女子高生に殺されたい(じょしころ)のネタバレ解説・考察まとめ
『女子高生に殺されたい』とは、古屋兎丸によって描かれたサスペンス漫画。新潮社の発行していた隔月刊漫画雑誌『ゴーゴーバンチ』で2013年から2016年まで連載されていた。女子高生に殺されたいという願望を持つ高校教師東山の、緻密で異常な犯罪計画遂行までの物語を描いている。ある秘密を持つ16歳の美少女真帆や、東山の元恋人の五月など各登場人物の視点で物語が進んでいく。物語の後半では、東山の計画とは想定外な展開によって少しずつ真実が浮き彫りとなっていく。2022年には、主演田中圭にて実写映画が公開された。
深川 五月(ふかがわ さつき/演:大島 優子)
二鷹高校に赴任してきたスクールカウンセラー。東山の大学時代の恋人。交際中に東山の計画を知ってしまい嫌悪感から別れるが、臨床心理士になった後に愛する東山を助けなかったことを悔いている。真帆やあおいと保健室で話している際に地震に襲われ、真帆のもう1人の人格カオリと出会う。雪生の真帆への想いも聞いており、真帆の助けになってあげて欲しいと願う。
カオリ
真帆のもう1人の人格。強気な性格の16歳の少女。真帆に辛いことがあると出てくる。あおい曰く「口は悪いけど、強くて優しい」性格。真帆が幼い頃、両親の仲が悪く父親や母親から暴力を受けており、その反動でカオリが生まれた。真帆がカオリに変わるとき、顔付きと声も変化する。
キャサリン
真帆の中にいると思われている人格。カオリ曰く、七王子殺人事件の男に襲われた時に生まれたという。事件当日、テレビで洋画『エミリーの恋人』が流れており「キャサリン」と連呼するシーンがあったことが要因と考えられている。しかし実際にはそのような人格は生まれておらず、危機的状況に陥ったカオリが一時的に怪力を出せるようになっただけである。
『女子高生に殺されたい』の用語
オートアサシノフィリア
東山が抱えていた疾患で異常性癖。自分が殺されることに性的興奮を覚える嗜好。自殺願望や自傷行為とは異なる。
アスペルガー症候群
本作では「アスペ」「アスペルガー」と表記されている。発達障害の1つ。社会性・コミュニケーション能力に特異性があり、他人の感情を読み取ることが不得手である。知的発達や言語発達は遅れがないため、発見がされにくい傾向にある。
二鷹の遺跡研究クラブ
東山が真帆と接点を持つために作ったクラブ。真帆が二鷹の遺跡に関心があることを知ったことがきっかけである。活動内容は、週に1回集まって二鷹市周辺の遺跡を巡り、それをまとめて文化祭で発表をする。
七王子殺人事件
2005年8月22日に公団住宅に住む38歳無職の男が殺された事件。母親不在時にいたずら目的で家に侵入した男が、当時8歳の真帆により扼殺されたとみられている。しかし男の身長181センチ体重82キロに対して、真帆の身長131センチ体重26キロという体格差から、少女の犯行とはにわかには信じられないものであった。真帆は正当防衛と心神喪失の両面から、不起訴処分になっている。
解離性同一性障害
1人の人間の中に複数の人格が存在する精神障害。幼少期の強いストレスやトラウマなどが原因とされる。過去には「多重人格障害」や「二重人格」と呼ばれていた。
『エミリーの恋人』
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目次 - Contents
- 『女子高生に殺されたい』の概要
- 『女子高生に殺されたい』のあらすじ・ストーリー
- それぞれの思惑
- 計画始動
- 紡ぎ出された真実
- 『女子高生に殺されたい』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 東山 春人(ひがしやま はると/演:田中 圭)
- 佐々木 真帆(ささき まほ/演:南 沙良)
- その他の人物
- 後藤 あおい(ごとう あおい/演:河合 優実)
- 川原 雪生(かわはら ゆきお/演:細田 佳央太)
- 深川 五月(ふかがわ さつき/演:大島 優子)
- カオリ
- キャサリン
- 『女子高生に殺されたい』の用語
- オートアサシノフィリア
- アスペルガー症候群
- 二鷹の遺跡研究クラブ
- 七王子殺人事件
- 解離性同一性障害
- 『エミリーの恋人』
- 『女子高生に殺されたい』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 地震に恐怖した真帆が引き籠り五月と初対面するカオリ
- 東山の緻密な計画を当初から全て知っていた五月
- 東山春人「まるで生ける屍だ。僕は殺される資格すらない…。」
- 『女子高生に殺されたい』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作者古屋の前職は高校教師
- 舞台のモデルは井の頭
- 2022年に実写映画化
- 『女子高生に殺されたい』の主題歌・挿入歌
- 実写映画版
- 挿入歌:Alisa「tell me i’m broken」