Europe(ヨーロッパ)の徹底解説まとめ

「Europe(ヨーロッパ)」とは、1979年に結成されたスウェーデン出身のハードロック・バンド。コンテストでの優勝を機に、1983年デビュー。メロディアスな旋律とパワフルなハイトーン・ヴォーカルを特徴とし、キーボードを盛り込んだ叙情的な楽曲の数々は、多くのハードロック、ヘヴィ・メタルバンドに影響を与えた。最大のヒット曲は「The Final Countdown」で、北欧メタルの始祖と呼ばれている。

Europe(ヨーロッパ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

Europeをライバル視していた人気バンド「BON JOVI」

Europeと共に80年代の音楽シーンを盛り上げた、BON JOVI

1986年の『ファイナル・カウントダウン』で世界的な人気を確固たるものにしたEuropeだが、このアルバムをリリースする前から、同年代のバンド界では何かと意識される存在であったようだ。
世界的人気バンドである「BON JOVI」もその中の一組で、『ファイナル・カウントダウン』が出る前からEuropeのことをライバルとして意識しており、日本の雑誌でインタビューを受けた時に「日本ではEuropeって人気どう?」と聞いたというエピソードがある。

再結成に一番乗り気だったのはドラムのイアン

1999年の大みそか、スウェーデンで一回限りの再結成ライブを敢行したEuropeだが、この時実は既に、「再結成しよう」という話が持ち上がっていたのだという。
ソロ活動の契約やほかの仕事との兼ね合いがあったため、すぐにというわけにはいかなかったが、念願の再結成が果たされる2004年までは、たびたび電話で相談を続けていたメンバーたち。
時にはヴォーカルのジョーイ宅で集まって曲を作り、意欲的に再始動への準備を整えていた。
誰もがやる気満々だった中でも、特にドラムのイアン・ホーグランドは「早く再結成しようぜ!」と毎回のように電話で話すほど、バンドを再始動する時を楽しみにしていたようだ。

ヘヴィメタルがスウェーデンで流行った理由は「真面目な国民性」

1980年代のスウェーデンに彗星のように現れて話題となったEuropeのブレイクを皮切りに、北欧では、ジャンル豊富なヘヴィ・メタルのバンドが生まれては鎬を削る「ヘヴィ・メタルの本場」となった。
スウェーデンのブラックメタルバンド「Dark Funeral」のメンバーであるヘルヤルマドルは、自国でメタルが発展した理由を聞かれ、まず第一に「スウェーデンには非常に強力な、国が資金的バックアップをしている教育システムによって、創造性や文化をサポートしてきた」という点を挙げている。
さらにヘルマルヤドルは、「エクストリームな音楽を作るべき人間が、作るべき時にそれを作ったということ、そして第三に、スウェーデン人の自己を律する気質というものもあると思う。」と述べている。
彼曰く、スウェーデン人の国民性として「一度決意すると、もう一日ダラダラとビールを飲んで過ごしたりはしなくなるんだ。もちろんこれらのこともすべて一般化した内容ではあるけど、真実でもあると思うよ。」とのことで、国民たちの持つ真面目な気質も、テクニカル志向なメタルという音楽の発展に一役買っていると推測しているようだ。

HajimeA8
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@HajimeA8

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