五等分の花嫁の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『五等分の花嫁』は、春場ねぎによって『週刊少年マガジン』に読み切りとして掲載された後、2017年から2020年にかけて定期連載されるようになったラブコメディ漫画である。貧乏男子高校生・上杉風太郎と彼が家庭教師を務める五つ子の女子高生中野一花(なかのいちか)、二乃(にの)、三玖(みく)、四葉(よつば)、五月(いつき)達の交流を描く。個性豊かな五つ子たちの可愛らしさ、主人公との胸キュンな恋愛模様が人気を集めている。

一緒に花火をする一花(左下)、二乃(左)、四葉(上)、五月(右)、三玖(右下)

夏祭りの日、オーディションを最優先にした一花は、姉妹達と花火を見ることができなかった。オーディションが終わった一花が風太郎と共に姉妹達の元に戻ると、彼女達は手持ち花火を用意して待っていた。一花は約束を破ったことを謝罪するが、姉妹達が一花を責めることはなかった。5人の手に手持ち花火が渡り、火をつける時、五月は「誰かの失敗は5人で乗り越えること。誰かの幸せは5人で分かち合うこと。喜びも、悲しみも、怒りも、慈しみも。私たち全員で五等分ですから」と告げる。5人の強い絆が現れたセリフである。

「あなたに教わったことを噛んでいるのですよ 感謝しています」

風太郎(左)に感謝を告げる五月(右)

期末テストを目前に勉強している時、風太郎は姉妹全員が家庭教師になり、お互いに得意教科を教え合うという作戦を思いつく。その作戦を実行した結果、勉強は驚くほど捗るようになった。また、これをきっかけに五月は教えることの喜びを知り、教師を目指す事を決意した。五月から作戦がうまくいっているとの報告を受けた風太郎は、「俺なんて必要ないと言いたいのか?」と不満気に返した。これに対して五月は、「あなたに教わったことを噛んでいるのですよ。感謝しています」と返す。風太郎が不要なのではなく、風太郎のおかげで姉妹のそれぞれが成長できるということを素直に返したセリフである。それに対して風太郎は照れ臭そうに「恩着せがましい」と言うが、気持ちがしっかり伝わっていたのである。

「これだけの時間を共有してきたのですから……それはもはや、友達でしょ?」

福引で温泉旅行を当てた風太郎は、父・勇也(いさなり)、らいはと共に家族旅行に来ていた。しかしそこで遭遇したのは、たまたま同じ場所に旅行に来ていた中野一家である。一家と同じ旅館に泊まることになった風太郎は五月に呼び出され、「私たちはもうパートナーではありません」「この関係に終止符を打ちましょう」と言われる。家庭教師をやめるようにと言われたと考えた風太郎は混乱するが、その五月は姉妹の誰かが変装したものだった。そのことを知った風太郎は本物の五月とこっそり会って対応を話すことになる。偽五月の言葉の真意を測りかねるとこぼした風太郎に五月もまた「私たちはパートナーではない」と同意するが、彼女は続けて「これだけの時間を共有してきたのですから……それはもはや、友達でしょ?」と告げた。その言葉に自分への彼女の信頼を感じた風太郎は、改めて姉妹に向き合うことを決めたのだった。

「たとえ本当にお母さんが自分の人生を否定しても私はそれを否定します」

教師を目指すと決めたものの、模試の判定が悪かった五月は落ち込んでいた。なんとか挽回するため、高校生活最後の文化祭にも参加せずに勉強に励む。そんな中、五月は行方をくらましていた実父・無堂(むどう)に遭遇する。無堂は姉妹の実の父親であると同時に、姉妹の母親・零奈(れな)の教師でもあった。無堂は零奈が、教師になったことを強く後悔していたと話す。そして彼は、五月が教師を目指すのは「母親の呪い」であり、教師をやめるようにと強く勧めた。一時は弱気になった五月だが、風太郎に励ましを受け、それでも母親のような教師を目指すと決意を新たにする。五月に呼び出された無堂は再度彼女に教師をやめるよう言うが、無堂が五月だと思って話していた相手は五月の変装をしていた三玖だった。その後本物の五月が姿を見せ、「たとえ本当にお母さんが自分の人生を否定しても私はそれを否定します。 いいですよね。 私はお母さんじゃないのですから。 ちゃんと見てきましたから。全てをなげうって尽くしてくれた母の姿を。 あんなに優しい人の人生が間違っていたはずがありません」と言い放つ。無堂が何を言っても揺るがない五月の自信と零奈への憧れ、信頼が強く現れた名セリフである。

「君だって私の理想なんだよ それだけ聞いてほしかったの」

五月は、風太郎に勇気をもらったことで無堂に負けずに立ち向かうことができた。文化祭が終わった後、片付けの最中に風太郎と二人きりになった五月は背中を押してくれた事に礼を言い、「君だって私の理想なんだよ それだけ聞いてほしかったの」と告げた。自信をもって教師を目指せるのは風太郎のおかげだとの感謝の想いに溢れた名セリフである。なお、普段は丁寧語を使っている五月があえて丁寧語を使っていないのは、彼女曰く「母脱却」のつもりだった。しかし周りから違和感をもたれたため、その後すぐに元の丁寧語に戻っている。

上杉らいはの名言・名セリフ/名シーン・名場面

上杉らいはは、風太郎の妹である。黒髪ロングのぱっつん前髪と、大きなちょんまげのようなハーフアップが特徴的である。常にオーバーオールを着ている。本作開始当初は小学6年生で、後に中学1年生になった。兄とは対照的に、明るく素直で社交的な性格である。上杉家の家事担当で料理が上手く、風太郎の散髪までこなす。その健気さ故に風太郎から溺愛されており、中野姉妹、特に四葉と五月から気に入られている。

「お兄ちゃんはクズで自己中で最低な人間だけど、いいところもいっぱいあるんだ」

風太郎(右下)をフォローしようとするらいは(中央上)

五月が風太郎の家にはじめて来た時、らいはは五月に「お兄ちゃんはクズで自己中で最低な人間だけど、いいところもいっぱいあるんだ」と言った。風太郎と最悪の出会いをした五月は家庭教師を断ろうとしていたのだが、この言葉を聞いて何も言えなくなる。らいはが兄のことを強く信頼していることが示されている一言である。

「なんかこれ家族写真みたいだね」

らいは(中央)とともにプリクラを撮る風太郎(右)と五月(左)

父親から託かった家庭教師としての初給料を渡すため、五月は風太郎の自宅を訪れる。自分の仕事に納得できていなかった風太郎は断ろうとするが、五月の説得に応じてそれを受け取り、らいはが欲しいものを買おうと提案する。するとらいはは五月も一緒にゲームセンターに行きたいと言い出した。抗えなかった2人はらいはと共にゲームセンターに行き、3人でプリクラを撮る。その時らいはは、「なんかこれ家族写真みたいだね」と言った。おたがいにわだかまりがあった風太郎と五月のぎこちない表情と、らいはの笑顔が注目を集める名場面である。

中野マルオの名言・名セリフ/名シーン・名場面

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