スパイラル(推理の絆)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『スパイラル(推理の絆)』とは、『月間少年ガンガン』にて『名探偵に薔薇を』でデビューした推理小説家の城平京(しろだいらきょう)が原作を担当し、『裏世界ピクニック』の水野英多(みずのえいた)が作画を担当した、1999年8月から2005年10月まで連載されたミステリーアドベンチャー漫画である。ブレード・チルドレンと呼ばれる常人より優れた能力を持つ少年少女たちとの命を賭けた戦いを、主人公である高校生・鳴海歩が身体能力ではなく持ち前の推理能力で切り抜けていく鮮やかさが魅力となっている。

原作者が思う「かっこいい女性」は竹内理緒

原作者が思う「かっこいい女性」とは、警部としてバリバリ働き、カノン戦では身体を張って命がけの戦場に飛び込んできた”鳴海まどか”のことではない。彼女は開き直ると腹が決まるが、基本的には精神的に脆い女性である。原作者が思う「かっこいい女性」とは竹内理緒の事だ。竹内理緒は身長も小さく、口癖は「はうー」など可愛らしい面が目立つが、非常に頭が切れる精神的にタフな女性である。ただこういう外見と内面のギャップのある「かっこいい女性」を自分で書くのが難しかったので、「水野先生、なんとかしてください」と作画担当に丸投げしたとのこと。結果は大満足だったようで、後書きでこのエピソードを嬉々として語っている。

『スパイラル(推理の絆)』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Strawberry JAM「希望峰」

ED(エンディング):Hysteric Blue「カクテル」

hario5288
hario5288
@hario5288

Related Articles関連記事

絶園のテンペスト(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

絶園のテンペスト(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『絶園のテンペスト』とは2009年から城平京(原作)、左有秀(構成)、彩崎廉(作画)が『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載していたファンタジー漫画及び、それをもとにしたアニメ作品である。ひとりの少女を殺された二人の少年たちの復讐の旅と、現代に生きる魔法使いたちの争いを描いたミステリー要素を含むファンタジーで、作中はシェイクスピア作品から引用されたセリフが多い。伏線だけでなく、バトルアクションや主人公たちの心理戦を巧みに描いた作品。

Read Article

虚構推理(小説・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

虚構推理(小説・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『虚構推理』とは、作家・城平京による怪奇系ミステリー小説、およびそれを原作とした漫画・アニメ作品である。漫画家の片瀬茶柴による同作品のコミカライズが、『少年マガジンR』にて2015年4月から連載。怪異たちの知恵を司る神となった少女・岩永 琴子が恋人である不死身の男性・桜川 九郎と共に、怪異から寄せられる助けに応えて事件を解決していく。作品のテーマは「虚構」であり、真実を解き明かしていくことではなく、「いかに人々を納得させる虚構を作り出し、事をうまく収めるか」を目的としている。

Read Article

裏世界ピクニック(小説・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

裏世界ピクニック(小説・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『裏世界ピクニック』とは宮澤伊織によって執筆され、『早川文庫JA』から刊行されたSF・ホラー小説及び、原作をもとにして制作された漫画・アニメ作品である。ネット上で実話怪談として語られる危険が存在する〈裏世界〉を紙越空魚(かみこし そらを)と仁科鳥子(にしな とりこ)の二人の女子大生が探索する怪異サバイバル。都市伝説を元にしたホラーやSF要素の他に二人の距離感を中心とした百合的心情も綿密に描かれている。

Read Article

あのコンビが帰ってきた! マンガ「天賀井さんは案外ふつう」が面白い!

あのコンビが帰ってきた! マンガ「天賀井さんは案外ふつう」が面白い!

あの名作漫画「スパイラル」を手掛けた城平京と水野英多のコンビが帰ってきました。ファンタジーとミステリーの融合、突飛な展開と設定、そして丁寧かつ美麗に描かれた絵の数々。どれをとっても今後楽しみな作品となっています。マンガ「天賀井さんは案外ふつう」をご紹介致します。

Read Article

萌えだけじゃない!がっつり面白いおすすめラノベ12選【虚構推理、他】

萌えだけじゃない!がっつり面白いおすすめラノベ12選【虚構推理、他】

ライトノベルと言えば美少女がたくさん出てくる萌え系の作品が主流になって久しいが、ライトノベルは萌えだけにあらず。ハードボイルドアクションやミステリー、骨太のファンタジーにSFなど、広い裾野を持つジャンルなのだ。ここではシナリオで勝負する面白いライトノベル12選を紹介する。

Read Article

目次 - Contents