曇天に笑う(曇笑)のネタバレ解説・考察まとめ
『曇天に笑う』とは、唐々煙によるアクション漫画。2011年から2013年まで『月刊コミックアヴァルス』にて連載された。単行本の累計発行部数は120万部を突破しており、人気の高さから様々なメディアミックス展開をしている。2014年にはアニメ化もされた。物語の舞台は、大変革期を迎えていた明治時代の日本。曇天三兄弟と呼ばれる曇家の3人が、300年に1度目覚めると言われている化け物“大蛇(オロチ)”の復活と、それに伴うそれぞれの運命に立ち向かう姿が描かれていく。
CV:代永翼
舞台俳優:百瀬朔曇家の三男。12月12日生まれの12歳。無邪気で明るく、素直な性格。長兄の天火を「自分にとっての王様」と称するほど尊敬していた。小学校に通っている。
家に住み着いたタヌキを「ゲロ吉」と名づけて可愛がっている。足が速い。語尾に「っス」を付けて喋っている。
乳児の頃に両親が亡くなったため、天火が親代わりとなり育てられた。天火の処刑後は、殺人狂の嘉神に唆され、政府に恨みを募らせてしまう。獄門所から多くの殺人犯の脱獄を手助けしてしまうが、自分が犯してしまった事の重大さに気づき、反省。大きく成長する。
オロチ復活の際は改心し、曇家の宝刀で空丸とオロチを分離させる大役を担う。
金城 白子(きんじょう しらす)/風魔 小太郎(ふうま こたろう/演:桐山漣)
CV:櫻井孝宏
舞台俳優:平間壮一、松田凌
曇家の居候で、殺人集団と噂される風魔一族の生き残り。普段は穏やかな性格だが、戦闘となると冷徹な一面を見せる。
10年前に瀕死になっていたところを天火に助けられ、曇家の居候となり身の回りの世話を焼くようになる。空丸と宙太郎からは、もう1人の兄として慕われていた。その正体は風魔一族の頭領である風魔小太郎。オロチ復活の際には、オロチの眷属として曇家を裏切り、オロチ復活と一族復興のために暗躍した。「金城白子」は天火に付けられた名前。
曇 大湖(くもう たいこ)
CV:藤原啓治/大川透(劇場版)
天火、空丸、宙太郎の父親。犲の師範として、幼少期の天火や蒼世を鍛えた人物。
婿養子であったため、曇家の血族ではなくオロチの器の候補ではなかった。風魔とオロチの関係に勘付いていたため、風魔小太郎に殺害される。
曇 小雪(くもう こゆき)
CV:折笠富美子
天火、空丸、宙太郎の母親。夫の大湖と共に風魔に殺害される。
曇 景光(くもう かげみつ)
曇家初代当主。『泡沫に笑う』に登場。関西弁らしき言葉で喋る。
ぽこ
景光が飼っているタヌキで、なぜかゲロ吉にそっくり。有事の際には巨大化し、彼の使い魔となる。空中を駆け回る事も可能。
ゲロ吉
CV:田中あいみ
曇家に住み着き、宙太郎に世話をされている狸。基本的に人間に寄り付かないが、曇家の人間と牡丹にだけは懐いている。
その正体は600年前から曇神社に住み着いている妖怪。600年前の記憶を持つ牡丹からは「ぽこ」と呼ばれており、宙太郎に付けられた「ゲロ吉」の名は好んでいない様子。オロチ討伐の際には巨大化し、空丸と宙太郎の手助けをした。
犲(やまいぬ)
安倍 蒼世(あべの そうせい/演:古川雄輝)
CV:鳥海浩輔、空見ゆき(幼少期)
舞台俳優:細貝圭
犲の隊長で空丸の師匠。頑固な性格で、表情が乏しいため冷徹な印象を与える。陰陽師の家系である安倍家の跡取りだが、自ら剣術を学ぶ道を選んだため、陰陽術は得意ではない。オロチの敵対血族のため、器の候補の1人であった。
元犲の天火と、現在も犲のメンバーである佐々木(ささき)とは同世代で、犲結成当初からの顔馴染みである。当時は隊長であった天火の右腕としての役割をこなしていた。脱退した天火を憎んでいたが、天火の事情を知ってからは和解し、オロチ討伐の際は協力して戦線に立つ。
佐々木 妃子(ささき きーこ)
Related Articles関連記事
煉獄に笑う(煉笑)のネタバレ解説・考察まとめ
『煉獄に笑う』とはアクションかつファンタジー要素を含む時代活劇漫画である。作家は唐々煙で、2014年に「WEBコミックBeat's」に掲載され、同年『月刊コミックガーデン』にて連載が継続された。3部作ある笑うシリーズの1作で『曇天に笑う』の前日譚にあたる。主人公は石田佐吉。羽柴秀吉の命により近江国にある曇神社を訪れ、双子の男女と出会ったことから佐吉の運命が大きく動き出す。双子と共に呪大蛇を封印するまでの奮闘を壮大なストーリー展開で、人間の業の深さについても描写されているのが魅力の作品。
Read Article
煉獄に笑うのあらすじ&みどころ紹介!
煉獄に笑うは唐々煙さんによる漫画。大ヒットした『曇天に笑う』より300年前の話です。今回の曇家は何と双子!ギャグ、シリアス、バトル、そのすべてを兼ね備えた『煉獄に笑う』のあらすじ&みどころを紹介したいと思います!
Read Article
目次 - Contents
- 『曇天に笑う』の概要
- 『曇天に笑う』のあらすじ・ストーリー
- 空丸の記憶と焦燥
- オロチの器探し
- 天火の処刑
- 宙太郎の復讐と空丸の異変
- 本当の器
- オロチとの決着
- 『曇天に笑う』の登場人物・キャラクター
- 曇家関係者
- 曇 天火(くもう てんか/演:福士蒼汰)
- 曇 空丸(くもう そらまる/演:中山優馬)
- 曇 宙太郎(くもう ちゅうたろう/演:若山耀人)
- 金城 白子(きんじょう しらす)/風魔 小太郎(ふうま こたろう/演:桐山漣)
- 曇 大湖(くもう たいこ)
- 曇 小雪(くもう こゆき)
- 曇 景光(くもう かげみつ)
- ぽこ
- ゲロ吉
- 犲(やまいぬ)
- 安倍 蒼世(あべの そうせい/演:古川雄輝)
- 佐々木 妃子(ささき きーこ)
- 鷹峯 誠一郎(たかみね せいいちろう/演:大東駿介)
- 犬飼 善蔵(いぬかい ぜんぞう/演:加治将樹)
- 芦屋 睦月(あしや むつき)
- 屍 千狼(しー ちぇんらん)
- 武田 楽鳥(たけだ らくちょう/演:市川知宏)
- その他
- 仮面の男
- 嘉神 直人(かがみ なおと)
- 岩倉 具視(いわくら ともみ/演:東山紀之)
- 太田(おおた)
- 牡丹(ぼたん)
- 比良裏(ひらり)
- 錦(にしき)
- 『曇天に笑う』の用語
- 獄門処(ごくもんじょ)
- 橋渡し人(はしわたしにん)
- 呪大蛇(オロチ)
- 蛇細胞(オロチ細胞)
- 曇家の宝刀(くもうけのほうとう)
- 犲(やまいぬ)
- 風魔一族(ふうまいちぞく)
- 風魔元服の式(ふうまげんぷくのしき)
- 『曇天に笑う』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 曇天火「俺に期待するな 近くのもん護るので手いっぱいの小さい男なんだよ」
- 曇空丸「俺は自分の人生をなげく程まだちゃんと生きてない 一緒にぼちぼち成長していこうよ」
- 安倍蒼世「泣けば弱いなど誰が決めた 恥じる事ではない 人間は悲しみや痛みを受け入れる為に忘れていくように出来ている お前しか知らない瞬間がある その想いを抱えて泣いておけ 忘れる前にな」
- 曇天火「怖かったんだよ お前等の重荷になる事が 俺だってお前等と国を護りたかったさ けどこの体じゃ国どころか自分一人で立つ事も出来ねえ 役に立たない自分が怖かった―きっと俺は必要とされたかったんだ」
- 曇宙太郎「これもオイラの人生ってゆーやつっス キレイじゃなくていいっス どんだけ泥んこでもかっこ悪くても終わりじゃない 大好きな人達と一緒なら生きていけるっス」
- 天火「笑え!」
- 曇空丸「誰だって悩んで苦しんで それでも生きてるのは また笑えるって期待してるから 失望するには早いだろ」
- 『曇天に笑う』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 物語の繋がりを楽しめる「笑うシリーズ」
- 曇家の3兄弟のモデルはお笑い芸人の東京03
- 作者の唐々煙は舞台となっている滋賀県の出身
- 映画公開記念で「鷹の爪団」とコラボ
- 『曇天に笑う』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):青木隆治「毘藍ノ風」(第2話 - 第6話)
- OP(オープニング):青木隆治「流転ノ陽」(第8話 - 第11話)
- ED(エンディング):GALNERYUS「ATTITUDE TO LIFE」(第1話 - 第6話、第8話 - 第11話)