ミニチュア作家(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
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『ミニチュア作家』とはイギリスの作家兼俳優であるジェシー・バートンによって2014年発表された小説を原作としたBBC制作のドラマである。没落した名家の長女ネラは借金返済の肩代わりをする代わりに商人ヨハネスに嫁ぐ。夫から豪華なドールハウスを贈られたネラは、そこに飾る小物を町のミニチュア作家に注文すると、次第に頼んでもいない小物や人形が謎のメモと一緒に届き始める。17世紀のオランダを舞台に展開される重厚なストーリーに加え、美しい衣装や小道具、精密に再現されたミニチュア作品達も作品の見どころである。
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モデルとなったドールハウス
物語は完全なフィクションだが、モデルとなったドールハウスは存在しており、持ち主の名はそのまま主人公の名前として起用されている。原作者はこのドールハウスから物語のインスピレーションを得たと語っている。
アムステルダム国立美術館に所蔵されているそのドールハウスはドラマで使用されたものの3倍あり、中国やフランスなど各国の職人から取り寄せた品で構成された贅沢品だった。
原作者のカメオ出演
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原作者ジェシー・バートン
俳優でもある原作者のジェシー・バートンは1話におけるパーティーのシーンでエキストラとして参加している。
ロケ地はアムステルダムではなくライデン
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礼拝シーンで使用されたライデンにあるピテルス教会
物語の舞台はアムステルダムだが、都市化が進んでいることからアムステルダムから車で30分ほどの街であるライデンで撮影された。BBC制作であることからも室内での撮影のほとんどはイギリスで行われた。
『ミニチュア作家』の主題歌・挿入歌
テーマミュージック:Dan Jones 「Nella Arrives」
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目次 - Contents
- 『ミニチュア作家』の概要
- 『ミニチュア作家』のあらすじ・ストーリー
- ドールハウスとの出会い
- ヨハネスの秘密
- マーリンの秘密
- ヨハネスの裁判とミニチュア作家の秘密
- 『ミニチュア作家』の登場人物・キャラクター
- 主要登場人物
- ペトロネラ・ブラント(演:アニャ・テイラー=ジョイ)
- ヨハネス・ブラント(演:アレックス・ハッセル)
- マーリン・ブラント(演:ロモーラ・ガライ)
- 屋敷の人々
- オットー(演:パパ・エスエイデュウ)
- コルネリア(演:ヘイリー・スクワイアーズ)
- 街の人々
- ミニチュア作家(演:エミリー・ベリントン)
- ジャック・フィリップ(演:ジギー・ヒース)
- フランス・メールマンス(演:ジェフリー・ストリートフィールド)
- アグネス・メールマンス(演:アイスリン・マクガッキン)
- ペット
- ペーボ
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- 『ミニチュア作家』の用語
- 『スミットのリスト』
- 溺死刑
- 市長団
- 『ミニチュア作家』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ネラとヨハネスの信頼関係
- ミニチュア作家「物事は変わるの」
- ネラ「私ならやれる」
- 『ミニチュア作家』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実在するドールハウス
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- ロケ地はアムステルダムではなくライデン
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- テーマミュージック:Dan Jones 「Nella Arrives」