ちひろさん(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ちひろさん』は安田弘之が2013年から秋田書店より連載しているヒューマンドラマ作品である。『ちひろさん』はかつて同筆者が『モーニング』(講談社)で発表していた『ちひろ』の続編である。海辺のお弁当屋さんで働く元風俗嬢のちひろさんが個性豊かな周りの人々の悩みや迷いを多くは語らず、またちひろ自身の行動のみで解決していく物語である。物語の中でちひろが放つ言葉が名言だらけで心に刺さるとSNSで話題となっている。

ちひろの弟から一通のメールが届く。その内容は実の母親が亡くなったという知らせだった。幼少期のちひろには家族と一緒に出かけた思い出や楽しかった良い思い出がない。あるのは母親から育児放棄された悲しい過去だった。お葬式にも帰らないという決断をしたちひろは母親が死んでも涙を流さない。そんな自分を責めているのかちひろは猫のマダムに自分の話しをする。マダムはただ寝転がりながら大きな木の下であくびをしていた。その姿を見たちひろは自分を責めるのをやめ、悲しめない自分を受け入れる事を決意する。しかしちひろは母親の四十九日を過ぎた頃に家族には内緒でお墓参りに訪れる。そこでお寺の住職に見つかってしまうがちひろは口止めをお願いする。

犬猿の仲であるマコトの母とちひろ

のこのこで働くちひろさんの方へ一人のケバい女性が現れる。それはちひろに懐く小学生マコトの母親だった。マコトがちひろに懐いている事、ちひろからおにぎりやお弁当をもらっている事がおもしろくないようで「あなたには子どもが居ないからわからないだろうけどこっちはシングルマザーで頑張っているのに」などと好き勝手に文句を言った。それを見たちひろは怒るわけでも言い返すわけでもなく頭を下げて謝った。しかしそれは心のこもっていない謝罪で、ちひろはマコトの母を相手にしていなかったのだ。

【最終回】のこのこから姿を消したちひろ

ちひろが働いていたのこのこにゆりという新しい従業員が増えている。まだ新人でぎこちない接客である。そこにちひろの姿はない。オカジはちひろが好きだった海辺で深呼吸をしいつものように学校へと向かって行く。マコトは普通の小学生のように野球に夢中になっている。たえはちひろと過ごした日々を思い出しながらたまにちひろからくる電話を楽しみにしていた。実はたえはちひろに「一緒に住まない?」と言った事があったのだ。ちひろは泣くほど大喜びしたのだがちひろは一人でどこかへ旅立ってしまったのだ。たえが電話で「どこにいるの?」と聞くとちひろは飛行機の音だけを電話で聞かせた。後日ちひろがたえに送った手紙には「たえに会いたくてホームシックになっている自分が面白い」と書いていた。そしてその頃ちひろはインドでカレーを食べていた。

『ちひろさん』の登場人物・キャラクター

のこのこ関係者

ちひろ

元風俗嬢でお弁当屋「のこのこ」の看板娘であり当作品の主人公である。愛想が良く、聞き上手で街のみんなに好かれている。マイペースで自由人であるが、人を見た目で判断しないところが魅力である。明るく振る舞っているが壮絶な過去を持っていてたまに闇の部分が垣間見える。

のこのこ店長

ちひろが働くお弁当屋「のこのこ」の店長。愛妻家であり優しい性格の持ち主である。ちひろに対してデレデレする一面もある。

永井さん

「のこのこ」の従業員で、梅干しと漬物を漬けるのがとても上手なおばさん。強面で厳しい性格だが、ちひろが風邪をひいた時に差し入れを持っていくという優しい一面もある。ちひろとはいつも何かしらの言い合いをしている。

たえ

お弁当屋「のこのこ」の店長の奥さんである。のこのこで働いていたが階段から落ちて視力を失う。ちひろが「風俗嬢でした」とカミングアウトした時も一言「そう」と笑顔で答えた。とても優しく寛大でちひろが母親のように慕っている。

篠原さん

画像中央の人物が篠原

「のこのこ」で働く従業員でぽっちゃり外見におだやかな性格だ。永井さんと共に噂話が大好きだ。

初音さん

4vfujiseyoshihisa
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@4vfujiseyoshihisa

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