明日、私は誰かのカノジョ(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『明日、私は誰かのカノジョ』とは、Webコミック配信サイト「サイコミ」より2019年5月から連載を開始した漫画、およびこれを原作としたドラマ作品。レンタル彼女、パパ活、整形など、女性が抱えやすい問題や悩みなどに焦点を当てたビター・ラブストーリーとなっている。章ごとに主人公が変わるオムニバス形式で描かれ、様々な視点や環境から問題を捉えている。登場キャラクターの内面を繊細に描き出しており、多くの女性読者から共感を得ている。2022年4月より放映されたドラマも多くの支持を受けている。
高橋優愛(たかはしゆあ/演:齊藤なぎさ)
ホストクラブに嵌り、担当のハルヒを応援するためにホストクラブに通い続ける女性。閉鎖的な田舎の出身で、母親はおらず父子家庭だったが、祖母に預けられて2人暮らしをしていた。幼い頃から田舎を嫌い東京に強い憧れを抱く。元々ひねくれた性格はしておらず、祖母想いの優しい普通の女の子だった。認知症を発症しかけていた祖母をずっと気にかけていて、薬を飲んだか、在庫はあるかを常に確認をしたり、病院へ付き添ったりと甲斐甲斐しい介護を率先してやっていた。ヤングケアラーとして育ったため、祖母の死をきっかけにストレスが爆発。高校を中退して東京へと上京してきた。腕にはリストカット痕がある。
真矢萌(まやもえ/演:箭内夢菜)
化粧やアクセサリーをなどに興味を示さない、行きつけの飲み屋で学校終わりに一杯ひっかけるといった男性的な側面を持ち、男性に媚びを売らない「自分を持っている女性」。そう自分のことを評価していたが、ホストクラブで楓の接客を受け、女の子らしく扱われたい願望を自覚した。興味がないと思っていたヘアメイクや美容に関心を持ち、風俗などで働く経験を通して、自分の新たなる一面を知っていく。物語の終盤では髪は同じように頭頂でお団子にするものの、ふんわりお団子ヘアーでサイドを下ろしていたりメイクやイヤリングをしていたりと、女性らしくまとめるようになっている。実家は東京から新幹線の距離にある。犬を飼っていて、父親は大学を中退している。父親は女性らしくなった萌を心配しており、髪を切って欲しいと母親から伝えられている。
伊織(いおり)/相馬留奈(そうまるな)
雪、リナ、萌と同じ大学に通う。大学は奨学金で通っており、現在は一時停学して風俗で生活費と奨学金を稼いでいる。源氏名は伊織。真鍋とは風俗店での接客で知り合った。メンタルの弱い真鍋をサポートできる意志の強い女性だが、金銭的に苦労をしていることもありお金に執着している。真鍋に惚れ込み正式に恋人になるも、収入源である風俗の仕事も辞められない。「別れることになったら、稼げるはずだった数百万を惜しまずにいられる?」半面で、男性に触られることに嫌悪感を催し始め限界を感じている。
辻壮太(つじそうた/演:楽駆)
Episode,1 killing me softlyにて雪をレンタルした男性。成人済みで一般企業に就職している。華やかな外見の裏に影を持つ雪に惹かれ、レンタルCDショップで顔の傷を見て雪に惚れ込んだ。嘘を見抜くことに長けていて、雪のレンタル彼女としての嘘まみれの態度より、傷を見られた時の素直な罵倒の方を愛した。しかし雪と違い両親に愛されて育ったためか、親への罵倒が大の苦手で、映画などでそういったシーンを見ると「自分は誰から生まれてきたんだよって思うよ」と愚痴を零すこともある。それが雪との間に決定的な亀裂を生んだ。雪と別れた後、別の女性を両親に紹介しに行く相談をしているワンシーンがある。
小森翼(こもりつばさ/演:ゆうたろう)
メイクが好きな男の子。いわゆるトランスジェンダー(男性の身体だけれど女性の心を持っている)というわけではなく、軟弱な面はあるが男性らしい男性。あくまで男性として化粧をして美しくなりたいと思っている。レンタル彼女で雪をレンタルして、化粧品を買うのを手伝ってもらった。しかし化粧の仕方がわからず、次にレンタルされた彩に似合っていないとバッサリ斬られてしまう。しかしその後、彩のアドバイスによってメイクの仕方を覚えた翼は、萌の行きつけのミックスバーで働き始めた。
楓(かえで/演:高野洸)
萌が嵌ったホスト。垢抜けない会話や態度で、相手の心を開かせるのが得意。お金を落とさない客に対しても、店の外では女性に財布は出させなかったり、泣いてる電話をもらえば店を抜け出して駆けつけたり、専用のプレゼントを逐一用意したりととても誠実な態度をとる。萌にホスト歴はそんなに長くないと話していたが、実はホストクラブの幹部。
真鍋隼人(まなべはやと)
有名YouTuber。YouTubeで歌を披露する歌い手としての活動がメインだが、生配信では雑談したり、その声で声優の真似事のようなこともやっている。
『明日、私は誰かのカノジョ』の用語
レンタル彼女
恋人代行サービスとも呼ばれており、客は運営店舗や事務所のキャストから女性を指名して、恋人役としてデートを楽しむことができる。レンタル彼氏もある。内容はただデートをするだけを目的としており、性的なサービスはNG、さらにドライブやカラオケなど密室のデートも禁止されていることが多い。
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目次 - Contents
- 『明日、私は誰かのカノジョ』の概要
- 『明日、私は誰かのカノジョ』のあらすじ・ストーリー
- 週に1回誰かのカノジョになる白井雪
- 恋愛依存体質のリナ
- 美容整形に依存する中谷彩
- 真矢萌とホストクラブ
- 優愛の都会生活
- 『明日、私は誰かのカノジョ』の登場人物・キャラクター
- 白井雪(しらいゆき/演:吉川愛)
- リナ(演:横田真悠)
- 中谷彩(なかたにあや/演:宇垣美里)
- 高橋優愛(たかはしゆあ/演:齊藤なぎさ)
- 真矢萌(まやもえ/演:箭内夢菜)
- 伊織(いおり)/相馬留奈(そうまるな)
- 辻壮太(つじそうた/演:楽駆)
- 小森翼(こもりつばさ/演:ゆうたろう)
- 楓(かえで/演:高野洸)
- 真鍋隼人(まなべはやと)
- 『明日、私は誰かのカノジョ』の用語
- レンタル彼女
- ダブルデート
- パパ活
- 美容整形
- リピート客/リピ
- ミックスバー
- 『明日、私は誰かのカノジョ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 優愛 「被りは伝票で殺すんだよ♡」
- 彩 「猫に小判、馬の耳に念仏、豚にデパコスなんだよ」
- 留奈「信じられるのは自分だけ!」
- 『明日、私は誰かのカノジョ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 明日カノが出版に至ったのは「人違い」がきっかけ
- 「やさしく歌って」との訳がある「killing me softly」
- 「こういう事をされたらホストにハマるだろうな」という想像で生み出された楓
- コロナ禍に影響を受けたキャラクター達のマスク
- 『明日、私は誰かのカノジョ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Amber's「Desire -欲情本能-」
- ED(エンディング):DUSTCELL「足りない」