五等分の花嫁の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『五等分の花嫁』は、春場ねぎによって『週刊少年マガジン』に読み切りとして掲載された後、2017年から2020年にかけて定期連載されるようになったラブコメディ漫画である。貧乏男子高校生・上杉風太郎と彼が家庭教師を務める五つ子の女子高生中野一花(なかのいちか)、二乃(にの)、三玖(みく)、四葉(よつば)、五月(いつき)達の交流を描く。個性豊かな五つ子たちの可愛らしさ、主人公との胸キュンな恋愛模様が人気を集めている。

一花は女優を目指すために姉妹達との約束を破ろうとしていたが、そのことに強く罪悪感をもっていた。しかし風太郎は、「謝るときは付き合ってやる」と一花の背中を押す。その言葉に励まされてオーディションに臨んだ一花は、セリフを口にする直前、普段の姉妹の笑った顔を思い浮かべて真似をしようとした。しかし最終的に脳裏をよぎったのは風太郎の顔であった。心からの笑顔で「先生。あなたが先生でよかった。あなたの生徒でよかった」と言った一花の演技は、オーディションの審査員から高評価を得たのであった。

「今夜は2人だけのキャンプファイヤーだよ」

風太郎と一花は林間学校のイベントのキャンプファイヤーを前に、流れで一緒にフォークダンスを踊る事になっていた。しかし風太郎に対する三玖の気持ちを知る一花は、自分が踊っていいものかと悩む。そしてキャンプファイヤーの前日、風太郎に「踊るのはやめるか」と提案された一花は、自分でも訳がわからないままに涙を流した。その後も一緒に作業していた風太郎と一花は二人きりで倉庫に閉じ込められてしまう。救助を待っている間、一花は女優になるという夢のために学校を辞めることを考えていると風太郎に打ち明けた。風太郎は彼女の夢を後押しするような言葉をかけ、てっきり怒られると思っていた一花は驚く。そして一花は、キャンプファイヤーで踊る約束をなかったことにするのを了承し、その代わりに「今夜は2人だけのキャンプファイヤーだよ」と言って風太郎をダンスに誘った。それでも一花の心音が高鳴る様子はなく、彼女は心の中で「センサーに異常なし」と自らの心のうちを確認する。しかしその後、倒れてきた丸太に当たりそうになった一花を風太郎が抱き寄せて救い、一花の心のセンサーは大反応してしまったのだった。

「君が私を気にかけて覚えていてくれた。たった、それだけがクラスメイトのどんな賛辞より、胸に響いてしまうんだ」

全国模試を目前にしたある日、一花は登校中に風太郎と遭遇し、一緒に学校に向かうことになる。「一緒にサボろう」というさりげない誘いもあっさり拒否され、そのうえ仕事が理由で欠席した勉強会を「サボった」と言われ、一花は不機嫌になっていた。その後教室に入った一花は、大歓声で迎えられる。先日の試写会の映像が朝のニュースで流れたためにクラスメートに一花が女優とばれ、話題で持ち切りになっていたのだ。その様子をみた風太郎は、「オーディション受けてよかったな。もう立派な嘘つきだ」と言葉をかける。一花は彼が自分のことを気にかけて覚えてくれていたことを知り、「君が私を気にかけて覚えていてくれた。たった、それだけがクラスメイトのどんな賛辞より、胸に響いてしまうんだ」と思いながら笑顔を見せたのだった。

中野二乃の名言・名セリフ/名シーン・名場面

中野二乃は、五姉妹の次女である。前髪はパッツンで、黒いリボンで結ったツーサイドアップが特徴的である。物語序盤はロングヘアだったが、後に三玖に髪を切ってもらってショートになった。イメージカラーは黒である。風太郎のことは初めは「上杉」と呼んでいたが、彼に対する好意を自覚してからは「フーくん」と呼ぶようになった。五つ子の中では英語が得意である。

しっかりものかつ勝気でヒステリックな毒舌家だが、姉妹で最も繊細である。料理好きであり、美容への意識が高くおしゃれに気をつかうなど、五つ子の中で女子力は一番高い。社交的で友達は多い。姉妹思いであり、彼女達を守るためとの思いから風太郎を強く敵視していた。しかし姉妹のために奮闘する風太郎の姿を見ているうちに少しずつではあるが態度は軟化し、徐々に強く異性として意識するようになる。ワイルドな人が好みらしく、はじめは金髪のかつらをかぶった風太郎に好意を寄せていた。後に風太郎であることを知って動揺するが、自身の気持ちを整理し、告白する。告白した後は風太郎に自身を生徒ではなく異性と認識させようと積極的な行動に出るようになった。

「私は あんたを認めない たとえ それであの子たちに嫌われようとも」

風太郎は姉妹達に勉強を教えようとするが、なかなかうまくいかずに難儀していた。中野家に財布を忘れたのに気づいた風太郎が取りに戻ると、入浴後でタオル1枚姿の二乃が髪を乾かしていた。焦って帰ろうとするが結局ばれ、裁判の真似事で捌かれる危機に陥る。幸い疑いは晴れたものの、姉妹達が風太郎の味方についたことに怒った二乃は、家を出て行ってしまう。その後風太郎が帰ろうとすると、エントランス前で二乃が座り込んでいた。隣に座った風太郎は二乃の胸の内を分析し始める。二乃は反発するが、「五人の姉妹が大好きなんじゃないのか。だから異分子の俺が気に入らないんだ」という指摘は的中していた。風太郎の推察を肯定した二乃は「私は あんたを認めない。たとえそれであの子たちに嫌われようとも」と言い、迎えにきた三玖とともに帰って行ったのであった。

「私たち五人で五科目全ての赤点を回避したわ」

父親と電話で話す二乃(右)とそれを聞く一花(中央右)、四葉(中央左)、三玖(左)、五月(左下)

中野姉妹の父親に家庭教師として雇われた風太郎だが、その際、1人でも赤点を取ったら解任すると宣言されていた。姉妹達と協力をしてなんとか赤点を回避しようとしていたが、その努力が実らず姉妹のそれぞれが得意教科以外で赤点を取ってしまう。風太郎はその事を正直に報告し、家庭教師をやめようとしていた。ところが電話を攫った二乃は、「私たち五人で五科目全ての赤点を回避したわ」と父親に言い、その結果として風太郎は家庭教師を続けられることになった。これは、姉妹の得意科目が5人ともバラバラだったため、5科目全てで1つは赤点を回避しているのは間違いないという屁理屈である。これまで風太郎が家庭教師になることをずっと拒絶していた二乃が父親を騙してまで彼を救った事から、彼女が風太郎を認め始めたことを証明するセリフである。

「私と踊ってくれませんか?」

風太郎(左)にダンスの誘いをかける二乃(右)

二乃は風太郎の過去の写真を見て、それが風太郎とは知らないままに少年を気に入っていた。風太郎はそれが自分だと言い出せずに、親戚の子だと説明する。そして、林間学校のとき、肝試しのため変装した風太郎が金髪のカツラをかぶっていた事で、二乃はそれを金髪の少年が成長した姿だと勘違いしてしまった。名前を聞かれた風太郎は、ひとまず「金太郎」と名乗る。崖から落ちそうになったところを「金太郎」に助けられた二乃は、完全に惚れ込んでしまう。積極的な性格の二乃はその変装した風太郎に、「私たちの学校、明日キャンプファイヤーがあるんだ。その時やるフォークダンスに伝説があって、フィナーレの瞬間に手をつないでいたペアは結ばれるらしいの」と前置いた上で「私と踊ってくれませんか?」と誘いをかける。その後すぐに五月がやってきたので隙を見て風太郎は立ち去った。いつもツンツンして風太郎に接している二乃が可愛らしい一面を見せた名場面である。

「全く…嫌になるわ…あんたはずっとそうだったわね。ほんと最低 最悪 あとは…そうね 好きよ」

期末試験を控え、中野姉妹は父・中野マルオと、一人でも赤点を取れば転校するという約束を交わしていた。結果として全員が赤点を回避した中野姉妹は、転校の危機を脱する。しかし、風太郎への自分の気持ちを認められない二乃は、二度と彼に会わないと決めていた。祝賀会を開こうとする姉妹達だが、二乃は一人でタワーマンションの前で父親を待ち構えていた。帰ってきた父親に「もう少し新しい家にいる」との決意を告げた二乃だが、父親の正論に屈しそうになる。そこに現れたのは、バイクで二乃を迎えにきた風太郎である。そのまま二乃はバイクの後ろに乗り、風太郎とともに走り去った。風太郎の背に掴まりながら、二乃は悪態を突き続ける。しかし最後に二乃が言ったのは、「全く…嫌になるわ……あんたはずっとそうだったわね。ほんと最低。最悪。あとは…そうね。好きよ」という告白の言葉だった。ついに二乃が自らの気持ちを認め風太郎に告白し、多くのファンを虜にした名場面である。なお、肝心の風太郎はバイクの音で告白が聞こえていなかった。

「あんたみたいな男でも好きになる女子が世界で一人くらいいるって行ったわよね それが私よ 残念だったわね」

I_Yoshidao4
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@I_Yoshidao4

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