ハーモニー(Project Itoh)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハーモニー』とは、作家・伊藤計劃(いとう けいかく)による小説、およびそれを原作とした漫画・アニメ映画である。ジャンルはSF。伊藤計劃のデビュー作『虐殺器官』と同世界観であり、『虐殺器官』によって引き起こされた大災害を機に高度医療社会となった世界が舞台となっている。そんな世界で、ある日突然多くの人が同時自殺をする事件が発生。主人公のトァンは世界の均衡を維持する監察官として事件の調査に乗り出すが、そこで彼女が知ったのは、事件に13年前に亡くなった筈の友が関わっているという衝撃の事実だった。

ウーヴェ・ヴォール

CV:斧アツシ
チェチェンとロシアの紛争地帯にて、生命権の監察を行っている螺旋監察官。ミァハを探してチェチェンにやってきたトァンに、捜査協力をする。物語冒頭のトァンと同じように、お酒などの不健康な嗜好品を楽しむ生活を送っている。

世界同時多発自殺事件の関係者

零下堂キアン(れいかどう きあん)

CV:洲崎綾
トァンの友人。かつてトァンと共にミァハに心酔していた。少々気弱な面があり、トァンいわく「怯え屋さん」の少女。ミァハの提案でトァンと共に自殺を試みるも、死への恐怖が勝り、自殺を親に告白する。3人の自殺が失敗した大きな理由となっており、本人はその事をトァンに打ち明けるまでひたすらに悔やんでいた。トァンに打ち明けた直後、ミァハの世界同時多発自殺事件に巻き込まれ、命を落とす。

冴紀ケイタ(さえき けいた)

CV:チョー
トァンの父・ヌァザの友人。ヌァザと同じ医療分子技術を研究する研究者仲間でもあり、彼と共同で医療分子技術の研究論文を書き上げている。ミァハによる世界同時多発自殺事件の後、ヌァザの行方を追ってやってきたトァンに、彼の失踪先のヒントを与える。大災禍を経験した、数少ない生き残りでもある。

霧慧ヌァザ(きりえ ぬぁざ)

CV:森田順平
トァンの父親。医療分子技術の研究者として、高い功績を残している。同じ分野の研究者である冴紀ケイタとは、友人であり共に研究論文を作り上げた仲間でもある。
研究に没頭していた為、家族を顧みない生活を送っていた。最後は、自分を追ってやってきたエリヤ・ヴァシロフに撃たれかけた娘のトァンを守り亡くなる。

エリヤ・ヴァシロフ

CV:三木眞一郎
インターポールの捜査官。トァンと同じく世界同時多発自殺事件を追っており、その最中にトァンと接触する。次世代ヒト行動特性記述ワーキンググループに関する情報を、トァンに教えたのも彼である。実はミァハの仲間であり、彼女の命で霧慧ヌァザを探していた。ヌァザと共に逃亡するトァンと銃撃戦になり、最終的に彼女に撃たれて重症を追う。最期は初めて感じる「痛み」に苦しみながら、ミァハの居場所をトァンに教えることを引き換えにトァンに射殺して貰う。

その他の登場人物

アサフ

CV:大塚明夫
WatchMeに拒絶しているトァレグ族の民。生府から派遣された交渉員である螺旋監察官のトァンとやり取りを行っている。表向きはWatchMeを拒絶しているが、実は健康維持の為にオフラインでWatchMeを使用している。アサフいわく「程々を嗜む事を知っている」との事で、WatchMeの使用はその「程々」に当てはまる事らしい。トァンにはその程々を嗜む為の物を貰う代わりに、タバコやお酒など生命主義社会の人間には手に入れられない不健康な嗜好品を渡している。

ガブリエル・エーディン

CV: 渡辺明乃
脳医学の研究員。トァンが次世代ヒト行動特性記述ワーキンググループについて調べている最中に接触した人物である。人間の意識モデルの研究をしている。

『ハーモニー』の用語

Emotion-in-Text Markup Language/etml(エモーション イン テキスト マークアップ ランゲージ/イーティーエムエル)

Akarij8
Akarij8
@Akarij8

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