BANANA FISH(バナナフィッシュ)のネタバレ解説・考察まとめ

『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』とは、『別冊少女コミック』で連載されていた吉田秋生によるバイオレンスサスペンス漫画。1980年代のニューヨークを舞台に、バナナフィッシュというドラッグをめぐる、ストリートキッズ、アッシュの戦いを描く。ハードな抗争を繰り広げる一方、孤高に生きてきたアッシュが英二との友情を通して人間らしさや愛を覚えていく姿が描かれている。かねてより名作として人気を博していたが、2018年に吉田秋生40周年プロジェクトでアニメ化され、人気が再燃した。

腹部に銃創を負った英二は、ついに日本へ帰国することとなる。アッシュに直接会うことが叶わず、英二は想いを手紙にしたためた。
シンから手紙を受け取ったアッシュは、英二が自分を心から大切に思い、心配してくれていることを知り、激しく心を揺さぶられる。いつも周囲に警戒を怠らないアッシュは隙を見せ、ラオに刺殺されることとなる。
後日譚である『光の庭』にて手紙をみたシンが「こりゃもう恋文だぜ」と感嘆したその手紙には、「君は1人じゃない ぼくがそばにいる ぼくの魂はいつも君とともにある」「君はぼくの最高の友達だ」と締め括られていた。

『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

登場人物のモデル

『オフィシャルガイドブック BANANAFISH REBIRTH』にて、アッシュはステファン・エドバーグやリバー・フェニックス、英二は野村宏伸、オーサーはスティングをモデルにしていることを作者が明かしている。

読者から「アッシュを殺さないで」という手紙が多数届いていた

あとがき的ミニマンガである『うらBANANA』にて作者が明かしている。アッシュはダントツ人気のキャラクターでもあり、日本でのエピソードを描いてほしいという要望や、ミュージシャン、モデルにして欲しいという願望までもが多数寄せられていた。

現代にアレンジされたテレビアニメ版

2018年にフジテレビで放送されたアニメは、劇中時間を現代に変更して作られている。そのため、マックスはイラク戦争の帰還兵とされているほか、スマートフォンなども登場する。

史実上ではコルシカマフィアはアメリカには存在しなかった

ディノはコルシカマフィアのボスという設定だが、史実ではニューヨークのブラックマーケット(ヘロイン)を取り仕切っていたのはイタリアンマフィアだ。
そもそもコルシカマフィアとは、1950年代、地中海〜大西洋間の世界最大級の麻薬密輸ルート、フレンチ・コネクションの中核を担う存在である。フレンチ・コネクションは1970年代に壊滅させられ、コルシカマフィアはローカルに落ちぶれていった。
また、コルシカ島は人口30数万の小さな島であり、世界に足場を作る巨大組織ではないのだ。
なお、漫画の中でディノが言う「スパゲッティと銃口の時代は終わった」という台詞は、イタリアンマフィアのことを指している。

『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Survive Said The Prophet『found &lost』(第1話〜第13話)(第1話ED)

Survive Said The Prophetの2ndシングル。作詞、作曲、編曲ともにSurvive Said The Prophetが務めている。

OP(オープニング):BULE ENCOUNT『FREEDOM』(第14話〜第24話)

第2クールOPテーマ曲。作詞、作曲ともに田邊駿一が務めている。

ED(エンディング):King Gnu『Prayer X』(第2話〜第13話)

King Gnuの1作目のシングル。作詞、作曲ともに常田大希が務めている。

ED(エンディング):Survive Said The Prophet『RED』(第14話〜第23話)

Survive Said The Prophetのシングル。作詞、作曲、編曲ともにSurvive Said The Prophetが務めている。

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