Days Gone(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『Days Gone』(デイズゴーン)とは、ソニー・インタラクティブエンタテイメントより2019年4月に発売されたPlayStation専用のサバイバル・アクションゲーム。2021年5月にはPC版がダウンロード配信された。謎のウイルスにより世界ではパンデミックが起こり、秩序や文明が崩壊。最愛の妻と別れた「ディーコン」は相棒とバイクにのり妻を探しながら旅を続ける。崩壊した社会で物資は常に不足し、簡単に人が死にゆく世界で、ヒューマンドラマさながらの人間模様を描いた作品だ。
山を下っている途中、民兵の人間に遭遇。熊に襲われていたところを助けたためキャンプで食事をごちそうしてもらえることになり、ダイヤモンドレイクキャンプへと向かう。そこで出会ったデリック・クーリ大尉は、なんとディーコンがサラと別れる時に預けたモングルズの指輪をしていた。このキャンプに何か手がかりがあると睨んだディーコンは新兵になるふりをし、キャンプへ潜入する。入隊試験としてクーリと仕事に向かい、合格をもらったディーコンは大佐に会うためキャンプへと戻った。キャンプでは、新入りはアクセサリーを持てないと、指輪やトレードマークの帽子など全て没収され、マシュー・ギャレット大佐によって誓いを立てられた。伍長の役を与えられたディーコンは「ウィザード島の魔女」と呼ばれる上司の元、物資調達の仕事を任されることとなった。テントに入ると、聞き覚えのある声の女性が何か言い争っていた。マシューによって紹介されたその女性は、なんと離れ離れになった妻であるサラ・ウィテカーだった。“少尉”と呼ばれたサラは大佐たちを退席させたあと、ディーコンとの再会を喜んだ。
8章:パンデミックの謎
サラとディーコンは、表面上は少尉と伍長の関係を続けていた。2人で物資調達に行くと山を越え、パンデミック前にサラが働いていた研究所へと足を運んだ。中では研究員たちが大虐殺されていた。サラは、そこで自分が当時関わっていた研究が原因で、世界でパンデミックが起きたことを知る。サラが研究所で働いていた当時、育てていた植物ががらりと変わり、ラボが封鎖され、権限も取り上げられたことがあった。インターンのデイビット・ゴーマンが何かがおかしいと言っていたがサラはそれをまともに聞き入れず、結果的に感染していたデイビットが大規模なカンファレンスでウイルスを広めてしまい、世界中に広がりパンデミックが起きてしまったのだった。ディーコンはサラを慰め、機材を抱えてキャンプへと戻った。キャンプに戻るとディーコンと同期で入隊したウェイド・テイラーが麻薬中毒によって軍医のヒメネスを殺害し薬も持って逃亡する騒ぎが起きていた。ディーコンもテイラーが麻薬中毒であることは気付いていたが、彼がサラのことを黙っておいてくれたため目を瞑っていた。しかしこの自分の判断が悲劇を招いてしまったことにディーコンは後悔する。テイラーを発見したディーコンは、テイラーに絞首刑だけは免れたいと頼み込まれ安楽死させてやることにした。テイラーはその後駆け付けたクーリによって埋葬された。
9章:軟禁
サラは、感染したフリーカーの研究を続けており、ディーコンにも生きたまま感染したフリーカーを連れてくるよう頼んだ。ディーコンが連れてきた感染した子供のフリーカーにサラが薬物を注射すると、フリーカーは全身の細胞が爆発し死亡。ディーコンはサラがフリーカーを一掃するための薬を開発していると思い込んでいたため喜んだが、サラは苛立ちを隠せない。サラはフリーカーを殺すためではなく、治すために薬を開発していたのだった。その子供のことも“フリーカー“ではなく“あの子”と呼んだ。サラが世界を救おうとしていることに気付いたディーコンは、これからも研究を続けるべきだと背中を押した。サラとディーコンは民兵を離れることを決意し計画を練っていたところ、大佐によりサラは洞窟の奥の研究室に移動させられてしまう。逃げ出した兵士が数名いたことから、サラも24時間体制で監視されるようになったのだった。この頃からマシューは狂気に満ちていき、フリーカーではなく人間こそが悪だと演説をしたりしていた。サラから時間稼ぎのためにドクニンジンの調達を頼まれたディーコンは、物資調達でキャンプを離れた隙に、オブライアンに再び協力を求める。オブライアンは飛行禁止エリアに指定されている民兵の領土に入ってしまった実験対象のフリーカーの血液サンプルを取ってくることを条件に、ディーコンへの協力を約束してくれた。実験対象のフリーカーが入っていったという洞窟の中には、かろうじて生存しているNEROの研究員がいたが、何かに怯え錯乱したまま絶命した。オブライアンからも「すぐにその場から逃げろ」と無線が入った直後、大群に襲われるディーコン。なんとか洞窟から逃げきれたディーコンは、危ないと知りつつも自らの部下を向かわせ4人も死なせたオブライアンに腹を立てていた。
10章:別れ
マシューの独裁制がいよいよ強くなり、オブライアンの協力の元ディーコンとサラはダイヤモンドレイクキャンプを脱出することを決行。しかし、オブライアンと約束している山頂で新兵としてやってきたスキッゾと遭遇する。スキッゾの嘘の密告により、ディーコンはスパイとして捕まり翌日絞死刑にされることが決まった。マシューはクーリにディーコンを牢獄に入れるよう指示する。しかし、ディーコンが目覚めるとそこは牢獄ではなくキャンプの外だった。マシューの独裁制に疑問を抱いていたクーリや他有志数名がキャンプを脱走し、ディーコンも救出された。クーリ自身も妻を亡くした過去があり、妻のために必死で狩りや追跡の腕を磨いて生き抜いてきたディーコンのことを他人とは思えず、クーリは独断でディーコンを救おうと決めたのだった。クーリ達はこれから東へ向かうらしく、ディーコンのことを誘ったがディーコンはサラがダイヤモンドレイクに残っていること、何よりスキッゾ率いる民兵がロストレイクキャンプに向かったことを知りクーリと別れることに。ロストレイクに急いで戻ったディーコンだが、時すでに遅く民兵とキャンプの住人の仲裁に入ったアイアンマイクが撃たれて重傷を負った後だった。アディーとリッキーが付き添う中ディーコンも駆け付け、アイアンマイクの最期を看取った。
11章:再建へ
アイアンマイクの仇を討つため、サラを救うため、ディーコンとブーザーはダイヤモンドレイクに乗り込むことを決意。爆薬やトラックを準備していたところ、リッキーたちバイカー仲間がアイアンマイクの仇討ちのために続々と集まってきた。いよいよ決行の時がきて、ブーザーが爆薬を積んだトラックで門を突破。ブーザーは途中でトラックから飛び降りる予定だったが、失敗できないとディーコンだけを振り落としブーザーごと門に突っ込んでいってしまった。キャンプを制圧し、スキッゾも倒し、マシューとサラの元へ急ぐディーコン。マシューはいつもサラが入れてくれていたお気に入りのハーブティーを飲みながら悠長にしていた。ディーコンが銃を向けるとマシューはディーコンの首を絞め反撃。しかし、そのままマシューは倒れこんでしまった。サラがマシューのハーブティーに猛毒のドクニンジンを入れていたのだった。こうしてマシューを倒し、ディーコンたちはアイアンマイクの仇を討った。騒ぎが落ち着き怪我人の治療や食料の配膳が始まったころ、がれきの中からブーザーが出てきた。門にぶつかるすんでのところで川に逃げ込み、助かっていたのだった。民兵の旗を焼き、再出発を喜ぶロストレイクの住人たち。キャンプにアイアンマイクの墓を作り、ディーコンを筆頭に再建を誓ったのだった。
『Days Gone』のゲームシステム
基本的な流れ
本作は、主人公ディーコンがPlayStation4ならではの広大なオープンワールドをバイクに乗って縦横無尽に走り回るサバイバル・アクションゲーム。各々なミッションをこなし、物語を進めていく。本作ではフリーカーを倒したあと手に入る「フリーカーの耳」を通貨としており、食べ物やバイクのパーツなどに交換できる。また、時間軸は朝・昼・夜とあり、天候も晴れ・曇り・雨・雪と変化していく。昼にはフリーカーが少ない代わりに野盗が活発になり、雨の日はバイクがスリップを起こしやすくなるなど、より現実に近付けて作られている。
バトルシステム
本作では大まかに分類すると、銃などの武器で攻撃するか、物陰に隠れてやり過ごすかの2通りの戦い方がある。攻撃する場合、バットや角材での近接攻撃、銃やトラップを用いての遠隔攻撃、また、フリーカーと野盗を戦わせ数を減らしていくといった方法も可能だ。敵を倒したあとは経験値とスキルポイントが取得できる。スキルポイントは近接攻撃を強化する「格闘スキル」、銃やクロスボウによる攻撃を強化する「遠距離戦スキル」、収集物を多く拾ったり見つけたりなどのフィールドで発揮できる効果を強化する「サバイバルスキル」の3つに割り振り、プレイヤー好みのスキルを強化できる。
好感度
各キャンプのリーダーには好感度が設定されており、ミッション達成度によって好感度が増減する。好感度が上がるとキャンプでいい武器やパーツを売ってくれるようになり、また、物語のラストでは全てのリーダーの好感度が上限まであがっているとエンディングが変化する。
バイク
バイクは定期的にガソリンの補充やパーツ交換しなければ故障してしまったり、フィールドでバイクを停めた場所から離れすぎると野盗にパーツを盗まれることなどがある。各キャンプにメカニックがおり、バイクの改造やペイントが可能。敵からバイクを盗むことも可能だが、ディーコンのバイクのみカスタムが可能になっている。
サバイバルビジョン
目次 - Contents
- 『Days Gone』の概要
- 『Days Gone』のあらすじ・ストーリー
- 1章:パンデミック
- 2章:相棒
- 3章:とある少女
- 4章:希望と絶望
- 5章:前へ
- 6章:新たなる旅立ち
- 7章:再会
- 8章:パンデミックの謎
- 9章:軟禁
- 10章:別れ
- 11章:再建へ
- 『Days Gone』のゲームシステム
- 基本的な流れ
- バトルシステム
- 好感度
- バイク
- サバイバルビジョン
- クラフト
- コレクション
- 『Days Gone』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ディーコン・セントジョン
- ウィリアム・”ブーザー”・グレイ
- サラ・アイリーン・ウィテカー
- ジェームズ・オブライアン
- リサ・ジャクソン
- コープランドのキャンプの住民
- マーク・コープランド
- エマニュエル・”マニー”・メンデス
- ホットスプリングス・キャンプの住人
- エイダ・タッカー
- アルカイ・ターナー
- レオン
- アルヴァレス
- ホットスプリングス・キャンプの住民
- ”アイアン”・マイク・ウィルコックス
- アディソン・”アディー”・ウォーカー
- リッキー・パティル
- レイモンド・”スキッゾ”・サルコジ
- デシューツ軍民兵
- マシュー・ギャレット大佐
- デリック・クーリ大尉
- ”ドック”・アルトゥーロ・ガルシア・ヒメネス大尉
- ジェームズ・ウィーバー少尉
- ウェイド・テイラー
- グレン・ラッセル伍長
- マリンズ二等兵
- その他
- ジム・ムーア
- 『Days Gone』の敵キャラクター
- リッパー
- カルロス/ジェシー・ウィリアムソン
- フリーカー
- スウォーマー
- ニュート
- スクリーマー
- ブリーチャー
- ブレイカー
- リーチャー
- レイジャー
- ランナー
- クライアー
- 野盗
- 野生の動物
- 狼
- 熊
- 『Days Gone』のアイテム
- メインウェポン
- .22口径リピーター
- シカゴチョッパー
- サブウェポン
- SMP9
- 特殊ウェポン
- ドリフタークロスボウ
- 格闘武器
- 強化金属アックス
- 爆弾
- 火炎瓶
- トラップ
- 回復アイテム
- 『Days Gone』の用語
- ドリフター
- Mongrel Motorcycle Club(モングレル・モーターサイクル・クラブ)
- NERO
- アメリカ・オレゴン州
- 『Days Gone』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- エンディングの変化
- 主人公ディーコン・セントジョンのモデル
- Days Gone2制作中止の噂