棺担ぎのクロ。(懐中旅話・追憶旅話)のネタバレ解説・考察まとめ
『棺担ぎのクロ』とは、2005年から2018年の間に芳文社『まんがタイムきらら』にて連載されていた、きゆづきさとこによる4コマ漫画作品である。中世ヨーロッパ風のファンタジーな世界観を主人公達が旅をし、その過程で様々な出来事や人々に出会う旅物語である。主な登場人物である旅人のクロ、蝙蝠のセン、双子の女の子の二ジュクとサンジュの4人の旅先での出来事が1話完結型の4コマ漫画形式で絵がかれている。
クロがまだ幼く、棺を担ぎ始めた頃に出会った男性。前進真っ黒な格好をしており、顔は何故だか犬となっている。即席で話しを作るのがうまく弁が回る。人付き合いを嫌い各地を転々と旅しているが行く先々で困っている人を助けているためとても慕われている。その評判を良く思わない物から冤罪を着せられ捕まった事があったが、クロの頑張りによって無事に釈放される。クロの被っている帽子は彼がクロにあげた物。
ニジュクとサンジュに関わる人物
ハカセ
二ジュクとサンジュを作りだし、世話をしていた男性。元々何か得体の知れない物を作り出す実験を行っていたようで、彼の実験室にはよくわからない生物が入った培養液が複数あった。クロが彼の屋敷へ訪れた際には、既に彼は亡くなっており、白骨した死体の姿で発見された。死因は性格には不明だが、実験体に襲われて命を落としたのではないかと作中で言われている。
『棺担ぎのクロ。』の用語
旅人
旅をする人間の総称。目的を持って旅をしている者が多い。本作の旅人であるクロとセンは自分たちに呪いをかけた魔女を見つけるための旅を、ニジュクとサンジュは自分たちを作り出したハカセを見つけるための旅をしている。
風来坊
たいした理由もなく、風の向くまま気の向くままに、気楽に放浪している者の呼び名。
魔女
魔法を使う物の呼び名だが、本作では異端な者への蔑称としても使われている。
染め月
1年に1度、月が赤く染まる現象をそう呼んでいる。不吉な前兆や悪魔の生まれた日、などと地方によって言われ方は様々だが、共通してみなこの現象を恐れており、染め月の夜は皆家から出てこない。センはこの日の夜だけ呪いから解放され、人間の姿に戻ることが出来る。
黒い染み
クロが魔女から受けた呪い。体に黒い染みが浮き上がり。怒りや悲しみなんかの負の感情を抱いてしまうと染みは体に広がっていく。最終的には体がボロボロと崩れ死んでしまう。
『棺担ぎのクロ。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
イーダ「けれどもきっと旅人さんは今もこの空の下のどこかでながいながい旅の最中で、このお話もまた、そのほんの一部になってしまうのでしょう」
「けれどもきっと旅人さんは今もこの空の下のどこかでながいながい旅の最中で、このお話もまた、そのほんの一部になってしまうのでしょう」は、第1話の最後を締めくくる、イーダの語りである。1話にしか出てこない宿屋の少女イーダ視点のセリフであり、彼女はクロに盗賊に襲われそうな所を助けられた。ただの宿屋の少女からしたら、クロと過ごした僅かな時間はとても印象的だろう。しかし旅人のクロからしたら、そういった出会いはこれからもあるだろう。自分はクロ達の物語の中ではほんの一部に過ぎない存在だという印象的なセリフ。
モー「だから、あんたがあたしの棺になって」
これはまだクロが幼く、棺を背負っていなかった頃に出会った少女モーが、死の間際にクロに伝えた言葉である。モーはクロと同じ呪いにかかっており、体が少しずつ黒く染まっていく呪いに蝕まれていた。体がどんどん黒くなり崩れていく中、黒く崩れていない自分の姿を忘れないで欲しいと言う思いを込めて、「だから、あんたがあたしの棺になって」とクロに伝えた。
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目次 - Contents
- 『棺担ぎのクロ。』の概要
- 『棺担ぎのクロ。』のあらすじ・ストーリー
- クロの旅の目的
- センの旅の目的
- ニジュクとサンジュの旅の理由
- それぞれの行き着く場所
- 『棺担ぎのクロ。』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- クロ
- セン
- 二ジュク
- サンジュ
- 旅で出会った人物
- イーダ
- ケイ
- ゼンマイの丘の魔女
- チョウ
- クロとセンに関わる人物
- ヒフミ
- クロの過去に関わる人物
- モー
- 黒い旅人
- ニジュクとサンジュに関わる人物
- ハカセ
- 『棺担ぎのクロ。』の用語
- 旅人
- 風来坊
- 魔女
- 染め月
- 黒い染み
- 『棺担ぎのクロ。』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- イーダ「けれどもきっと旅人さんは今もこの空の下のどこかでながいながい旅の最中で、このお話もまた、そのほんの一部になってしまうのでしょう」
- モー「だから、あんたがあたしの棺になって」
- クロ「ここから最後までの私の道も、きっと一本道だ。だからそれなりに苦労しながら歩くことにするさ」
- クロ「私は旅人ですから、特にあてもなく、運良く列車に乗れればそれが私の行く先です」
- クロ「私は今のうちに、キミに少し傷をつけようと思っている」
- サンジュ「いっしょうゆるさないってなあに?」クロ「それはね、いつかあの子達の中で風化してもキミは忘れるなってことさ」
- ニジュク「クロちゃのたびの『にもつ』あたしたちももてるんだよ?」
- 『棺担ぎのクロ。』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 同じ作者のアニメ『GA芸術科アートデザインクラス』にゲスト出演
- 『きららファンタジア』にクロが登場