春の呪い(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『春の呪い』(はるののろい)とは、2016年1月から2017年1月まで小西明日翔が『月刊コミックZERO-SUM』(一迅社)にて連載していた恋愛漫画である。テレビドラマ化され、2021年5月からテレビ東京系列で放送された。主人公の「立花 夏美(たちばな なつみ)」は最愛の妹の「立花 春(たちばな はる)」を癌で亡くし、妹の恋人であった「柊 冬吾(ひいらぎ とうご)」と交際することになる。春への罪悪感の中で惹かれ合う二人の複雑な心情が魅力的な作品である。

夏美のバイト先

夏美のバイト先が、原作では中華料理店だが、ドラマではパン屋になっている。

交際を申し込む場

冬吾が夏美に交際を申し込むのは、原作では春の葬儀の後であったが、ドラマでは夏美がバイト中に冬吾に呼び出され、喫茶店で話しているときになっている。

夏美の移動手段

夏美は原作では折りたたみ自転車で移動するが、ドラマでは歩きになっている。

冬吾が夏美を抱き寄せるシーン

冬吾が旧相馬庭園で夏美を抱き寄せているシーンは、原作では花がたくさん咲いている道だが、ドラマでは川の上に掛かる橋になった。

『春の呪い』の用語

冬吾と春が訪れた場所

旧相馬(そうま)庭園

柊家のかつての本家だった場所を訪れる冬吾と夏美

夏美と冬吾は千代田区にある旧相馬(そうま)庭園を訪れた。関東大震災で本邸はほとんど焼けてしまったが、庭園だけが残り、今は一般公開されている。冬吾の曽祖父の代まではこの本邸に住んでいた。春が18歳のときにデートで来た場所であり、春は家族で北海道に旅行に行ったときに、この庭と似た場所に訪れた思い出を楽しそうに語っていたと冬吾は言う。

バッティングセンター

冬吾と春が訪れたというバッティングセンターに来た二人。本当に春がバッティングセンターに来たのかと疑う夏美であったが、春が来てみたいと言ったため、冬吾が連れてきたと言う。打席に立ったのは冬吾ではなく春だった。春は運動音痴で、バットをボールに無理やり当てようとしていた感じだったと冬吾は言った。春がバッティングセンターに来たがっていたのは、夏美が弟の海斗と野球をしているのが羨ましかったからである。夏美が男の子に混じって野球をしていて、エースをしている姿を見るのが好きだと嬉しそうに春は話していた。

春の高校と冬吾の大学の間にある喫茶店

冬吾と春が付き合っていた当時はお互い学生であったため、二人で出かけると言えば春の高校と冬吾の大学のちょうど中間の位置にある喫茶店か、図書館くらいであった。春と訪れた場所はこの喫茶店が最後であった。冬吾は「お前からの条件を満たせなくなった。つまり今日限りで俺とお前の交際は終わりということになる」と言う。二人の交際に「条件」があり、「終わり」があることをすっかり忘れていた夏美は、只々驚いた表情であった。冬吾の両親が交際を勧めていたと思っていた夏美は「あの…余計なお世話は承知なんですが…私たちが別れると…ご両親から何か言われたりとか…その…大丈夫ですか?」と冬吾に聞いた。すると冬吾は「…大丈夫もなにも喜々として受け入れるだろうな」と言った。話の辻褄が合わず、夏美はなぜ冬吾は自分と付き合っているのかがわからなくなった。その様子を見た冬吾は「…お前と交際できるよう母を説得したのは俺だ」と打ち明ける。冬吾が夏美に好意を寄せているのは夏美自身も気づいており、冬吾も気づかれていることはわかっていた。夏美は色々な事実を知り、抱えきれない春への罪悪感や背徳感から「わたしは明日から何を考えて生きていけばいい」と絶望してしまうのであった。

冬吾と春が訪れなかった場所

夏祭り

美術館からの帰り、夏美は夏祭りを見つけた。冬吾が「昔から常々疑問に思っていたのだが…夏祭りに行くと一体何があるんだ?浴衣を着なければ参加できないのか?」と言うので、夏美は冬吾が夏祭りに行ったことがないことを知る。夏美は「じゃあ今から一緒に行ってみます?」と気軽に冬吾を誘う。春と行ったことがない場所に行ってもいいのかと聞きたかった冬吾だが、夏美がそのことに気づいていない様子だったので、深くは聞かずに夏祭りに行ってみることにした。夏美はたこ焼きとりんご飴とミルクせんべいが食べたいとはしゃいでいた。

冬吾と夏美の新天地

夏美は冬吾と一緒に居たいため、家を出る決心をした。近所に姉が死んだ妹の恋人と付き合っているなどという変な噂が回る前に家を出ようとしていた夏美は「実はわたし…今日にでも家出ようと思ってるんですよね」と冬吾に打ち明ける。実は冬吾も近々家を出ようと思っていた。冬吾は「時間の問題だったんだ。俺はもう自由になりたい」と数ヶ月考えており、昨晩整理をして決めたと言う。洗濯や掃除などの家事をしたことがなく、「いざとなったら水と塩さえあれば生きていける」と言う冬吾を1人にしておくと危ないと思った夏美は「…こうなったら二人暮らしします?」と提案する。冬吾は「お前と一緒に暮らすとたしかにイライラするかもしれんが…楽しそうだ」といい、今日中に親に話をつけて家を出ることにした。その日の夜、二人は待ち合わせをして新天地へと向かったのであった。

『春の呪い』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

夏美「…春 いつかお姉ちゃんと一緒に二人で暮らそうか お姉ちゃんお金ためるからさ ふたりで」

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