春の呪い(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『春の呪い』(はるののろい)とは、2016年1月から2017年1月まで小西明日翔が『月刊コミックZERO-SUM』(一迅社)にて連載していた恋愛漫画である。テレビドラマ化され、2021年5月からテレビ東京系列で放送された。主人公の「立花 夏美(たちばな なつみ)」は最愛の妹の「立花 春(たちばな はる)」を癌で亡くし、妹の恋人であった「柊 冬吾(ひいらぎ とうご)」と交際することになる。春への罪悪感の中で惹かれ合う二人の複雑な心情が魅力的な作品である。

夏美と春、海斗の父親。銅商で財を成した立花財閥の子孫で、本家の長男であった。立花財閥は金融業にも手を広げていたが、明治維新をきっかけに没落したという。
夏美と父親が会話をするシーンはなく、夏美は冬吾と交際していることを隠していた。夏美が家を出る際も父親とは会わず、自分で父親に打ち明けることはしなかった。

夏美と春の実の母(演:近藤奈保希)

夏美と春の実の母。天真爛漫だったが、悪く言えば奔放な女だったと夏美は言う。夏美の顔と性格が実の母親に似ているからか、父親は夏美のことをあまり好いてはいなかった。そのことで夫婦喧嘩をよくしていたようで、夏美は階段でひっそりと聞いていた。
夏美が小学生の時、離婚をして夏美と春を置いて家を出ていった。

夏美と春の義理の母(演:河井青葉)

夏美と春の父親の再婚相手。夏美と春の実母が家を出ていってからきっかり半年後に結婚し、一年後に弟の海斗が生まれている。
夏美は冬吾と出かける時は友達と遊んでくるだけと言っていたが、母親には初めから気づかれていた。夏美が冬吾を好きだった春に似てきたと言う母親は「春がいたら全部打ち明けてケンカすることもできるけど 春はもういないのよ」と諭すようなことを夏美に言うが、夏美は「だいたいそれならお義母さんもお父さんもわたしと似たようなもんじゃない!!だって二人とも離婚する前からずっと付き合ってたんでしょ?あたしのお母さんあなたのこと許したの?許せないから離婚したんでしょ?」と胸のうちに秘めていたことを口にしてしまった。春と夏美のことを思って夏美のことを諭そうとした母親は最後には夏美の味方をし、母親自らが勘当することで父親から夏美を守った。

立花 海斗(たちばな かいと)

夏美と春の弟で、実の父親と再婚した母の子供。野球が好きで、よく夏美ともキャッチボールをしている。
冬吾が事故にあったことを母に口止めされていたが、こっそりと夏美に教えていた。

冬吾の母(演:高島礼子)

冬吾の母親。相馬グループを支える相馬家分家の一つの柊家であり、本物のお金持ち。立花家の元を辿ると相馬家の女系子孫だったので、その血筋が目当てで立花家にやってきた。夏美より大人しくて料理も出来てなにより頭がいい春しか眼中になく、夏美が横にいても春としか会話をしなかった。
冬吾が家を出ていくと言ったときは「後悔するわよ」と冷たく言い、心配する親の表情などは一切見せなかった。

柊 篤実(ひいらぎ あつざね/演:薬丸翔)

冬吾の親戚で、冬吾と同じ銀行の人事部で働いている。昔からよく冬吾の面倒をみており、何かと冬吾の味方をしてくれる。

『春の呪い』の原作とドラマ版の相違点

夏美と春の実の母親

夏美と春の実の母親は、原作では夏美と春を置いて家を出ていき父親と離婚したが、ドラマでは死別している。

柊家と立花家の初対面

柊家と立花家の初対面は原作ではお見合いの時であるが、ドラマでは夏美の実の母親の葬儀で初対面となっている。またドラマでは実の母親の葬儀中に、冬吾の母が春を冬吾の婚約者にすると決めたことになっている。

春のホラー演出が追加

ドラマでは春が葬儀場で目を覚まし、「冬吾さんは渡さない」と夏美の腕を掴むホラー演出が追加されている。

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