桃色メロイック(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『桃色メロイック』とは、福田晋一による漫画作品。2011年に読み切りとして発表後、2012年から2016年にかけて『ヤングキング』誌上で連載された。2015年にはドラマCDも発売されている。妹に恋する兄と、そうとは知らずに思わせぶりな言動で兄を振り回してしまう妹によるラブコメディ。ストレートな欲望を表現した下ネタが「思春期を思い出す」と話題を呼び、人気を集めた。内容は男性向けに寄りつつも、どこか少女漫画的な雰囲気を持つ作風で、男女を問わず多くの読者から支持されている。

『桃色メロイック』(漫画)の概要

『桃色メロイック』(ももいろメロイック)とは、福田晋一による漫画作品。2011年に『ヤングキング』に読み切りを掲載したのち、2012年から2016年にかけて連載された。コミックスは全10巻が発売され、2015年にはドラマCD化もなされた。
妹に本気で恋する兄と、そうとは知らずに兄を振り回す天然ボケのかわいらしい妹を描いたラブコメディ。素直すぎる欲望を表現したストレートな下ネタは「下品」と評されることもあるが、その反面で読者からは「思春期を思い出す」という声も上がっている。
また、女子高生の妹のファッションや言動のかわいらしさもリアルな女子高生感を醸し出しており、男性向けラブコメディでありながら、どこか少女漫画的な作風でも人気を集めている。

四宮大和は、建設現場で働く立派な社会人。彼は、実の妹である女子高生、四宮まさきに恋していた。しかし、兄から好意を向けられているとは露とも知らないまさきは、無意識に兄の劣情を煽る言動を取り続けるのであった。
大和の純粋でありながら歪んだ妹への想いを知り、その関心を他の女性に向けようと手を焼く友人や、大和に想いを寄せる女性たちも絡み合う人間模様を、思春期の熱意を彷彿とさせるストレートな表現で描く。

『桃色メロイック』(漫画)のあらすじ・ストーリー

いびつで純粋な兄の愛

建設現場で働く四宮大和は、実の妹である女子高校生、四宮まさきをひとりの女性として愛している。彼は想い人であるまさきの事を1日中考え、学校へ迎えに行き、服装の乱れを直そうとして興奮してしまい、見知らぬ女性から痴漢に間違われてしまうほどの愛を注いでいる。そんな大和の友人である瀧本成樹は彼の言動に危機感を抱き、まさきに注いでいる関心をどうにか別の女性へ向けようとするが、それも一向に功を奏することはなかった。
この一方、まさきは兄の思いなど知る由もなく、無自覚に大和の劣情を煽るような行動ばかりをとってしまう。
女性からの人気が全くないわけではない大和は、参加した合コンでも美玲に交際を申し込まれるが、これを断ってまさき一筋の生活を送っていた。
そんなある日、まさきの忘れ物を届けに高校まで出向いた大和は、高校時代の友人、望月春菜と再会する。国語教師となっていた彼女は、まさきの通う高校に勤めていたのだ。
素直に友人との再会を喜んだ大和は、早速春菜を自宅に招き、瀧本も交えて飲み会を開く。しかし、大和と春菜の親しげな様子を見たまさきは嫉妬し、大和に冷たい態度をとってしまうのであった。

ライバル出現

季節は夏。まさきはファミリーレストランでアルバイトを始める事になった。彼女が心配で仕方がない大和は早速様子を見に行くが、店で騒ぎ過ぎたせいで、まさきはクビになってしまう。その頃、望月春菜は大和との再会以来、かつて想いを寄せていた大和への恋心を再燃させていた。そしてまさきの友人である高瀬愛梨もまた、大和に対して憧れる気持ちを持つようになっていた。さらに合コンで知り合った谷澤美玲までもが大和に迫るが、まさきしか目に入らない大和は、彼女たちを相手にすることはなかった。このまま兄妹の幸せな生活が続くかに思えたある日、大和は友人から、まさきが男性と歩いているところを目撃したという情報を聞いてしまう。大和は、最愛の妹に恋人がいるかもしれないと知って、仕事中に意識を失い、足を怪我してしまう。
後にそれは誤解であったことが発覚するが、安堵する大和に対し、成樹たちは「まさきに思いを寄せる男子がいる事には変わりないのではないか」と、この状況を不安視するのであった。
そして、まさきの学校の学園祭を訪れた大和は、彼女と一緒にいたという男子、武知奏太と出会う。
その頃、校内には不良が押し寄せ、愛梨を強姦しようとしていた。それを知った大和は現場に駆けつけて不良達を一掃。愛梨は無事に保護された。
一躍ヒーローとなった大和だが、顔が怖いがために警察には犯人と誤解され、自分が連行されてしまうのであった。

こじれていく恋模様

大和は春菜と食事に行くことになった。春菜は、友人からもっと積極的になるよう勧められ、大和と距離を縮めようと奮闘したものの、まるで恋愛対象として見られていないという事実を目の当たりにする。悲しくなった春菜は、衝動的に大和にキスをしてしまう。
しかし、大和は愛するまさき以外の女性とキスをしてしまったショックでその場から逃走し、塞ぎこんでしまうのであった。まさきの励ましによって元気を取り戻す大和だが、いよいよ二人の関係を案じた瀧本は、大和と共にまさきの通う高校に行き、武知に対して「まさきと交際してほしい」と頼み込む。
一方、大和の友人である黒沢敦武から「大和の関心を得る方法」として、「簡単にセックスをさせる女性になれ」とアドバイスされたことを真に受けた愛梨は、その日からセックスのことばかり考えるようになってしまっていた。
そんなある日、四宮家に遊びにきていた愛梨は、まさきが席を外している際に、着替えを忘れたまま入浴し、タオル一枚で上がってきた大和に遭遇。この状況が先日見たアダルトビデオにそっくりだと感じた愛梨は、何としても大和と結ばれようと、黒沢のアドバイスを実行しようとする。
しかし、これは大和に制止されたあげく興奮のあまり気を失い、行為は未遂に終わった。一方、武知もまさきに思いを伝えようとするが、誤って大和に告白してしまうというアクシデントを迎える。
それからしばらくが過ぎ、まさきの16歳の誕生日が近づいたある日。大和とまさきが歩いていると、大和が来店した際に接客してくれたキャバクラ嬢の姫華と偶然出会う。大和と姫華は仲が良く、その関係にまさきは嫉妬するが、大和が席を外した際に、姫華から「嫉妬するほど好きな人との関係は大切にした方がいい」とアドバイスを受け、兄との関係を見つめ直し始める。

『桃色メロイック』(漫画)の登場人物・キャラクター

四宮家

四宮 大和(よつみや やまと)

CV:細谷佳正

本作の主人公。建設現場で働いている社会人。辛党。
妹のまさきのことを女性として愛してしまっており、彼女の下着を見て興奮したり、裸を見て鼻血を出すなど、一般的に見れば常軌を逸している。そのため、瀧本をはじめとした友人たちにいつも心労をかけている。
しかし言い換えれば非常に一途で、まさき以外の女性に対しては、どんな美人を見てもブスという感情を抱くほどその愛は深い。作中で合コンが開かれ、女子大生を見た際には「ブスが三人」「地獄絵図」などと衝撃を受けていた。
まさきに対してのナンパや盗撮には本気で怒り狂って制裁を加えるが、見た目にもさほど似ていないうえ、他人には兄妹関係を認知されていないこともあり、自身が犯人と疑われてしまうことも少なくない。

四宮 まさき(よつみや まさき)

CV:種﨑敦美

大和の妹で、まだ幼さが残る高校一年生。ニックネームは、「まーちゃん」で、一人称も「まー」。特技は料理。好物はマヨネーズとめんたい味の貫通式お菓子。「大和には超似てない」と評されるほどの美少女で、天然ボケ。兄とはいえ大和を相手に平気でスカートをたくしあげ、自分のパンツを見せたことがあるほど子供っぽい行いが目立つが、「巨乳になりたい」という切実な願望があり、盛りブラを着けてみたり、雑誌のバストアップマッサージの記事を熟読したりと、年頃の女の子らしい努力をする一面もある。
怖がりで、ホラー映画を鑑賞した後には恐怖を引きずり、一人で眠れなくなってしまう。

四宮 雅道(よつみや まさみち)

大和とまさきの父。妻に先立たれ、男手一つで懸命に大和とまさきを育ててきた。乙女座。

大和の友人

瀧本 成樹(たきもと なるき)

CV:増田俊樹

大和の同僚で、親友。常に彼女募集中。巨乳好きであることを公言している。まさきに対する大和の感情を異常だと察知しており、常に心配している。大和の関心を他の対象に移らせようと努力しているが、おおよそ無駄に終わっている。そんな常軌を逸した親友に呆れつつも、付き合っている好青年。密かに春菜に想いを寄せているが、大和に好意を抱く彼女に何度も振られる構図になっている苦労人。

平 隼士(たいら しゅんじ)

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