わたしの幸せな結婚(小説・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『わたしの幸せな結婚』とは顎木あくみ原作の小説および、高坂りとによる同小説を原作とした漫画である。特殊な能力「異能」を持つ名家に生まれながらもそれを受け継がなかった主人公、斎森美世。それ故に義母や異能を受け継いだ異母妹から日々厳しい仕打ちを受け、父親からも見放されていた。美世は、冷酷無慈悲と噂の久堂清霞の所へ嫁ぐことになるものの、この結婚が彼女の人生を一変させる。今まで誰からも愛されなかった主人公が幸せになっていく、結婚から始まる和風シンデレラストーリーである。

CV:石川界人
演:目黒蓮

主人公、斎森美世の婚約者で異能の名家、久堂家当主。対異特務小隊の隊長である軍人。女性の見劣る程の美しい容姿、長い銀髪を持つ27歳の美青年。
自分や他人にも厳しく、斎森美世に出会う前の縁談はすべて破談、婚約した女性は3日と経たずに去っている。そして冷淡な態度を取ることから、冷酷無慈悲という噂が流れている。斎森美世に対しても当初は疑心と冷淡な態度を取っていた。
久堂清霞は、自分の母親がヒステリックに度々なることに嫌気がさし、さらに美しい美貌から幼少期よりちやほやされることが嫌であった。そのため、他人と距離をとり、特に女性に関しては疑心暗鬼していた。しかし、美世と出会いぎこちないながらも会話をしていくにつれて、彼女は今までの女性とは違うことに気が付く。そして彼女が嫁ぐ前の背景を知り、彼女に対して守りたいという意思が芽生える。自分の気持ちの変化に戸惑いながらも、美世に次第に思いを寄せていく。

斎森香耶(さいもり かや)

CV:佐倉綾音
演:髙石あかり

美世の腹違いの妹。16歳。
おしとやかで器量や要領のいい令嬢だが、真一からは甘やかされていたため本性はわがままで、香乃子と共謀し美世を昔から召使いのような扱いをして虐げてきた。幼いころに異能に目覚め、両親から愛情を注がれる。幼少期から母親から美世よりも上の女性でなければならないと言われ続けてきた。
一見おしとやかに見えるが、美世に対しては罵詈雑言を言い放ち、性格は歪んでいる。そして美世への嫌がらせとして、幼馴染みの幸次と婚約した。
実の騒動後は、清霞の方針により規則の厳しい家へ奉公に出ている。

辰石幸次(たついし こうじ)

CV:西山宏太朗
演:小越勇輝

辰石家の次男。美世とは幼なじみ。おだやかで誰にでも優しい雰囲気のある生真面目な男性。美世にとっては、一番の理解者。
異能持ちではあるが、上手く使いこなすことができない。美世に昔から好意を寄せている。しかし、父親の判断で美世の妹である香耶の婚約者となる。
優しい性格であると同時に家の方針や父親に強く言う事が出来ず、美世を守ることができなかった。以前美世の齊斎森家での扱いに関して、抗議をしたところよそ様の家のことに首を突っ込むなと一蹴されてしまう。
美世が清霞のもとに嫁ぐことに危機感を抱いており、香耶と婚約後も常に美世のことを気にかけている。

ゆり江(ゆりえ)

CV:桑島法子
演:山本未來

久堂清霞の使用人。清霞が幼いころから仕え世話役をしているため、清霞も心を許している数少ない女性。
優しく物柔らかな雰囲気を放っており、久堂家に嫁いできた美世を安心させた。清霞が冷酷無慈悲と恐れる美世に対して、ただの噂であり、優しい男性であることを伝えている。
美世が初めて朝食を作った際に、清霞が疑心暗鬼になり食べなかった時は、清霞を優しく諭し、美世は今まで来た女性達とは違うと清霞に伝えた。なお清霞から美世の情報を探るよう命じられ、美世が異能を持っていないことを知っている。

齊森家の関係者

齊森真一(さいもり しんいち)

CV:坂東尚樹
演:高橋努

斎森家の当主であり、美世と香耶の父親。
異能を持たない美世に興味を示さず、香耶や香耶の母親である香乃子が虐げていても見て見ぬふりをしていた。
若い頃に香耶の母親である香乃子と付き合っていたが、先代の決定により別れさせられた。その代わり、美世の母親である薄刃澄美と戦略結婚をした。澄美の死後、以前付き合っていた香乃子と再婚をした。

齊森香乃子(さいもり かのこ)

CV:きそひろこ

香耶の実母であり、美世の継母。
若い頃、真一と付き合っていたが、家の方針で無理やり別れさせられた。別れさせられた原因である美世の母親、澄美を酷く恨んでいる。彼女の死後、かつての恋人だった真一と再婚。澄美の娘である美世を虐げるようになる。
娘の香耶には、美世よりも優秀でなければいけないと言って厳しく育てる。

花(はな)

CV:有賀由樹子

斎森家にかつて仕えていた使用人。
美世の仕打ちに見て見ぬふりをしていた使用人の中で、唯一美世の味方をしてくれた。蔵での一件で香乃子に解雇させられた。
美世が久常家に嫁いだあと、清霞の計らいで再会を果たす。

辰石家の関係者

辰石実(たついし みのる)

CV:岡哲也

辰石家の当主であり、一志と幸次の父親。
斎森家とは古くからの付き合いがある。家としての影響力が落ちつつあり、何とか盛り返すために画策している。
薄刃家の力を取り入れたいと血を引いている美世を次男・幸次の婚約者として考えていたが、失敗に終わる。

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