ここは今から倫理です。(ここ倫)のネタバレ解説・考察まとめ
『ここは今から倫理です。』とは、雨瀬シオリによる漫画作品。集英社の雑誌『グランドジャンプPREMIUM』で2016年11月号から連載が開始された。高校で倫理科を受け持つ教師・高柳(たかやなぎ)が、様々な悩み・不安を抱える生徒たちと向き合い、問題を解決に導いていく様子が描かれている。自傷行為、違法ドラッグ、DV、いじめ、一方的な性行為など、社会を取り巻く諸問題に切り込んだ作品として大きな話題になった。2021年1月には山田裕貴主演でドラマ化もされ、反響を呼んでいる。
「ミステリアスな高柳」を貫くかどうか悩む作者
作中ミステリアスな高柳。読者は「高柳に何があったのか?どんな経験をしてきたのか?」と疑問でいっぱいになってくる。しかし作者の雨瀬のブログ『雨通信』では単行本7巻出版の際に下記のような記事を残している。
高柳先生の過去についてはそんなに隠すほどでもない、なんてことない一般人の人生を送っている人間のつもりで描いているので、期待されるような悲惨な過去とかは特段無い(とわたしは思っている)
ただ性格というか、ものごとの受け取り方が人とちょっと違うだけというか、まあ一般的で普遍的なものごとの受け取り方なんて本当は無いのだけれども…
まあわたし自身も高柳先生って何があったんだろうな?とずっと考えながら描いてきていて、今回小出しにしたようなところは
去年「高柳先生が子供だった頃」の夢をわたしが見て朝ガバーって起きて「なるほど高柳先生ってそうだったんか~!」てなったやつなので内容としては別に温めてもないという適当ぷり
次からはまた普通に次の学年始めようかなと思っていますが、ちょこちょこ高柳先生の生活(Life)も出していこうかな~…?と悩んでもいます。
ミステリアスにしたままの方がいい気もするし、そこが気になる人が多いのにわざと引っ張るのも嫌ですし、特に隠したいわけでもないから悩ましい
悩みながら描きます。
出典: amejio.jugem.jp
高柳が壮絶な過去を経験したなどではなさそうなのが窺える。しかし、「そのミステリアスさを維持して行くのか?背景を小出しにして行くのか?」で悩んでいるそう。確かに読者によっても意見が分かれるところかもしれないが、物語の中で高柳の過去が明るみに出るのかそれともミステリアスなまま進んでいくのかも見どころの1つだ。
『ここは今から倫理です。』の主題歌・挿入歌
主題歌:梅林太郎「How To Live (feat. Alisa)」
Shazam
www.shazam.com
主題歌は『How To Live』で『NHKよるドラ「ここは今から倫理です。」オリジナル・サウンドトラック』に収録されている。
作詞はLeo今井、作曲は梅林太郎である。
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目次 - Contents
- 『ここは今から倫理です。』の概要
- 『ここは今から倫理です。』のあらすじ・ストーリー
- 新3年生編
- 新2年生編
- 転任編
- 過去編
- 熱海旅行編
- ゼミ旅行編
- 『ここは今から倫理です。』の登場人物・キャラクター
- 新3年生編の生徒達
- 逢沢 いち子(あいざわ いちこ/演:茅島みずき)
- 酒井 美由紀(さかいみゆき)
- 八木 まりあ(やぎまりあ)
- 谷口 恭一(たにぐちきょういち/演:池田優斗)
- 本田 奈津子(ほんだなつこ)
- 間 幸喜(はざまこうき/演:渡邉蒼)
- 深川 時代(ふかがわときよ/演:池田朱那)
- 都幾川 幸人(ときがわゆきと/演:板垣李光人)
- 山野 亮太(やまのりょうた/演:浦上晟周)
- 安村 麻友(やすむらまゆ)
- 近藤 陸(こんどうりく/演:川野快晴)
- 曽我 涼馬(そがりょうま/演:犬飼直紀)
- 田村 創(たむらつくる/演: 杉田雷麟)
- 南 香緒里(みなみかおり/演:中田青渚)
- 高崎 由梨(たかさきゆり/演:吉柳咲良)
- 新2年生編の生徒達
- 沖津 叶太(おきつかなた)
- 井上 花琳(いのうえかりん)
- 綿野 佑輔(わたのゆうすけ)
- 隅井 桜花(すみいおうか)
- 春山 剛司(あおやまつよし)
- 六本(ろくもと)
- 鳥岡(とりおか)
- 竹田 美恵(たけだみえ)
- 戸川 諒太郎(とがわりょうたろう)
- 田岡 嘉一(たおかよしき)
- 川西(かわにし)
- 南条(なんじょう)
- 新3年生編・新2年生編の教師達
- 高柳(たかやなぎ/演: 山田裕貴)
- 小林(こばやし)
- 萩原(おぎわら)
- 松田(まつだ/演: 田村健太郎)
- 梅沢(うめざわ/演: 川島潤哉)
- 藤川(ふじかわ/演:梅舟惟永)
- 木原(きはら)
- 柊(ひいらぎ)
- 蒲田(かまた)
- 転任編の教師達
- 葛尾 友子(くずおともこ)
- 市井 すみ子(いちいすみこ)
- 蓮井(はすい)
- その他の登場人物
- 教授
- 近藤カイト(こんどうかいと)
- ユマ
- ジュダ(演: 成河)
- 萱島(かやしま)
- 柘植(つげ)
- 佐名美(さなみ)
- 菊川(きくかわ)
- 『ここは今から倫理です。』の用語
- マックス・シェーラー
- アルトゥル・ショーペンハウアー
- 老子
- ゴータマ・シッダータ
- セーレン・キルケゴール
- ソクラテス
- J.S.ミル
- エピクテトス
- イマヌエル・カント
- 荀子
- ハンナ・アーレント
- フランシス・ベーコン
- エリック・ホッファー
- カール・マルクス
- フリードリヒ・エンゲルス
- ロバート・オーウェン
- 『ここは今から倫理です。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マックス・シェーラー「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である」
- ショーペンハウアー「誰もが自分の視野の限界を世界の視野の限界だと思っている。」
- フランシス・ベーコン「なんといっても最上の証明は経験だ」
- 老子「善なる者は吾これを善とし、不善なる者も吾これを善とす。徳は善なればなり。」
- ゴータマ・シッダータ「何を読もうと聞かされようと自分自身の理性が同意したこと以外、何も信じるな」
- 『ここは今から倫理です。』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ここは今から倫理です。』誕生のきっかけは作者の叔母の自殺だった
- 倫理には詳しくても学校事情には疎い作者
- 「ミステリアスな高柳」を貫くかどうか悩む作者
- 『ここは今から倫理です。』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:梅林太郎「How To Live (feat. Alisa)」