【赤ちゃんと僕】連休中に一気読みしたい名作漫画10選【ストッパー毒島】

世の中は大量に漫画が溢れ返っていますが、その中には一般的にあまり知られていないものや、一時期話題になったけどあまり読まれなくなったものがあります。でもこういう作品って改めて読んでみるとすごく面白かったりするんですよね。この記事では、その中から大型連休を使ってサクッと読めそうなものを集めました。人が読まないような漫画を読みたい方は、ぜひチェックしてみてください。

ピアノの森

作者:一色まこと
掲載誌:モーニング

町外れの「ピアノの森」で育った少年カイの物語。はじめは楽譜すら読めないカイが周囲を取り巻く人々によりピアニストとしての才能を開花させていく過程を描いている。主人公であるカイのピアノは独創的で、演奏を聴いた人々を次々と虜にしてしまう。作中の登場人物にカイのピアノのファンは多いが、音が聴こえてくるようなカイの演奏シーンで、彼のピアノのファンになった読者も多いのではないでしょうか。2007年にはアニメーション映画化もされ、平成20年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞。タレントの高田純次さんも本作品のファンで、TV番組の「おしゃれカンケイ」に出演した際に自らファンであることを語ったり、単行本の帯にコメントも寄せている。

勇午(ゆうご)

出典: www.arcam-b.com

原作:真刈信二
作画:赤名修
掲載誌:月刊アフタヌーン
全22巻

現在は様々な映画やドラマなどで題材にされている交渉人(ネゴシエーター)。勇午(ゆうご)は、その交渉人を題材にした先駆的作品。成功率97.4%を誇るフリーの交渉人・別府勇午を主人公にした社会派サスペンスで、毎回作者の綿密な現地取材に基づいて、各国の社会情勢、文化事情、宗教観、社会悪、必要悪にぶつかり、悩みながら解決の糸口を模索する勇午の姿が描かれている。アフタヌーンで連載したものは全22巻だが、現在は「勇午 the Negotiator」としてイブニングで連載中(既刊13巻)。アフタヌーン版では主に海外が舞台になっているが、イブニング版では主に日本各地が舞台となっている。

D-LIVE!!(ドライブ)

出典: d.hatena.ne.jp

作者:皆川亮二
掲載誌:週刊少年サンデー
全15巻

「軍人からベビーシッターまで常に一流を派遣する」をキャッチコピーとし、世界中から様々な分野のスペシャリストを集めた国際的人材派遣会社『ASE』(エース)に所属するマルチドライバー・斑鳩悟が、あらゆる乗り物を使いこなして任務を遂行する様子を描くアクション作品。数話を一章とする各章完結の形態で、ストーリーの内容もドッグファイトから人命救助、犯罪者の追跡、オートバイレース、遺跡発掘、カー・スタントまで多岐に渡る。また、各章のサブタイトルには様々な映画のタイトルが採用されているので、映画ファンはこれをチェックするのも楽しみのひとつ。

ラブロマ

出典: calil.jp

作者:とよ田みのる
掲載誌:月刊アフタヌーン
全5巻

ファーストコンタクトは「根岸さん、好きです。俺と付き合ってください」だった。あまりに突然の告白からはじまった、懐かし新しい直球ラブロマンス。駆け引きのほとんどない、ど真ん中の直球は読んでいる側が照れてしまうほどにラブの要素が強すぎるラブコメだが、ここまでくると逆に清々しくて透明感みたいなものまで感じちゃうから不思議。「カードキャプターさくら」や「xxxHOLiC」などで有名なCLAMPも本作品のファンで「かわいいかわいいかわいい。もう百万回言っても書いても足りないくらいかわいいです。」などとコメントをしている。

ボンボン坂高校演劇部

出典: blog.zaq.ne.jp

作者:高橋ゆたか
掲載誌:週刊少年ジャンプ
全12巻

東京都内の架空の高等学校「時計坂高校」の演劇部が舞台。主人公の少年が、一目惚れした先輩女子生徒から「演劇部の部長(男)と愛し合っている」と誤解され、その誤解が解けるまでの物語。基本は一話完結形式のギャグ漫画で、演劇そのものをテーマとして描いた話は少なく、多くの場合、個性あふれるキャラクターたちによる日々のドタバタを描いている。一部の人物とギャグシーンを除けば青年漫画と比べても遜色の無い等身で描かれているため、男性はもちろん、女性にも読みやすくオススメできるギャグ漫画の名作。また、文庫版には後に読みきりとして掲載された卒業式編の「アンコール」と「リターンズ!」も収録されています。

C(シー)

出典: www.suruga-ya.jp

作者:きたがわ翔
掲載誌:週刊ヤングジャンプ
全10巻

テレビドラマ化もされた人気作「ホットマン」でも有名な、きたがわ翔先生によるオムニバス作品。全10巻は4つの話で構成されていて、それぞれ共通のテーマとして「C」(コンプレックス)があります。それぞれが抱えるコンプレックスと人間の成長、同じテーマの4作品ですが、どれも似ることなく別々の作品として成立しています。個人的には4~6巻までの「マゼンダハーレム」が特にオススメ。ある美大に入学した岩崎志保と天才と謳われながら絵筆を握ろうとしなくなっていた久住結良の物語。異色作ですが、これこそまさに隠れた名作。この話こそ映画やドラマになってほしい作品。

ストッパー毒島(ぶすじま)

作者:ハロルド作石
掲載誌:週刊ヤングマガジン
全12巻

非凡な才能を持ちながらも素行不良から野球部に入れてもらえず、学外での乱闘事件をきっかけに高校も退学になったが、毒島を中学生の頃から見ていたというスカウトの働きもあり、ドラフトで弱小球団・京浜アスレチックスから8位指名を受ける。入団を渋る周囲の人間を自慢の剛速球で捻じ伏せた毒島はチームのストッパー(抑え投手)を志願して1年目から大暴れする。当時活躍していたプロ野球選手・監督・関係者達も実名で登場し、パ・リーグに関する小ネタも満載。連載中、当時高校生だった松坂大輔も当時から本作を愛読しており、主人公・毒島の投げる「ブスジマチェンジ」を本当に投げようとしていたとか。

赤ちゃんと僕

出典: d.hatena.ne.jp

作者:羅川真里茂
掲載誌:花とゆめ
全18巻

「赤僕」の愛称で知られる永遠の名作。突然の交通事故で母を亡くした少年が幼い弟の世話をしながら奮闘するホームコメディ。お互いに支えあい、成長していく兄弟の姿を、やさしく、あたたかい目線で描いた感動作。1話から数話完結の話で構成されていて、扱われるテーマは多岐に渡り、時には家庭問題やいじめ、家族との確執など、非常に深刻なテーマも扱う。アニメ化もされており、当初は2クール26話の予定が、好評のため3クールまで延長された。放送終了から10年以上経った2008年にDVD-BOXも発売された。泣ける作品としても有名なので、ティッシュやハンカチは忘れずに。

utchey1
utchey1
@utchey1

Related Articles関連記事

赤ちゃんと僕(赤僕)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

赤ちゃんと僕(赤僕)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『赤ちゃんと僕』とは、突然の事故で最愛の母を亡くしてしまった、主人公の小学5年の拓也が、父と協力しながら慣れない2歳の弟の実の子育てや家事に四苦八苦しながら日々を過ごす日常生活を舞台にしたホームコメディ。拓也と実を中心に友人やご近所の人と繰り広げられる笑いあり涙ありの物語の中には、家族のあり方や子育ての大変さ、DVやイジメについてのエピソードも多く描かれているため、人として大切なことを教えてくれる作品になっている。多くのファンからは「赤僕」と呼ばれて愛され続けている作品である。

Read Article

ストッパー毒島(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ストッパー毒島(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ストッパー毒島』とは、『週刊ヤングマガジン』で1996年から1998年まで連載された、ハロルド作石の野球漫画。舞台は1996年から1997年シーズンのプロ野球パシフィック・リーグ。当時存在していた6球団に主人公・毒島大広が所属する「京浜アスレチックス」が加わっている。160km/h以上の剛速球を武器とする毒島がチームのストッパーとして仲間たちと切磋琢磨しながら成長し、リーグ優勝を目指す。当時活躍していた選手や監督をキャラクターのモデルにしており、実名で登場する人物もいる。

Read Article

BECK(ベック)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

BECK(ベック)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『BECK』とは2008年まで『月刊少年マガジン』で連載されていた作品で、主人公・コユキの成長と恋愛、バンドの成功を描いたストーリー。2002年に第26回講談社漫画賞少年部門受賞。2004年にはTVアニメ化している。全34巻とガイドブック4冊が刊行され、作中の楽器のシグネチャーモデルも販売された。2010年には水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健人が出演した実写映画が公開となった。

Read Article

ましろのおと(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ましろのおと(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ましろのおと』は、2010年5月号から「月間少年マガジン」(講談社)に連載されている津軽三味線を題材にした漫画。作者は羅川真里茂。 タイトルには「ましろの音」と「ましろノート」(ノートは音符などの意)の2つの意味がある。 三味線奏者にして師匠の祖父を亡くしたことをきっかけに上京した16歳の少年、澤村雪が様々な出来事を通しながら三味線や自分の音と向き合い、三味線で生きていくことを決意する。

Read Article

ゴリラーマン(ハロルド作石)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ゴリラーマン(ハロルド作石)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゴリラーマン』とは、『週刊ヤングマガジン』で1988年から連載された、原作者ハロルド作石による初の長編連載漫画。コミックスは全19巻で、その後OVAやゲームにも展開された。白武高に転校してきたゴリラによく似た恐ろしい顔の男ゴリラーマン。しかし白武高の生徒は、無口なゴリラーマンの本当の恐ろしさをまだ知らない。最終回まで1度も喋ることのないゴリラーマンこと池戸定治を中心に、白武高校の仲間たちと繰り広げられるバトルと笑いの日々を描いた作品で、第14回講談社漫画賞一般部門を受賞した。

Read Article

【ウォーターボーイズ】学生時代が懐かしい青春邦画おすすめ29選【BECK】

【ウォーターボーイズ】学生時代が懐かしい青春邦画おすすめ29選【BECK】

若かりし頃、みんなと一緒に馬鹿をやったり、何かに一生懸命打ち込んだり、甘酸っぱい恋に胸を痛めたり、そんな学生時代を過ごされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今思い出すとちょっぴり痒くて恥ずかしいけど、青春時代の思い出は一生の宝物ですよね。この記事では、そんな青い春を懐かしく感じられるおすすめ邦画についてまとめました。若いって、いいなぁ…。

Read Article

目次 - Contents