説』とは、八木教広によって描かれた学園ギャグ漫画。1993年から2000年まで、『月刊少年ジャンプ』にて連載された。1996年にはOVA化もされている。碧空高校に転校してきた北野誠一郎は、その悪魔のような見た目から不良扱いされ恐れられていた。しかしその外見とは裏腹に、彼の心は天使のように純朴で澄みきっていた。様々な人物と出会う中で勘違いが重なって、数々の伝説を作り出していく。

ママ・ハルフォード

ハルフォード家の日本人の母。専業主婦。引っ越し後、碧に近所のお店などを案内してもらい仲良くなる。

『エンジェル伝説』の用語

影の7人(かげのななにん)

不良更生のエキスパート集団。手に負えない不良の撃退屋であり教育委員会の裏の顔と言われているが、実際は特別生活指導員である。作中には入江、熊谷、白滝、菱田の4名しか出ていないが武闘派が多く、唯一の女性である菱田春華のみ武闘を苦手としている。

小磯流古武術(こいそりゅうこぶじゅつ)

小磯平三が開いている道場。打撃を中心とした超実践武術。門下生は募っていないが、荻須の懇願により稽古をつけてやることになった。小磯流順突き、小磯流逆突きなどの型がある。また、瞬発力だけの打撃で内部に衝撃を与えて気を失わせる小磯流古武術奥義の1つ「心臓透し」というものもある。

『エンジェル伝説』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

喧嘩無敗の番長児島を倒す北野

児島(左)を突き飛ばす北野(右)

北野は、白雲の番長児島に財布を返すために公園へと向かう。そこには大勢の不良達が待ち受けていた。ただ財布を返しにきた北野は、動じることなく児島の下へと向かう。同時に不良達の喧嘩が始まり、困惑する北野に児島は一方的に攻撃する。北野はナイフを取り出した竹久が目に入り、奇声をあげた。その声に児島は驚き、北野の顔に強烈な一撃を加えた。北野は気が遠のく中、流血しながら助けに向かってくる竹久を見つける。竹久が再び自殺を図っていると勘違いした北野は、児島を大きく突き飛ばした。そして児島は気絶する。こうして無敗と言われた児島が初めて倒され、この事件から北野の伝説が始まる。

北野誠一郎「人を信じられずすべてを力で解決しようとするなんて…それじゃ人間としてあまりに悲しすぎるしゃないか」

北野の話を聞かずに攻撃を続ける良子に伝えた言葉。北野が天性の格闘家と勘違いする良子はしつこく北野を攻撃していた。そんなことを知る由もない北野は、拾った500円玉が実は良子のもので返してもらえないと思っているのではと思い込む。何度返すと伝えても攻撃を止めない良子の手を掴み、「人を信じられずすべてを力で解決しようとするなんて…それじゃ人間としてあまりに悲しすぎるしゃないか」と手のひらに500円玉を乗せた。それがきっかけで攻撃は止み、北野と会話をした良子は北野が普通の人であることを知る。これまで何度も外見で判断されてきた北野の経験と、純朴な内面が垣間見える一言。そしてそれが良子に伝わったシーン。

最強の父親3人の対決

飛んで来る白滝(中央)を避けさせるために平三(左)を押し飛ばした龍一郎(右)

三者面談にやって来た北野龍一郎は、同じく面談で来た平三にヤクザと勘違いされる。強面の龍一郎とぶつかり思わず悲鳴を上げた女子生徒の声で、平三は龍一郎に攻撃を仕掛ける。勘違いをされているだけの龍一郎は、攻撃をかわしながらも唖然としていた。そこにヤクザ2人の抗争と勘違いする生徒達に呼び出された白滝は、生徒指導員として止めに入ろうとするも平三の蹴りに当たってしまう。キレた白滝は本気モードで2人の争いに参戦する。勘違いから始まった最強の父親達の決闘が火蓋を切って落とされた名シーン。

『エンジェル伝説』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

エンジェル伝説の舞台のモデルは沖縄

作者八木は沖縄の出身で、地元沖縄の町を参考に作中の町並みを描いている。碧空町や白雲と決闘した末吉公園、北野と良子の思い出の小さな公園とゴミ掃除をした蒼穹公園は第3巻に参考にした場所が紹介されている。

作者八木教広は池田晃久の師匠

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