ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜（漫画・ドラマ・アニメ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2023.03.29

『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』とは、泰三子原作の警察日常漫画である。モーニング（講談社）にて2017年52号から022年29号まで連載された。新米女性警察官・川合が勤務する交番に刑事課から超美人の藤部長がペアとして配属された。藤部長と共に日々警察官として成長していく姿を警察の内情と共に描いた警察日常漫画である。全22巻の単行本の他、アニメ化やドラマ化などもされている人気作品である。

『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』の登場人物・キャラクター

藤聖子（ふじせいこ／演：戸田恵梨香）

CV：石川由依

刑事課から町山署に異動し川合のペア長として指導に当たる巡査部長。ロングストレートの髪をいつもポニーテールにしている。初めて見た川合が見とれてしまう程の超絶美人。しかし中身は「マウンテンゴリラ」だと男性署員からも恐れられている存在である。刑事課ではエースとして活躍していたようだが、川合は刑事課でパワハラをして飛ばされたと聞いていた。警察学校では主席で卒業し「ミス・パーフェクト」の異名を持つ。
藤が警察官になったきっかけは小さい頃に如月と習っていた剣道クラブを教えていた交通課の宮原で、彼を慕って警察官を目指した。如月いわく「男心検定8級」であるために宮原の照れ隠しのための拒否やぶっきらぼうな態度が読めない。小学生の頃剣道クラブ終了後に近所でも話題となっていた男に包丁を突き付けられて部屋に閉じ込められた経験がある。すぐに如月に助けられたため被害はなかったが、本人曰くその時のトラウマにより彼氏ができてもなぜかすぐに振られてしまうと思っている。周囲には原因はそこではないと思われている。
町山署に異動してきた本当の理由は、同期の桜がひき逃げされた未解決事件を追うために桜に似た川合を囮にするため異動を希望した。しかし、川合とペアとしての日々を過ごす内に川合を本当に大切に思うようになり、「どうか犯人が川合の前に現れませんように」と願うようになる。
刑事課の異動に伴い、源を支えるために刑事課に戻る人事となる。同時に部屋も引っ越すことになったため川合は「課も宿舎も変われば簡単に会えることはないかも」と寂しく思うが、藤の引っ越し先は川合の部屋だった。

町山交番

伊賀崎秀一（いがさきしゅういち／演：ムロツヨシ）

CV：家中宏

さぼるための努力は惜しまない藤と川合が勤務する町山署の交番所長。山田に「藤と川合のおかげでよくさぼらせてもらった」と豪語するが、実際には岡島県警で過去一番の大量の麻薬を押収した大事件である奥岡島事件の潜入捜査員だった。特に深くまで潜入していたことから命も危ぶまれる程だった。潜入捜査は捜査官の一人である塩谷が情報漏えいしたことにより解散した。その後は潜入捜査官として情報を引き出した協力者たちが危険な目に遭わないように裏では主犯であった虎松譲二とやり取りを続けていた。
その後、虎松譲二も逮捕され潜入捜査官時代に伊ケ崎に心酔していた塩谷が虎松譲二の後を継いで詐欺グループのリーダーとして活躍していた。その塩谷が虎松譲二の娘を人質に立てこもった事件を起こした際に、駆けつけた伊ケ崎を植木鉢で殴打し、入院となる。幸い怪我は気持ち悪い位の回復力によりすぐに良くなったが「潜入捜査官として戻ってこい」と命じられた。しかし、地域課長の計らいにより療養後も町山交番に戻ってこられることになる。

鴨村（かもむら）

単行本23巻の書き下ろしにて登場し、藤の後任として川合のペアとなった。柔道採用で機動隊出身の川合の同期。訓練中に事故に遭い、けがをしたことで交番配置となった。

刑事課

源誠二（みなもとせいじ／演：三浦翔平）

CV：鈴木崚汰

藤の同期で刑事課のエース。山田のペア長である。警察学校時代は同期ビリだった。しかし、源は取り調べの天才で刑事課唯一無二の存在である。人たらしの特殊能力を持っており、目を合わせてしまえばなんでも話したくなる。事件解決のためには小さい子供にもその特殊能力を発揮して落とし込もうとするドライな一面も持ち合わせている。
しかし、この人たらしの特殊能力により管轄では源を頼って源指名の通報が後を絶たない。被害に遭った人の不安な気持ちを少しでも解消できるようにマメに足を運んだり話を聞いたりしている。
天然パーマのモジャモジャヘアだが本人はツーブロックだと言い張る。実際には髪を短くすると源を毛嫌いしている川合も誰か分からなくなる程の長身イケメンである。しかし、イケメンは刑事としては不利であるため刑事課全員が一致団結して自分のモテを優先しかねない源にはイケメンであることを自覚させないようにしている。
町山署に異動してきたのは藤が桜のひき逃げ事件解決のために一緒に来てほしいとお願いしてきたことで異動希望を出した。
戸成署の交番に父親が勤務しておりかつ実家である。実は本当の両親は別におり、現在の父親と同期で妹の夫。災害時に避難を拒否した老人の説得中に土砂崩れに巻き込まれ殉職。「夫を失ってどうやってお腹の子を育てていけばいいのか分からない」と言う妹に「自分が引き取る」と申し出たのが現在の父親である。

山田武志（やまだたけし／演：山田裕貴）

CV：土屋神葉

刑事課の巡査長で源のペア。源と藤の一期後輩で二人から普段からかわれているものの厚い信頼を置かれている。源とは宿舎も同じ部屋であり、パンツもほぼお揃い。まっすぐで真剣だがバカであり配慮に欠けることがある。しかし、いつも一生懸命で他人を思いやる気持ちが人一倍あるため周囲から可愛がられている。
カメラの才能があるため一時鑑識係に引き抜かれる形となったが結局正式には上杉が鑑識係に異動しその後も山田には手伝ってもらうという結果に落ち着いた。
体力テストでは署内一位で腕相撲も殿堂入り。嗅覚も異常なまでに鋭くそのおかげで事件の証拠品を見つけ出すこともあった。
鑑識上級を持っており、一時鑑識係南係長からの引き抜きがあったが看守係の上杉が山田の代わりに刑事課に来たのを見て飲み込みが早くすぐものになりそうな様子から結局上杉が鑑識係へ異動し山田は刑事課に残ることになった。

牧高美和（まきたかみわ／演：西野七瀬）

CV：花澤香菜

刑事課唯一の女性。藤の一期後輩。女子高出身で男に免疫がない。警察官になったきっかけは昔からの新選組オタクで仕事内容が似てる気がしたためだが、ストーカーや性犯罪をよく扱うことから男性への恐怖心が増強している。それでも警察官として対応する相手が怒鳴り散らしている男性だとしても毅然とした態度で臨む。
刑事課唯一の女性であるため性犯罪の女性被害者の聴取を担当することが多く、一生懸命になりすぎて代理被害（被害者支援にあたる捜査員が精神的に強いストレスを受けること）を起こしやすい。

那須（なす）

CV：手塚ヒロミチ
刑事課部長で牧高のペア長。人柄が良く源を調子に乗せ牧高を気遣い山田の愚痴を聞いてくれるムードメーカー。しかし、激務と気遣いにより一日笑うことがないことがざらにあるため、山田と源で一日一回強制的に笑わせている。意外とゲラで小学生みたいな下ネタで引くほど笑う。4人目の子供が生まれる日には変態が多く出没し結局立ち合いには間に合わなかった。
任意で取り調べをした男性が自殺をしたことにより遺族側から損害賠償を請求する旨を告発されたために、業務に支障が出ることを考慮して異動となった。