明日、私は誰かのカノジョ(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『明日、私は誰かのカノジョ』とは、Webコミック配信サイト「サイコミ」より2019年5月から連載を開始した漫画、およびこれを原作としたドラマ作品。レンタル彼女、パパ活、整形など、女性が抱えやすい問題や悩みなどに焦点を当てたビター・ラブストーリーとなっている。章ごとに主人公が変わるオムニバス形式で描かれ、様々な視点や環境から問題を捉えている。登場キャラクターの内面を繊細に描き出しており、多くの女性読者から共感を得ている。2022年4月より放映されたドラマも多くの支持を受けている。

ダブルデート

仲のいい友達カップルなどと一緒に、男2人女2人で楽しむデート。2人きりのデートは違い新しい刺激があり、共通の知り合いが増えるというメリットもある。反面、甘い雰囲気にはなりづらく気を遣うという面もある。親友と思しき友人同士で行うことが多く、その理由として「相手の恋人に友人を自慢したいから」「相手の恋人に仲良くなって欲しい」という心理がある。前者は女性に多く、後者は男性に多い。

パパ活

女性が経済的に援助してくれるパパのようなパトロンを見つける、というダブルミーニングでつけられた造語。2014年ごろに広まった。基本的にお金に余裕のある男性がいわゆるパトロンとなり、一緒の時間を過ごすことで一定の金銭を手渡す。金銭的、時間的に不自由があるがコントロールがきく大学生などが主な活動世代となっている。肉体関係なしで多額の援助がもらえるので女性人気は高いが、男性に不利な条件のため競争率は高い。

美容整形

一般的に外科手術によって容姿や体型の形を変えることを指す。形成外科の一分野として美容外科があり、その施術内容を指すことも。一重瞼を二重瞼にしたり、鼻を高くしたり、顔のたるみなどを取るフェイスリフトなどがある。脂肪吸引、あざや傷を消す手術も含まれる。日本では良く思われない傾向が強くあり、後天的に損失した怪我の治療で美容整形に通っていたものの、それが当時付き合っていた男性にバレて別れた、という話もあるほど。ちなみによく勘違いされるが、美容外科と整形外科はまったく内容が異なり、一般的な整形外科とは運動をつかさどる骨や関節、筋肉や神経などの機能障害を扱う分野である。

リピート客/リピ

一度購入したものを繰り返し購入したりサービスを利用する顧客の事。一般的な商業用語である。パパ活やホストなどの接客サービスにおいてはリピ、指名、などと言われ、これを持てるかどうかで収入の増減が決まる。ゆえに接客業では特に大事にされるため、気に入った女の子やホストのリピート客になって特別なサービスを受ける客もいる。しかし、そこから個人的な金銭の貸し借りや肉体関係、ストーカーなどといったトラブルに発展することもある。特別扱いを受けるため、過剰な依存や搾取を受けることも。

ミックスバー

様々なセクシュアリティ(性的嗜好)の人たちによって運営されるバー。ゲイバー、レズビアンバーと呼ばれるバーはゲイ・レズのみ入店可能なところが多いが、ミックスバーは普通のセクシャル(ノンケ)の人も気軽に入ることができる。普通の女性店員や男性店員もいれば、女装が趣味の男性や男装の麗人とも気軽に話すことができる。2次会などで利用されることも多く、セクシャルバーの中では敷居が低い。

『明日、私は誰かのカノジョ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

優愛 「被りは伝票で殺すんだよ♡」

優愛の名ゼリフ。楓に嵌った萌を連れてホストクラブに入り、ハルヒ、優愛、萌、楓の4人で卓についた。ホストクラブのルールとして高額なジャンパンを入れた客の方につかなくてはいけないため、楓が時折卓を離れる。優愛が「この四人でアフター(閉店後に個人的に会って食事をしたり遊んだりすること)したい」と言い出す。萌は金銭的な余裕がなく楓に悪いと遠慮しつつも、意を決して楓を卓に連れ戻すために掛けでシャンパンを入れる。その時に優愛が萌を鼓舞するために言ったセリフが、 「被りは伝票で殺すんだよ♡」である。

彩 「猫に小判、馬の耳に念仏、豚にデパコスなんだよ」

婚約者である光晴の友人夫婦の家に遊びに行った時のこと。見た目の悪い夫婦に嫌悪感を覚える彩。奥さんの太った体型、そばかすだらけの顔に怒りを覚える。食卓に出された料理は脂っこいものばかりで喉を通らず、奥さんに美容の話題を振られて「少しでも恥ずかしいと思ってるなら、整形しろとは言わないからせめて痩せろよ!金かかんないでしょ!」と憤る。その時に彩が胸中で叫んだ言葉が 「猫に小判、馬の耳に念仏、豚にデパコスなんだよ」だった。この後、光晴はその奥さんを料理上手、気が利く、などと評価して彩のイライラはMaxに達する。結果、光晴に詰め寄って険悪な関係となってしまった。

留奈「信じられるのは自分だけ!」

留奈の店に隼人が再来店して、留奈を食事に誘う。留奈は隼人に下心があるのかどうか警戒しつつも、会員制のバーに興味がありついて行く。そのバーの個室カラオケの中で隼人と店長、留奈でほろ酔い気分になったところで留奈が言ったセリフが「信じられるのは自分だけ!」である。留奈の仕事を知らずに「会社経営してる人?」と店長に聞かれ、気分の良い留奈は否定しつつもこのセリフを言い、続けて「堅実にお金を貯めてまーす!」と楽しそうに手を挙げた。

『明日、私は誰かのカノジョ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

明日カノが出版に至ったのは「人違い」がきっかけ

作者のをのひなおが本作の出版は「人違い」から始まった。東京ビックサイトで行われる自主制作マンガ誌展示即売会(コミティア)に参加した作者がトイレを探してスタッフに声をかけたところ、間違えて出版社の編集者に声をかけてしまう。しかし、この出会いが本作を出版するきっかけとなったのだった。その出来事を語った本人曰く、「人生何が起こるかわからない」。

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