クリミナル・マインド FBI行動分析課(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『クリミナル・マインド FBI行動分析課』とは、アメリカ合衆国の犯罪捜査テレビドラマシリーズ。制作およびプロデュースは、アメリカの作家でありテレビプロデューサーでもあるジェフ・デイヴィス。アメリカの民放テレビ局CBSで放送されていた。FBIの行動分析課(BAU)のメンバーである犯罪プロファイラーたちによる捜査活動を追う。犯人のプロファイルなどの犯罪捜査と共に、個性的な登場人物各々の濃厚なドラマも描かれるところが魅力のシリーズ。

シーズン14第14話「悪霊の棲む家」で現場で捜査するタラ・ルイス(写真左)とジェニファー・ジャロウ(写真右)。

シーズン14は、シーズン13最終話でガルシアがカルト教団に人質に取られた事件の続きから開始される。第5話「背の高い男」では、JJが11歳のときに自殺した姉の死の真相を知る。かつて、JJの故郷であるペンシルベニア州イーストアレゲニーで、女子高生の拉致監禁事件が起こった。JJが捜査したところ、犯人は高校に勤めるカウンセラーで生徒にも慕われていたJJの恩師だった。そのカウンセラーと関わったことが、JJの姉の死の原因だった。第9話では、ルイスの元夫から得られた情報から事件の捜査が始まる。大学で講義を行っていたルイスのところへ、別れた夫が現れた。彼によると、薬物依存治療中の患者が連続殺人の被害者になっているという。ルイスの別れた夫もアルコール依存症で、それが離婚の原因だった。元夫はアルコール依存症から立ち直り、新たな家庭を築いていた。複雑な感情を抱きながらルイスはBAUチームと共に捜査する。最終話の第15話「究極の選択」では、捜査の過程でJJとリードが犯人の人質になってしまい、犯人から秘密を打ち明けるように強制される。その際、JJは実はリードを愛していたという衝撃の告白をした。リードもまた、かつてJJを想っていたことを明かす。夫も子どもいるJJによるリードへの愛の告白については、ファンの間でも賛否両論があった。シーズン最終話第15話でのロッシとクリスタルの結婚式にJJとリードも出席するものの、2人は気まずそうに視線を交わす。式の会場で2人きりで話す機会を持ったJJとリードは、事件の際の告白について話をすることになり、JJは自分の告白が真実であることを認めた。シーズン15第1話の事件でJJは重傷を負い、生死の境を彷徨う。意識を取り戻したJJは、リードに改めて愛を告白する。JJは夫ウィルと子どもとの生活を壊すつもりはないが、リードはJJへの愛を諦めるつもりはないと伝える。その後、第4話でリードはBAUとは関係のない女性と親しくなり、JJもリードの新たな恋を応援する。ところが、シーズン12に登場してリードを操ろうとした殺人犯キャット・アダムスが第6話に再び登場し、リードをデートに無理やり誘ってリードの新たな恋を壊そうとする。第8話では、プレンティスにFBI長官の打診があり、プレンティスはBAUのチーフをJJに任せることも考える。シーズン15第9話では、カメレオンと呼ばれたサイコパスの殺人鬼エヴァレット・リンチが死亡する。

『クリミナル・マインド FBI行動分析課』の登場人物・キャラクター

BAUユニットのメンバー

ジェイソン・ギデオン(演:マンディ・パティンキン)

日本語吹き替え:有本欽隆。
出演:シーズン1~3第2話。
BAU上級捜査官。親友のロッシと共にBAUを創立した。ベテラン捜査官であり、BAUで最高のプロファイラー。BAUでは、いつもリードとチェスをしていたが、以前はデイヴィッド・ロッシとチェスをしていたことが、ドラマ中で明かされている。過去の事件で、部下を死なせてしまったことが原因でPTSDを発症し、現場から遠ざかっていたが、シーズン1の第1話で復職した。シーズン3でBAUから去った後、シーズン10第13話の事件で犯人に射殺されて死亡した。このシーズン10のエピソードでは、ストーリーに登場するだけで、ギデオン役の俳優本人は登場していない。

アーロン・ホッチナー(演:トーマス・ギブソン)

日本語吹き替え:森田順平。
出演:シーズン1~12第2話。
BAUユニットチーフ。BAUのリーダー的存在。通称ホッチ。優秀はプロファイラー。過去に連邦検察官をしていた経験があり、弁護士の資格を持っている。生真面目な性格。料理人になった弟が一人と、息子(ジャック)が一人いる。多忙のあまり、妻のヘイリーと上手くいかなくなり、離婚した。その後、連続殺人犯から守るためにヘイリーとジャックは証人保護プログラムに入っていたが、犯人が仕掛けた罠により、ヘイリーは殺害された。FBIでの初めての仕事は、エミリー・プレンティスの母親の警護だった(シーズン2第9話)。クリミナルマインドのメンバーでは中心的な存在の役柄だったため、シーズン12第2話で降板した際はファンには衝撃であった。

デヴィッド・ロッシ(演:ジョー・マンテーニャ)

日本語吹き替え:小川真司(シーズン3 ~ 9 第7話)。菅生隆之(シーズン9第8話~)。
出演:シーズン3~。
ギデオンと共に、BAUを創立したメンバー。ギデオンは親友。多くの事件を解決した伝説のプロファイラーであり、作家でもある。料理が趣味で、BAUチームに自宅で手料理を披露したこともある。引退していたが、ギデオンがBAUを去った後、入れ替わりでBAUに復帰した。3回の離婚歴がある。FBI入局前に、海兵隊としてベトナム戦争に従軍していた経験がある。資産家で、パーティーができるほど広い庭がある豪邸に住んでいる。

エル・グリーナウェイ(演:ローラ・グラウディーニ)

日本語吹き替え:山像かおり。
出演:シーズン1~2。
性犯罪が専門。母親はキューバ人で、父親は殉職した元警察官。スペイン語を話すことができる。シーズン1最終回からシーズン2第1話にかけての事件「地獄からの挑戦状(全・後編)」で、命に関わるほどの重傷を負ったが、ギデオンやホッチが思うよりも早く現場に復帰した。事件の影響は大きく、グリーナウェイは問題行動を起こす。やがて、シーズン2エピソード6で、丸腰のレイプの容疑者を射殺し、射殺後自分の銃を容疑者に持たせて正当防衛に見せ掛けた。その後、自分が容疑者を射殺したことは言わないまま、辞職した。

エミリー・プレンティス(演:パジェット・ブリュースター)

日本語吹き替え:深見梨加。
出演:シーズン2~7、9 第14話、11第19話、12 ~。
元インターポールで、才色兼備のやり手。アラビア語とスペイン語に堪能。母親は大使で父親は父親はアルフレッド議員。FBIに入局する前、インターポールの任務で、国際テロリスト、イアン・ドイルの恋人を装って潜入していた。その後、捕えられて収監されていたイアン・ドイルが脱獄し、プレンティスに復讐を企てたため、重傷を負った。危機一髪で助かったプレンティスは、表向きは死んだことになっていたが、ドイルの件が片付いた後、FBIに復帰した。人気ある役柄だが、制作者側の都合でシーズン6に降板。シーズン7でまたチームに復活するが、シーズン7の最後でまた降板する。シーズン12でまたチームのメンバーとして復活。

デレク・モーガン(演:シェマー・ムーア)

日本語吹き替え:咲野俊介。
出演:シーズン1 ~11、12 第22話、13第5話。
BAUユニット内では最も活動的で、体育会系。行動は豪快で熱くなりやすい性格だが、心根は優しく、ユーモアもある。FBI捜査官になる前は、シカゴ警察の警察官だった。父親も警官だったが殉職した。父親の死後、不良グループと付き合いがあったことがあり、その頃の乱闘騒ぎのために犯罪歴がある。しかし、フットボールで更正し、奨学金で大学を卒業した。ガルシアとはとても仲が良く、毎回、楽しく少し際どい会話がある。捜査でシカゴに帰省した際、シカゴにいた少年時代に恩師から性的虐待を受けていたことが明かされている。

Dr.スペンサー・リード(演:マシュー・グレイ・ギュブラー)

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