棺担ぎのクロ。(懐中旅話・追憶旅話)のネタバレ解説・考察まとめ
『棺担ぎのクロ』とは、2005年から2018年の間に芳文社『まんがタイムきらら』にて連載されていた、きゆづきさとこによる4コマ漫画作品である。中世ヨーロッパ風のファンタジーな世界観を主人公達が旅をし、その過程で様々な出来事や人々に出会う旅物語である。主な登場人物である旅人のクロ、蝙蝠のセン、双子の女の子の二ジュクとサンジュの4人の旅先での出来事が1話完結型の4コマ漫画形式で絵がかれている。
サンジュ
CV:野中藍
サンジュと同じく、ハカセの実験によって生まれた少女。名前は30番という意味。見た目はとても二ジュクと似ているがサンジュの方は耳と尻尾が白く、髪をいつも二つに結っている。性格はわがままで少し乱暴で、クロにサンジュと間違えられた時はとても機嫌を損ねた。他にも、ハカセに結って貰った髪が解けそうだったのをクロが結い直そうとした際に反抗的な態度をとったりとクロを困らせる事も多々あるが、これはサンジュよりも自我の発達が早いためであり、反抗期になっているためである。
旅で出会った人物
イーダ
1話にのみ登場した宿屋で働く女の子。盗賊に襲われそうになったところをクロに助けられた。
ケイ
拾った軍用バイクに乗り、自由に放浪の旅をしている青年。旅の道中で野垂れ死にかけていた所をクロに助けられる。路銀を稼ぐための見世物としてアコーディオンを演奏できる。性格は適当でいてなれなれしく、偶然出会ったクロ達に路銀稼ぎの手伝いをさせた。その結果、これからはケイと言う名前を聞いたら全力で逃げるようにしようと言っていたり、向かう先が偶然同じになった際にはクロ達は別の道を選んだりと、悪い人間ではないのだが、クロは関わりたくないと思っているようである。ケイと言う名は本名ではなく、名前を聞かれた際に、名乗るなを持っておらず、近場にあった張り紙などの文字を適当に指していたら、そう呼ばれるようになっていたらしい。
ゼンマイの丘の魔女
ゼンマイの丘と呼ばれている場所に住んでいる魔女と呼ばれている女性。実際は魔女ではなく先祖が呪い師であり、宗教の違いから異端の者であるとされ魔女と呼ばれるようになってしまっただけである。そのため魔法が使えたりはしない。周囲の人間から恐れられ、悪い噂をされている割には、本人はあんまり気にしていないようである。性格はおっとりとしていて優しく、少し抜けて居るところもある。周りからの悪評こそ気にしていないが、それ故に怖がられて来客が全く来ないため、お喋りが出来ない事が少し寂しいようで、クロ達が来た際には喜んでいた。
チョウ
飛行機に乗りながら荷物の輸送のために、各地を飛び回っている女性。ゼンマイ丘の近くに墜落した際に、ゼンマイ丘の魔女と偶然その場にいたケイとも知り合った。皆クロと顔見知りだった事もあり、クロの話で盛り上がったりもしていた。クロとの出会いは、黒い染みの浸食を見たことから知り合いとなった。
クロとセンに関わる人物
ヒフミ
クロとセンに呪いをかけた魔女。つぎはぎのある長い黒髪を持った女性の姿をしており、三つの声で喋る。と言うのも彼女は三人の人間が混ざり合い、それぞれの残したい物をくっつけて一人の魔女になっている。一人目は髪を、二人目は体を、三人目は心を、それと三人それぞれが声を残したいと願ったために、ヒフミと言う魔女は生まれてきた。ヒフミは自分を探している者を探している。
クロの過去に関わる人物
モー
クロが幼い頃に出会った少女。クロと同じ黒い染みが浮き出る呪いにかかっており、彼女の住む街の住民はその呪いによって皆死んでしまった。そのため死んでしまった住人の入った棺が散乱している街で、彼女は一人で住んでいた。とても強がりな少女で、一人ぼっちになっても悲しむような様子は見られなかった。ただ黒い染みがどんどん広がっている事から、決して悲しくなかった訳ではないのだと思われる。最終的に彼女は呪いで死んでしまい、クロが死んでしまった彼女を看取る事になる。クロの棺と黒い服は、彼女との別れから始まった。
黒い旅人
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目次 - Contents
- 『棺担ぎのクロ。』の概要
- 『棺担ぎのクロ。』のあらすじ・ストーリー
- クロの旅の目的
- センの旅の目的
- ニジュクとサンジュの旅の理由
- それぞれの行き着く場所
- 『棺担ぎのクロ。』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- クロ
- セン
- 二ジュク
- サンジュ
- 旅で出会った人物
- イーダ
- ケイ
- ゼンマイの丘の魔女
- チョウ
- クロとセンに関わる人物
- ヒフミ
- クロの過去に関わる人物
- モー
- 黒い旅人
- ニジュクとサンジュに関わる人物
- ハカセ
- 『棺担ぎのクロ。』の用語
- 旅人
- 風来坊
- 魔女
- 染め月
- 黒い染み
- 『棺担ぎのクロ。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- イーダ「けれどもきっと旅人さんは今もこの空の下のどこかでながいながい旅の最中で、このお話もまた、そのほんの一部になってしまうのでしょう」
- モー「だから、あんたがあたしの棺になって」
- クロ「ここから最後までの私の道も、きっと一本道だ。だからそれなりに苦労しながら歩くことにするさ」
- クロ「私は旅人ですから、特にあてもなく、運良く列車に乗れればそれが私の行く先です」
- クロ「私は今のうちに、キミに少し傷をつけようと思っている」
- サンジュ「いっしょうゆるさないってなあに?」クロ「それはね、いつかあの子達の中で風化してもキミは忘れるなってことさ」
- ニジュク「クロちゃのたびの『にもつ』あたしたちももてるんだよ?」
- 『棺担ぎのクロ。』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 同じ作者のアニメ『GA芸術科アートデザインクラス』にゲスト出演
- 『きららファンタジア』にクロが登場