五等分の花嫁の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『五等分の花嫁』は、春場ねぎによって『週刊少年マガジン』に読み切りとして掲載された後、2017年から2020年にかけて定期連載されるようになったラブコメディ漫画である。貧乏男子高校生・上杉風太郎と彼が家庭教師を務める五つ子の女子高生中野一花(なかのいちか)、二乃(にの)、三玖(みく)、四葉(よつば)、五月(いつき)達の交流を描く。個性豊かな五つ子たちの可愛らしさ、主人公との胸キュンな恋愛模様が人気を集めている。

バイクの上で風太郎に告白した二乃だが、すぐに後悔をし始めていた。しかし風太郎にはこのセリフは聞こえておらず、告白は不発に終わる。二乃は「聞かれなくて、むしろ良かった」と胸中で想いながら、足早に去る。しかし、すぐさま風太郎の元に戻り、「あんたみたいな男でも好きになる女子が世界で一人くらいいるって行ったわよね。それが私よ。残念だったわね」と改めて告白したのである。なお、このセリフは過去に「あんたみたいな男でも好きになる女子が世界で1人くらいいる」と言ったのを受けてのものである。汗をかいて恥ずかしがりつつも強がりなこのセリフは、「二乃らしい」と人気を集めている。

「何それ!冷静に考えなさいよ! 5つ子よ!あんたも可愛いに決まってんじゃん!」

三玖(下)を励ます二乃(上)

修学旅行の最中、自分が告白する前に風太郎に好意を知られてしまった三玖は落ち込み、仮病を使ってホテルに篭っていた。そこへ戻ってきたら二乃は、自分が1番風太郎が好きなのだと彼女を煽るような発言を繰り返す。しかし三玖は、「諦めたくはない」と言いながらも「私なんかが好かれるはずない」と涙を流した。完全に自信を失くしている三玖を、二乃は「私はあんたをライバルだと思ってたわ 私とあんたじゃ勝負にならない?はぁ?恋敵って認めたわよね 私が可愛いのはあっさり認めたくせに何それ!冷静に考えなさいよ! 5つ子よ!あんたも可愛いに決まってんじゃん!」と叱咤する。言葉はキツイながらも心のこもった励ましは、三玖に再び頑張る力を与えたのである。

中野三玖の名言・名セリフ/名シーン・名場面

中野三玖は、中野姉妹の三女である。髪型は右目が隠れる斜め分けのセミロングで、常に首に掛けているヘッドフォンが特徴的である。イメージカラーは青で、風太郎のことを「フータロー」と呼ぶ。五つ子の中では社会が得意である。実はゲームがきっかけで大の戦国マニアになった歴女である。しかし、変わった趣味であることを自覚していたため、他の姉妹にもずっと隠し続けてきた。

口数の少ないクールな性格だが、信頼した人物にはとても素直になる。風太郎には五つ子の中で最初に心を開き、好意を抱くようになる。また、自らの気持ちをいち早く認めている。当初は感情表現に乏しくドライな面が目立っていたが、次第に口数が増えて表情も豊かになっていった。自分なりに風太郎にアプローチしようとしているが、恋愛に関して奥手なためにあまり進展しなかった。ほかの姉妹に負けないと決意してからは、見違えるほど積極的に迫り始めた。3年への進級後は、風太郎が好みだと言う「料理が上手い女性」を目指し、パン屋でバイトを始めた。

「責任取ってよね」

中野姉妹の成績は壊滅的で、家庭教師となった風太郎はどうやって成績をあげるかに頭を悩ませていた。その折、風太郎は、日本史をきっかけに武将好きの三玖と話すことができた。しかし三玖は自分のことを姉妹で1番落ちこぼれたと感じており、武将好きであることを誰にも言えずにいた。だが、三玖との会話の中で姉妹の得意教科がバラけていることを知った風太郎は、五人に可能性を見出す。「全員が100点の潜在能力を持っている」という風太郎の言葉に励まされた三玖は、勉強して成績を上げることに意欲を持ち始める。「フータローのせいで考えちゃった。ほんのちょっとだけ。私にも…できるんじゃないかって。だから…責任取ってよね」との三玖の言葉を聞いた風太郎は、任せろと胸を張った。三玖は五姉妹の中で最初に風太郎を好きだと悟った人物であり、その発端となったのはこの日であった。

「お好きにどうぞ 負けないから」

いち早く風太郎への自らの恋心に気づいた三玖は、自分だけが特別扱いされるのは平等ではないと考え、どう行動すべきかを思い悩んでいた。しかし、林間学校でスキーしていた時に偶然風太郎と2人でかまくらの中に隠れた三玖は、風太郎から「平等じゃなく公平にいこう」と言われる。その言葉に何かを見つけた三玖は、一花を呼び出し、「私はフータローが好き」と宣言した。そして三玖は一花の手を取り、「だから好き勝手にするよ。その代わり一花も、みんなも…お好きにどうぞ。負けないから」と言い切る。自分に正直になった三玖の言葉は、一花の心のモヤモヤをも取り去り、彼女が自分の気持ちを認めるきっかけにもなったのである。

「笑ったり、泣いたり 怒ったり、悲しんだり 一人一人違う経験をして、足りないところを補い合い 私達は一人前になろう」

仲睦まじげな様子の一花(左)、二乃(中央左)、三玖(中央)、四葉(中央右)、五月(右)

五月と喧嘩した二乃は、家を出てホテル暮らしを続けていた。なんとか戻らせようとする風太郎だが、その流れで二乃の意中の相手であった金髪男性が変装した風太郎だったことがばれてしまう。二乃は、「騙された」と怒り心頭であった。二乃を説得するためにホテルを訪れた三玖は、自分と二乃の好みはいつも違っていると言いつつも、二乃がいたから苦手な紅茶の味を知ることができたと言う。最後に告げた「笑ったり、泣いたり 怒ったり、悲しんだり 一人一人違う経験をして、足りないところを補い合い 私達は一人前になろう」というセリフには、家族として支え合っていこうとする三玖の気持ちが表れている。

「だからせめてもの抵抗 絶対に背中なんて押してあげない」

中野姉妹のそれぞれが風太郎に好意を抱いていたが、最終的に風太郎が選んだのは四葉だった。しかし四葉は、姉妹に迷惑をかけた自分だけが幸せになるわけにいかないと悩んでいた。四葉を呼び出してカラオケに行った三玖は、悔しさを感じながらも、「だからせめてもの抵抗。絶対に背中なんて押してあげない」と笑う。その言葉は、内容とは裏腹に、四葉の背中を押そうとするものだった。応援はしたいけれど、恋敵として少しでも抵抗したいという三玖の気持ちが現れたセリフである。

中野四葉の名言・名セリフ/名シーン・名場面

中野四葉は、中野姉妹の四女である。髪型はボブカットで、ウサギ調のリボンが特徴的である。イメージカラーは緑で、風太郎のことを「上杉さん」と呼ぶ。五つ子の中では国語が得意である。明るく前向きで思考や趣味趣向は子供っぽく、無邪気な印象を与える。人の役に立つことが好きだが、頼まれたら断りきれないお人好しな性格である。いつも笑顔を絶やさないが、その一方で本心を明かすことがない。風太郎も含め、身内以外には丁寧語で話している。姉妹の中では唯一最初から風太郎に友好的な態度を取り続けていた。

運動能力が非常に高く、運動部から助っ人を頼まれたときには大いに活躍している。しかし勉強面はからっきしで、姉妹の中で最も成績が悪い。風太郎からは「やる気があって頼りになるが一番の問題児」と評されていた。以前姉妹が通っていた学校で落第の懸かった追試で姉妹の中で一人だけ落ち、姉妹が転校する事態をもたらした張本人である。本来なら四葉だけ転校するはずだったところを他の姉妹が気遣って一緒についてきてくれたという事情があり、彼女達に罪悪感を抱いていた。しかし、風太郎から他の姉妹達の力になれることを教えられてからは、自分に自信を持てるようになる。

実は風太郎が小学生の時に出会った「五つ子の中の誰か」であり、最終的に風太郎と結ばれる「花嫁」の正体である。

「才能がない私を応援してくれる人がいるんです」

I_Yoshidao4
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@I_Yoshidao4

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