赤ちゃんと僕(赤僕)のネタバレ解説・考察まとめ

『赤ちゃんと僕』とは、突然の事故で最愛の母を亡くしてしまった、主人公の小学5年の拓也が、父と協力しながら慣れない2歳の弟の実の子育てや家事に四苦八苦しながら日々を過ごす日常生活を舞台にしたホームコメディ。拓也と実を中心に友人やご近所の人と繰り広げられる笑いあり涙ありの物語の中には、家族のあり方や子育ての大変さ、DVやイジメについてのエピソードも多く描かれているため、人として大切なことを教えてくれる作品になっている。多くのファンからは「赤僕」と呼ばれて愛され続けている作品である。

飯塚 孝之(いいづか たかゆき)

実家の牧場が嫌で18歳の時に上京してきた。しかし、現実は甘くないことを痛感した時に、金融会社の社長と出会い取り立て屋になる。10年後、実家から父親の体調が悪いとの連絡があったことをきっかけに実家に戻ることを決意する。取り立て屋を辞めることを知った社長の側近の杉村から腹を刺され、偶然顔見知りの拓也・実・成一と出会い、ケガの手当てをしてもらいながら実家がある北海道へ向かうため空港に急ぐ。空港で待っていた、「兄貴」と慕っていた後輩の二人と一緒に、実家の牧場を継いだ。

漫画版にのみ登場している。

梅子(うめこ)

榎木家が家族旅行で宿泊した創業80年以上の老舗温泉旅館の女将。すでに亡くなっている菊子と正臣のいとこで、初恋の相手は正臣だった。

菊子(きくこ)

梅子のいとこで4歳の女の子。慕っていた兄の正臣が亡くなって間もなく、遊んでいた材木置き場で倒れてきた材木の下敷きになり亡くなった。

正臣(ただおみ)

顔が拓也に似ているという菊子の兄。菊子のことをとても大切にしていた優しい兄だったが、中学生の時に結核にかかり亡くなっている。

『赤ちゃんと僕』の用語

流良町 (ナガラチョウ)

『赤ちゃんと僕』の物語の舞台となる架空の町のこと。物語の内容からは東京都内もしくはその近くに位置するようだが、明確な所在地はわからない。榎木家がある場所は「熊ノ井駅」が最寄り駅となっている。熊ノ井駅の北側には住宅地が広がっていて、近くには元町商店街と栄町商店街があり、どちらの商店街も多くの買い物客で賑わっている様子が描かれている。榎木一家もよく買い物に立ち寄っている。

紅南小学校 (コウナンショウガッコウ)

『赤ちゃんと僕』の物語の中に登場している小学校で、主人公の榎木拓也が通っている。物語の中で拓也は、小学校の中でも拓也の同級生と一つ上の学年の6年生が主に登場している。拓也は2組に在籍しているが、他の登場人物の中には1組・3組・4組に在籍していることがわかるエピソードがあることから、一学年4クラスでの構成になっていることがわかる。

漫画版では、拓也が5年生から6年生へ進級する姿が描かれている。

第二ひまわり保育園

榎木実が通っている保育園。物語の中では、4歳の藤井一加がぞう組、2歳の実と後藤浩子はぱんだ組に在籍していることが描かれている。この他にかめ組もあるようだ。登場の回数は少ないが、常にサングラスをかけた強面の向井洋二が園長を務めている。その他に、ベテラン保育士で威厳が強い先生が1名、実と浩子の担任の先生と思われる保育士が2名登場している。物語の中には、園長の向井洋二の兄が園長を務めている第一ひまわり保育園も登場している。

アニメでは、一加がかめ組、実と浩子はひよこ組の在籍になっている。

シャボンファイブ

物語中に登場するテレビ番組のヒーロー戦隊の「洗濯戦隊シャボンファイブ」のこと。シャボンファイブは、「ザブ」、「サーフ」、「アタック」、「トップ」、「チアーズ」の5人で構成されていて、榎木実が夢中になっている。そのため、家ではテレビの前で剣を振り回しながら、保育園では一加や浩子も交えてよくシャボンファイブごっこをしている。物語の中では、父の春美が実と拓也を連れてシャボンファイブのヒーローショーを見に行く回がある。

ソフトウェアプロダクション社

榎木春美が勤めている会社。物語の中で、春美の部下が大きなミスをしてしまう回がある。そこでは、ソフトウェアプロダクション社は、様々なシステムを作る際に必要になってくる概要設計やシステムの調査や分析を一挙に担うシステムエンジニアが在籍している会社と紹介されている。春美はこの会社でシステムエンジニアの課長として多くの部下をまとめている。

『赤ちゃんと僕』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

昭広「実が一人で何でも出来るようになるってことは 誰かがそれを教えてあげてる証拠なんだぜ?」

6年生が探していると分かっていながら、公園で実と正樹を遊ばせながら話をする拓也と昭広

弟の実が、自分で身の回りのことが少しずつできるようになってきた実の成長を喜びながらも、少しずつ自分から離れていってしまう寂しさを感じて落ち込んでいる拓也。母が亡くなってから弟の世話をすることが自分の役割と強く思ってきたからこそ、実にとって自分は必要なくなってしまったように感じると拓也は昭広に相談する。その時、6年生に絡まれた拓也を助けようとするも泣きだしそうになる実に、「泣くな!」と拓也が叫ぶ。この言葉は、拓也の言いつけを守り、泣くのを必死で我慢する実の様子を見ていた昭広が、拓也に語りかけた言葉。

拓也「パパが僕のパパでよかった」

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