帝一の國(漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『帝一の國』とは古屋兎丸による日本の青春学園漫画である。時代は昭和を舞台としており、物語は主人公帝一が多くの政治家を輩出する超名門校、海帝高校に入学するシーンから始まる。帝一には海帝高校で生徒会長になるという野望があった。生徒会長になるために策略をめぐらし、狡猾なライバルたちと死闘を繰り広げる。主人公だけでなく、個性豊かなキャラクターたちも作品の魅力である。ただの青春漫画にとどまらず、政治漫画でもあり、コメディ漫画でもある作品。

『帝一の國』の概要

『帝一の國』とは古屋兎丸による日本の青春学園漫画である。作者の本名は古屋剛。多摩美術学校美術学部絵画科を卒業後、『月刊漫画ガロ』1994年九月号に掲載された『Palepoi』でデビューした。『帝一の國』は『ジャンプSQ.19』にて2010年から2011年まで連載された。その後、『ジャンプスクエア』に移行し、2012年3月号から2016年5月号まで連載された。時代は昭和を舞台としており、物語は主人公帝一が多くの政治家を輩出する超名門校、海帝高校に入学するシーンから始まる。帝一には総理大臣になるという大きな野望があった。海帝高校の生徒会長になれば、その夢にぐっと近づけるため、帝一はここで生徒会長になるために策略をめぐらし、狡猾なライバルたちと死闘を繰り広げる。主人公、帝一が虎視眈々と上に上り詰めるの姿は安定志向の現代人たちの心に火をつけただろう。古屋兎丸の作品は独創的なストーリーやコミカルでありながらえぐるような心理描写が特徴だ。また、独特な美麗なイラストが他の漫画と一線を画すところだ。
政治漫画という側面も持ちながら、仲間との共闘をとおして帝一やその周囲の人間も成長していく様も描かれており、青春漫画の側面もある。2017年には映画化もされており、興行収入は17.3億という大ヒットを記録した。

『帝一の國』のあらすじ・ストーリー

海帝高校入学

主人公、赤場帝一はある野望を抱いて日本一の名門校、海帝高校へ入学した。その野望とは海帝高校で生徒会長になり、ゆくゆくは内閣総理大臣になるというものである。総理大臣は代々この高校で生徒会長を務めたものがなっているからだ。帝一がこの野望を抱くようになった原因は彼の父にある。帝一の父親である赤場譲介は、かつて海帝高校生徒会長選挙で、宿敵である東郷卯三郎に一票差で負けていた。その無念を晴らすため、己の夢を帝一に託したのである。ちなみに、帝一という名前は「海帝高校で一番になる」という意味が込められている。しかし、帝一自身は母の影響で幼少時からピアノに親しんでおり、父の無念を背負うようになったのも父と母の争いを辞めさせたい、ひいてはピアノを弾いても誰にも邪魔されない世界をつくりたいという理由からであった。
そんな父の夢を背負った帝一の前にまずはじめに立ちはだかる壁は、ルーム長決めであった。生徒会長になるには一年の頃からルーム長を務めていなければならないからだ。ルーム長は寄付金の多さによって決まる。息子に夢を託す父、赤場譲介は寄付金に色を付けたため、帝一は難なく一年一組のルーム長に決まる。片腕である榊原光明を副ルーム長に命じ、最初の基盤を整えた。一年二組は父の代からの宿敵東郷卯三郎の息子、東郷菊馬に決まるが、注目を集めたのは六組のルーム長である。前述したとおり、ルーム長は寄付金で決まるが、六組の担任、黒坂礼子はその慣習に意を唱え高校からの外部生である大鷹弾ををルーム長に推薦した。大鷹弾は難関大学以上の難しさの海帝高校の外部試験をほぼ百点で通過する頭脳を持ち合わせていた。また、身体能力も高く、父親が死んでおり、彼自身いくつもバイトを掛け持ちして家庭を支える苦学生であった。そのため、もちろん寄付などしているわけもなく、むしろ授業料は分割で支払っているという身の上であったが、弾のおおらかな性格や自然と人が寄ってくる人望の厚さに目をつけ、彼女は寄付金の多さではなく人徳で彼をルーム長に決めた。もちろん、他の教師からはいい顔をされるはずもなかったが、そういった形骸化した慣習にも対抗する意味もこめて、彼女は弾をルーム長に推薦した。帝一は弾のことを警戒し弾を尾行するが、あっけなく本人に尾行がばれて弾の家にお邪魔することになる。弾は父不在の家で幼い弟妹達の父親代わりも務めており、ルーム長に選ばれたのも生徒会長を見据えてということではないようだった。海帝高校に入学したのも能力を買われてのことらしく、帝一や菊間と違い何か特別な野心があるわけではなかった。一見、懐柔されたかのように見えた帝一であったが、恋人の白鳥美美子との逢引きで彼女に対して「ああいう野心はありませんって奴が本当は恐ろしく計算高いんだ」と語っており、やはり警戒は解いていない様子であった。弾に対抗心を燃やした帝一は、外部入試の試験を自分も解くことによって弾に勝とうとする。結果として帝一が一点差で勝ち、帝一の留飲は下りたのである。

氷室ローランドにつくか、森園億人につくか

生徒会長になるためには、まず現生徒会長に生徒会長候補として指名され、そのうえで各学年各クラスのルーム長及び委員会の委員長と副委員長の投票によって候補者の中から生徒会長が決まる。故に、帝一が来年度生徒会長候補に指名されるためには、二年生のルーム長の中で最も生徒会長の座に近い人物の傘下に入らなくてはならない。現二年生のなかで生徒会長の有力候補は氷室ローランドという男だった。現会長堂山圭吾の信頼も厚く、リーダーシップもある氷室の犬になることを帝一は誓う。また、東郷も自らの情報収集能力を活かし氷室に取り入った。
帝一と東郷は氷室から生徒会だよりの印刷を命じられ、より優れたものを発行すると競争させられる。帝一たちはクラス総出で取り掛かかるも、東郷の悪知恵により印刷機を独占されてしまう。絶望しかけた帝一たちであったが、加工工場が実家である光明が、自転車を漕いで作られた電力で印刷ができる「ガリガリバンバン君」という機械を発明し事なきを得た。結果、帝一のものが配布されることとなった。こうして氷室の信頼を得た帝一は、生徒総会で校旗掲揚という大役を任される。生徒総会での失敗は許されず、へまをすれば架空切腹という事実上の失脚になる。しかし、ここでも帝一を敵対視する東郷の罠により、吊るされている旗を落としてしまいそうになる。そんな時、旗の異変を察知した弾により帝一は急死に一生を得る。旗を落とすことなく生徒総会は終えることが出来た。弾は帝一を助けるため持ち場を離れたため氷室から強く叱責されるが、帝一には少なからず恩義は抱いたようである。
一波乱終え、いよいよ次期会長候補が指名される日が来た。当然ながら氷室は会長候補に指名される。彼の外には、森園億人、本田章太郎が指名された。現生徒会長の幼馴染である森園億人は、能力主義を表明し、大会などで活躍した部活には来年度の予算アップ、また目立った成績はなくともこれから入る一年生のため期待予算として予算をアップすることを公約とした。一方の氷室は文化部よりも運動部の予算をアップすることによって、運動部の票を固いものとした。帝一は氷室の圧倒的カリスマ性に、彼が次期生徒会長間違いなしとますます忠誠を誓った。海帝高校の文化祭である海帝祭で、氷室は帝一に開会式の演出を、東郷に後夜祭の演出を任せた。帝一は開会式でふんどし一丁で太鼓を叩く、はだか太鼓を提案し、このパフォーマンスは好評を博した。東郷も負けじと花火職人を呼んで後夜祭を成功に導いた。二人が着実に地固めをしていく中で、氷室は野心はないが人望の厚い弾を自分の陣営に引き込もうと取引を持ち掛ける。家が貧乏なことで揺さぶりをかけられるが、弾は氷室を殴ってそれを拒否。森園につくことを決意する。こうして、氷室派閥には帝一と東郷。森園派閥には弾が属する形となった。しかし、ここで帝一に予想外のことが起こる。帝一の父親と氷室の父親が敵対関係にあったのだ。帝一の父がかつて氷室の父の出世を妨害した過去があった。氷室もその関係を知り、二人の関係は破綻してしまう。一方で森園はもう一人の候補者である本田と手を組んでいた。氷室に見限られた帝一は、意を決して森園派に寝返ることを決意する。帝一を失ったところで揺るがない氷室であったが、弾は来年度の運動部の予算を大幅にアップすると言って回る氷室に疑念を抱く。調べていくと、大幅に予算を上げる財源などどこにもないことが発覚。氷室の言う予算の出どころが不透明なため、氷室は徐々に劣勢に立たされる。そんな氷室に見切りをつけた東郷までもが森園へ寝返ったことから、氷室はさらに窮地に立たされることとなった。そんな氷室が次に起こした行動は賄賂を渡すことだった。小さい頃から貯めていたお金で次々賄賂を配り歩く氷室だったが、この正義に外れた行為から、片腕であった駒光彦の信頼を失っていく。
情勢が読めない中行われた生徒会長選挙で、遂に駒光彦は氷室を裏切り森園に投票。当然、帝一、東郷も森園に投票した。しかし、はじめから森園派だった弾が白紙で投票。森園を好きだと思ってはいるものの、好き嫌いで会長を選んでいいのか分からなくなったという理由であった。投票の結果、森園、氷室は同点。最終的に、現生徒会長の決定で森園億人が次期生徒会長に決定した。絶望した氷室は屋上から飛び降り自殺を図るが、光明が念のため用意したマットに助けられ一命を取り留めた。森園は氷室を副会長に任命し、氷室は自らの行動を省みて改心したのだった。

帝一の生徒会長選

二年生になった帝一たちは、いよいよ本格的に生徒会長になるための根回しを始める。しかし、新生徒会長になった森園は、今まで評議会だけの投票で生徒会長を決めていたが、一、二年の全校生徒の投票で決めるよう規則を変えると言い出した。要は海帝高校の選挙を民主化しようというのだ。今まで通りの根回しが利かなくなる。評議会だけでなく全校生徒の信頼が必要になってくるのだ。この森園の案に反対した帝一と東郷は手を組み、新法案が通らないよう暗躍する。この提案は帝一たちだけでなく、教師、海帝高校と癒着のある政治界、財政界からも反発の声が上がる。迎えた新法案可決の投票日、突如として踏み込んできた教師陣たちは長年の慣習が廃止されるのを恐れ、邪魔をしにやってくる。教師たちの登場により、生徒たちも民主化など夢のような話だったと落胆するも、氷室や駒が力づくで教師たちを退場させた。そして、むしろこの教師陣の乗りこみにより、生徒たちは新法案に賛成の意を示し、この法案は可決されたのであった。帝一は絶望するも、すぐに票固めのために動き出す。
一年生の票を集めようと、現総理大臣の三男で一年生から人望の厚い野々宮裕次郎を取り込もうとするが、裕次郎はかつて自分の兄の家庭教師だった弾と仲が良かったため、弾側についてしまう。また、先を読むことに優れた天才棋士羽生慎之介も大鷹弾についてしまう。東郷は新興宗教教祖の息子高天原蒜山を丸めこむ。帝一は光明のおかげでファッション界で一目置かれている成田ルルカを取り込むが、自身の人望の無さに絶望。家に引きこもってしまう。心配して家にやってきた大鷹弾、白鳥美美子は必死に帝一を説得する。特に弾は、帝一と切磋琢磨したことにより自身も成長でき、これからも帝一と戦いたいと説得。帝一は二人の説得に心を動かし、もう一度選挙に尽力するべく立ち上がった。
帝一は海帝愚連隊という不良グループを率いる一年生、久我信士を仲間に引き入れることに成功する。これにより、帝一は世論調査で大幅に支持率を上げた。久我を引き込んだものの、まだ有力な一年生を自分の派閥に取り込もうとする帝一は女のような容貌を持つ学園のアイドル、夢島玲に接触を図るも、久我と犬猿の仲である夢島は久我がいる帝一陣営に入ることを拒否。夢島は過去に久我に振られていた。帝一は二人の仲を取り持つことを画策し、見事成功して夢島も帝一陣営に入った。しかし、夢島とそりがあわない成田は帝一を裏切り東郷の傘下に下ってしまう。成田という加勢がくわった東郷は、さらに帝一と弾を追い詰めるため、帝一と弾が美美子と不純異性交遊をしている証拠を入手。海帝高校は不純異性交遊禁止のため、帝一と弾は窮地に立ったかと思われたが、森園の計らいにより審議会に美美子が登場し流れが変わる。遊びでなく真剣な交際なら不純異性交遊にあたらないとし、帝一は美美子に結婚を申し込む。続いて弾も真剣であると示すため求婚。二人からの求婚に揺れる美美子だったが、生徒会長になった方と結婚するという帝一の提案に承諾する。
かくして、帝一と弾は不問となり東郷の思惑通りにはならなかった。しかし、この時美美子に一目ぼれした野々宮が弾を裏切り東郷派へと寝返ってしまった。この時点で高天原と野々宮のいる東郷が最有力候補になったが、東郷は半ば二人の言いなりであった。帝一は氷室に頼み込み東郷を生徒会長候補に指名しないよう森園に手を回す。が、高天原の信者と取引をしていた森園の父は、東郷を指名しなければ森園の父の会社との取引を辞めると持ちかけられてしまう。森園は仕方なく東郷を指名するも、卑怯な手を使った東郷への恨みを抱くことになった。一方、帝一は高天原の新興宗教をいぶかしみ光明に潜入捜査させるも、逆に光明は洗脳され東郷派へ取り込まれてしまう。片腕を失った帝一は失望し、周りも片腕に見限られた帝一を支持しなくなっていった。今、最も優先されるべきことは東郷を生徒会長にしないことだと帝一は判断し、選挙を辞退し大鷹弾のもとに下った。こうして帝一票が弾に流れ込み、東郷と互角に戦えるようになった。しかし、弾の支援者である野々宮幸四郎を父に持つ野々宮裕次郎は、弾の学費納入を停止させる。学費未納がスクープされ、弾の支持率は一気に下がってしまう。弾の学費をなんとか帝一らはかき集めたが、そのせいで十分な選挙活動が出来なかった。
決戦当日、弾は帝一に呼びかけ壇上に上がるよう促す。森園も帝一が出した生徒会長選立候補辞退の届出を破り、もう一度帝一が生徒会長候補になることを促した。弾、森園、氷室に見守られる中、帝一は意を決して壇上に上がった。始まった生徒会長選挙は、森園の計らいにより三年生も参加することに。中学から先輩をたてて尽力してきた帝一に三年生の票は流れた。一、二年生は高天原の洗脳により東郷に多くが流れた。しかし、ここで光明の仕掛けた策略が発動する。万が一に備え帝一にカセットテープを渡していたため、そのおかげで光明の洗脳は解ける。また、テープには高天原たちの危険思想や不正の事実が録音されており、これにより、東郷の票が帝一や弾に流れた。そして、帝一と弾が一票差になった時、突然東郷と腹心の根津が帝一に投票。これにより一票差で帝一が優勢になった。投票終了十秒前というとき、何を思ったか帝一自ら弾に投票。これにより、生徒会長は弾に決定した。しかし、これは帝一の作戦であり、終了直前、弾に移ろうとしていた東郷を目ざとく見つけ、負けるよりも勝たせてやったとした方が結果的に自分の将来にいいと判断した故だった。その後、帝一は副会長として海帝高校の民主化、政治界の癒着解消に尽力し、最終的に総理大臣になった。

『帝一の國』の登場人物・キャラクター

主要人物

赤場帝一(あかば ていいち)

CV:福山潤、演:木村了(舞台)、演:菅田将暉(映画)
本作の主人公。もともとはピアノ好きの気の弱い少年だったが、父と母の言い合いの際、ピアノに強く頭を打ち、父の期待に応えるべく覚醒する。海帝高校生徒会長の座を目指し一年の頃から策略をめぐらす。白鳥美美子とは恋人同士であるが、不器用な性格ゆえ彼女の気持ちに気づかないこともしばしばである。最終的に弾に生徒会長の座を譲り、副会長になり後に総理大臣にまで上り詰めている。

榊原光明(さかきばらこうめい)

CV:斎賀みつき、 演:三津谷亮(舞台)、 演:志尊淳(映画)
帝一の右腕。いささか女子っぽいところがある。ゲンゴロウやアメンボの飼育が趣味。実家が機械の加工工場であり、自身もガリガリバンバン君やうそ発見器を作るなど、発明の才能にも優れている。

大鷹弾(おおたかだん)

演:入江甚儀(舞台)、演:竹内涼真(映画)
難関大学よりも難しいと言われる海帝高校の外部入試をトップで通過した天才。明るい性格で人望も厚い。もともと生徒会長選に興味はなかったが、海帝高校で過ごすうち、真剣に打ち込む帝一たちの姿に感化され、最終的に生徒会長に就任した。

佐々木洋介(ささきようすけ)

弾のクラスの副ルーム長。もともとはルーム長になる予定だったが、寄付金の多さでルーム長を決めるやり方に疑問を抱いた担任の黒坂礼子により弾に取って代わられてしまう。

東郷菊馬(とうごうきくま)

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