最強のふたり(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『最強のふたり』とは、2011年にフランスで公開された、実話をもとにコミカルに描くヒューマンヒストリー映画である。パラグライダーの事故で首から下が不自由になってしまった大富豪の男と、その介護人として雇われた、貧困層の黒人青年との交流を描いた物語。共通点のない2人が、それぞれの趣味を共有していく様子をユーモラスに描き、友情を育んでいく。第24回東京国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀男優賞をダブル受賞した。監督・脚本は、フランスの2人組監督のエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュが担当している。

ドリスの妹。養子であるドリスとは血の繋がりはない。妹や弟達の面倒を見ている。弟のアダマがトラブルを起こして怪我をした時取り乱していたが、電話でドリスになだめられる。反抗期なのかドリスに対し当たりが強い様子が見られるが、その反面頼りにもしている一面が見受けられる。

アダマ(演:シリル・マンディ)

ドリスの弟。養子であるドリスとは血の繋がりがない。ギャングとつるんでおり、1度警察に拘束される。迎えに来たドリスが仲間との付き合いをやめるように言うが聞き入れなかった。その後またトラブルを起こし怪我を負い、フィリップの屋敷で働くドリスの元に助けを求める。その後ドリスがギャングと話をつけに行ったおかげで、悪い仲間とは縁を切る事が出来たようだった。

エレノア(演:ドロテ・ブリエール・メリット)

フィリップの文通相手。半年間の文通を経て初めて電話で話をし、その後会う約束を取り付けるが、障害がある事を隠していたフィリップは待ち合わせ場所に彼女が来る前に帰ってしまった。その後文通は中断された様子だったがドリスが再び引き合わせ、フィリップと初めて顔を合わせることが出来た。

アリス

フィリップの妻。大恋愛の末結婚したが、5回流産した後に不治の病で亡くなる。フィリップに25年間毎年ファベルジェの卵をプレゼントしており、それらはフィリップの宝物となっている。

『最強のふたり』の用語

赤ちゃん用モニター

常に近くに置いてある赤ちゃん用モニター

イヴォンヌがドリスに渡した、遠隔で話が出来る電子機器。このモニターのおかげで別室で眠るフィリップの異変に気付き、ドリスは駆けつける事が出来た。

ファベルジェの卵

フィリップ(画像左)のファベルジェの卵を返すドリス(画像右)

フィリップの屋敷にある卵の形をした置物。ドリスが勝手に盗んで母親にプレゼントしていたが、フィッリプにバレてしまい「妻が25年間毎年プレゼントしてくれた宝物だ」と言われる。映画の最後、ドリスはフィリップに返している。ファベルジェの卵とは、金細工師ファベルジェによって製作された宝石で装飾した金製の卵型の置物で非常に高価な物。

実用的

フィリップの元を去った後、就職活動を始めたドリスが履歴書の自己評価欄にたった一言だけ書いた言葉。ドリスはフィリップの元で働いたことで教養を培い、他者との交流で折り合いの付け方を学んだ。これまで目標などを持たなかったドリスが社会の一員として「実用的」である事をアピール出来る程、フィリップとの日々は自信にも繋がっていったのだ。

『最強のふたり』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

フィリップ「あいつ電話を差し出すんだ。うっかりとね。私に同情していない証拠だよ。あいつがどこから来て過去にどうしてたかなんて私にはどうでもいいことだよ」

アントニー(画像右)にドリスについて話すフィリップ(画像左)

アントニーはフィリップを呼び出し、雇い始めたドリスについて「あの男がどんな人間か知らないだろ?」と聞く。宝石強盗で半年服役していたというドリスの過去を知り合いから聞かされたアントニーはフィリップを心配し、「用心しなきゃダメだぞ。怪しげな人間を近づけるな」と忠告する。そんなアントニーに向かってフィリップは「あいつ電話を差し出すんだ。うっかりとね。私に同情していない証拠だよ。あいつがどこから来て過去にどうしてたかなんて私にはどうでもいいことだよ」と言うのだった。
行き過ぎた気遣いは、それ自体が時に偏見になってしまう事がある。その点ドリスは気遣いやデリカシーには欠けるが、それ故偏見を持たない。フィリップにはそんなドリスの態度が新鮮に感じ、また居心地の良さを感じられるのだった。

ドリス「フィリップ。落ち着いて。ゆっくり息をして。心配ない」

発作に苦しむフィリップ(画像右)を介抱するドリス(画像左)

chisa410j9
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@chisa410j9

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