はいからさんが通る(漫画・アニメ・ドラマ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『はいからさんが通る』とは、大和和紀による少女漫画作品、およびそれを原作としたテレビドラマ、アニメ、実写映画、舞台などのメディアミックス作品。大正時代を舞台とし、大正デモクラシーやシベリア出兵、関東大震災という激動の時代に翻弄されながら互いを想う一組の男女と、彼らを取り巻く周囲の人々の姿を描くラブコメディ。大正時代に流行した民間風俗や、連載当時に人気を博したサブカルチャーを織り交ぜ、恋愛漫画でありながら鋭いギャグや大胆なパロディを含む作風が人気を呼んだ。

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作中にちりばめられた「パロディ要素」の数々

本作「はいからさんが通る」には様々なパロディ要素が登場する。作中に登場する「跡無女学館」は実在する跡見学園がモデルとされており、紅緒の勤務先となった「冗談社」も本作の出版元である「講談社」に由来しており、作中では紅緒が講談社の社歌を歌うシーンも登場している。このように要所に散りばめられたパロディ要素を探すのも、本作を楽しむ上での大切な一要素となっている。

有名人にも人気の「はいからさん」スタイル

大正時代を舞台とした本作には「はいからさん」ファッションの女性が多く登場する。
主人公の紅緒をはじめ、ロングヘアーにぱっつん前髪、ハーフアップ、大きなリボンは定番ヘアースタイル。そして紫ベースの袴に編み上げブーツを合わせたコーディネートは現代風にもアレンジされ、「レトロカワイイ」として卒業式などでも高い人気を獲得している。
きゃりーぱみゅぱみゅなどの有名人も「はいからさん」ファッションに身を包み、多くの女性たちから支持を得ている。

『はいからさんが通る』の主題歌・挿入歌

テレビアニメ版(1978年)

OP(オープニング):関田昇介『はいからさんが通る』

作詞:中里綴
編曲:山口ますひろ
作曲・歌:関田昇介

関田昇介によるオープニングテーマ。コミカルに乙女心を詰め込んだ歌詞が印象的。実写映画版の主題歌とは同タイトルの別楽曲である。

ED(エンディング):関田昇介『ごきげんいかが?紅緒です』

作詞:中里綴
編曲:山口ますひろ
作曲・歌:関田昇介

関田昇介によるエンディングテーマ。オープニングテーマの「はいからさんが通る」のカップリング曲として同時収録でリリースされた。

劇場版アニメ『はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜』(2017年)

主題歌:早見沙織「夢の果てまで」

作詞・作曲:竹内まりや
編曲:増田武史
歌:早見沙織

劇場アニメ版で紅緒を演じた早見沙織の歌唱による主題歌。作詞と作曲を竹内まりやが務めている。

劇場版アニメ『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』(2018年)

主題歌:早見沙織「新しい朝」

作詞・作曲:竹内まりや
編曲:前口渉
歌:早見沙織

早見沙織歌唱による主題歌。タイトルは「新しい朝」と書いて「あたらしいあした」と読む。

実写映画版『はいからさんが通る』(1987年)

主題歌:南野陽子「はいからさんが通る」

作詞:小倉めぐみ
作曲:国安わたる
編曲:萩田光雄
歌:南野陽子

かわいらしい恋心を綴った歌詞も印象的な、南野陽子の歌唱による実写映画版主題歌。彼女の10枚目のシングルとしてリリースされた。同タイトルのテレビアニメ版オープニングテーマとは別の曲。

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