わたしの幸せな結婚(小説・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『わたしの幸せな結婚』とは顎木あくみ原作の小説および、高坂りとによる同小説を原作とした漫画である。特殊な能力「異能」を持つ名家に生まれながらもそれを受け継がなかった主人公、斎森美世。それ故に義母や異能を受け継いだ異母妹から日々厳しい仕打ちを受け、父親からも見放されていた。美世は、冷酷無慈悲と噂の久堂清霞の所へ嫁ぐことになるものの、この結婚が彼女の人生を一変させる。今まで誰からも愛されなかった主人公が幸せになっていく、結婚から始まる和風シンデレラストーリーである。

CV:岡哲也

辰石家の当主であり、一志と幸次の父親。
斎森家とは古くからの付き合いがある。家としての影響力が落ちつつあり、何とか盛り返すために画策している。
薄刃家の力を取り入れたいと血を引いている美世を次男・幸次の婚約者として考えていたが、失敗に終わる。

辰石一志(たついし かずし)

辰石家の長男であり、辰石家の次期当主。
真面目な弟の幸次と正反対で、派手な身なりとマイペースな雰囲気がある。
辰石実が起こした騒動の一件以降、辰石家を建て直すために当主になった。

久堂家の関係者

久堂葉月(くどう はづき)

清霞の姉。離婚歴があり、バツイチ。
洋装を着ており、気さくで明るい女性。
名家出身であるため、礼儀作法や教養はきちんとしている。清霞曰く、少しおしゃべりなところが玉にきず。
教養がないと感じていた美世の家庭教師として、久常家に招かれる。

『わたしの幸せな結婚』の用語

異能

現世では知られていない得体のしれないものを排除する特別な力。異能者は希少な存在であり異能を持つ家の多くは、国に仕えており斎森家や久堂家もその対象である。異能の種類は様々あり念力や瞬間移動、透視などがある。多くの場合は、幼少期に目覚めることが多い。

斎森家

美世の実家であり、代々異能者を輩出する名家。しかし名家とは、名ばかりで現在は過去の功績や財産で何とか体をなしている。かつて本邸に美世の母である澄美が植えた桜の木があったが、伐採されている。辰石家の当主、実の起こした騒動がきっかけとなり、本邸は火事で焼失してしまった。その後は事実上「没落」した。

辰石家

斎森家同様に、代々異能者を輩出する名家。斎森家とは昔から交流が深く、香耶と幸次も家の取り決めで婚約した。当主辰石実を筆頭に、長男で次期当主である一志、次男の幸次がいる。現在は、異能の力が薄れ落ちぶれかけている。

久堂家

異能の家の中ではトップクラスの名家であり、美世の嫁ぎ先。昔から多くの手柄や功績を挙げてきたことから、帝からの信頼も厚い。現当主である清霞は、冷徹な男だと噂が立ち恐れられている。清霞の住んでいる別邸は、とても質素な造りの家である。

薄刃家

美世の母である、澄美の実家。古くから人を操る能力を持っており、恐れられてきた。具体的には人の心に干渉し、相手の心を読んで記憶操作をすることができる。人の自我を消し、錯乱状態にさせるなど、最悪の場合国を滅ぼしかねない能力である。
薄刃家の人間は自分の異能の力の恐ろしさを熟知していた為、苗字を変え人里離れた場所で密かに暮らしていた。

対異特務小隊

清霞が所属している帝国陸軍の部署。帝国で発生した異形を排除することが仕事。異形を相手にするため、所属しているものは異能使いでありごく少数部隊である。表舞台ではあまり知られておらず、ひっそりと活動している。清霞は隊長として、部隊を取り仕切っている。

『私の幸せな結婚』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

久堂清霞「もう謝るな。謝罪し過ぎると軽くなる」

美世に謝罪するなという清霞

美世が清霞と一緒に晩御飯を食べている際の一言。美世は、斎森家では謝罪の言葉を述べる事しか許されていなかった。
そのため、久堂家に嫁いできた後もその癖が抜け切れていなかった。美世が息をするように謝罪をするため、清霞は最初変な女が嫁いできたと思っていた。しかし、美世の斎森家での扱いを知った時に彼女は謝罪の言葉しか言えなかったのではないかと悟った。
その後、謝罪しようとする美世に「もう謝るな。謝罪し過ぎると軽くなる」と告る。自分に自信を持ってほしいという清霞の想いが感じられる一言。

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