はたらく細胞BLACK(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『はたらく細胞BLACK』とは原作原田重光、作画初嘉屋一生で『モーニング』で2018年27号から2021年8号まで断続的に連載された漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。ブラック企業のような劣悪な体の中で働く赤血球を主人公に、喫煙や飲酒などで蝕まれていく体の健康問題を細胞視点で綴っていく。擬人化された細胞やロボット兵器のような薬剤や抗生物質が登場し、シリアスかつ殺伐とした雰囲気の中奮闘する様子は、不摂生な生活をする人に警鐘を鳴らすディストピア作品。
第11話:自暴自棄、痛風、反乱。
AA2153は、AC1677が亡くなった現実を受け入れられず仕事を無断で休んでいた。体の状態は、ストレスや暴飲暴食、運動不足で悪化していく。そんな記憶細胞の情報にもない謎の物体が、現れる。白血球やマクロファージの攻撃も効かず、細胞たちが混乱して逃げ惑う。謎の物体との戦闘が続く中で、脳細胞は尿酸値が高くなってできた尿酸結晶だと分かる。白血球が細菌ではないものを攻撃をしていたため、体の中では痛風が発生していた。そんななかAA2153は機能が劣化した赤血球を判別して破壊する脾臓に向かい、心が壊れたためもう働けないので処理してほしいと訴える。しかしAA2153はまだ若く機能に問題がないため、働け!と言われ追い返された。自暴自棄になったAA2153は、労働環境を改善してほしい、暴飲暴食を止めてほしいと体を攻撃する。他の細胞もAA2153に続き、石を投げたり、パイプで体を攻撃した。白血球1196がAA2153を抱きしめて慰めたことで、AA2153は落ち着きを取り戻した。
第12話:復帰、心臓、終焉。
職場復帰を果たしたAA2153。しかし、体の状態はコレステロールや脂質の塊であるプラークが発生したり、心臓の近くに血栓ができたりして悪化する一方だった。やがて心臓に酸素を送れない状態が続く。懸命に働く細胞たちに上層部からもう働かなくてもいいという緊急放送が流れる。冠動脈内に異常が発生したことに加え、今までの数々の体の異常のことを考えるともう体は長く持たないとのこと。電気も消え、機能を停止していく体。それでもAA2153は諦めたくないと酸素を持って心臓に向かおうとする。
第13話:心筋梗塞、蘇生、変化。
体の持ち主が心筋梗塞になるものの、必死に体を蘇らせようとする赤血球たち。そんな中体の持ち主に心臓マッサージとAED、カテーテル手術が施されたことで、一命をとりとめる。再び体内に酸素を供給するAA2153たち。体の持ち主が生活を改めたため、白血球の数も増えて労働環境は劇的に良くなる。仕事に邁進するAA2153は、白血球1196から一人前だと認められる。平和に過ごしていたAA2153らだったが、顆粒球輸血に巻き込まれてよりブラックな体に輸血されて物語は終了する。
『はたらく細胞BLACK』の登場人物・キャラクター
赤血球
AA2153
CV:榎木淳弥
アホ毛のある赤毛が特徴的なメガネをかけた新米赤血球。劣悪な環境の中でも、めげずに酸素を運ぶ仕事をしている。肝臓や腎臓へは、同期であるAC1677、あるいはBD7599やNC8429と一緒に足を運ぶ。多くの酸素を運んだことにより、最優秀新人賞に選ばれた。白血球1196に憧れの気持ちを抱いている。AC1677が亡くなった時はふさぎ込んでいたが、白血球1196の慰めもあり赤血球としての覚悟を決める。物語の最後で別の体に輸血されてしまう。
AC1677
CV: KENN
AA2153の同期で、狐のような目が特徴的。要領がよく、適度にサボって自分を労わる時間を大切にしている。肝臓の綺麗なお姉さんや美人細胞と親しい。危険な職場で逃げ出したいと思うことも多いが、AA2153と一緒に困難に立ち向かっていく。AA2153を励ます存在だったが、AA2153を庇い胃酸の海に落ちて死亡する。
BD7599
CV:横山遵
もみあげが特徴な先輩赤血球。一見乱暴そうだが、AA2153が挫折から立ち直りに出勤した際には、快く迎える。アニメでは描かれていなかったが、AA2153と同じく別の体に輸血される。
NC8429
CV:八代拓
AA2153の後輩の赤血球で頬っぺたが赤い。AA2153を尊敬していて、指導を受けている。プラークの崩落に巻き込まれそうになるが生き残り、AA2153とともに別の体に輸血される。
AD6614
CV:三瓶雄樹
AA2153に優しくしてくれたスキンヘッド頭の先輩赤血球。クレームを受けながらも感情を殺して仕事をしていた。酸素を運ぶために一酸化炭素の中を走り抜け、死亡する。
JJ4141
Related Articles関連記事
はたらく細胞(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『はたらく細胞』とは、清水茜による漫画作品。人体の中で活動する細胞を擬人化したユニークな物語と、各細胞の描写の正確さで話題となり、学生のみならず医療関係者からも評価された。2018年にはdavid production制作によってアニメ化された。 舞台は、人間の身体の中。細胞たちが擬人化、侵入した病原体などがモンスター化・怪人化して描かれている。酸素を運ぶ赤血球や、細菌と戦う白血球。傷口をふさぐ血小板や、殺し屋のキラーT細胞など、そんな約60兆個もの細胞たちの知られざるドラマが展開される。
Read Article
2024年4月春アニメ(前々期アニメ)まとめ
2024年4月から放送を開始する春アニメを50音順に紹介する。2024年4月春アニメは、注目の新作アニメや人気シリーズの続編などが多数ラインナップされている。アニメのタイトルや放送情報、キャスト声優やスタッフなどの情報をわかりやすくまとめた。
Read Article
シュール!ちょっと面白い擬人化画像・ツイートまとめ【サンリオキャラ、アンパンマンなど】
何もやることが無い暇なときなどに、「もしコレが擬人化されたらどんな感じになるだろう」などと考えてみたことがある人もいるのではないだろうか。ツイッター上には都道府県の擬人化や季節の擬人化、布団などの生活用品の擬人化など様々なネタが投稿されている。中には擬人化した細胞をテーマにしたアニメ『はたらく細胞』が大ヒットしたケースもあるのだ。本記事ではツイッター上に投稿されていた、ちょっとシュールで笑える面白「擬人化」画像をまとめて紹介する。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『はたらく細胞BLACK』の概要
- 『はたらく細胞BLACK』のあらすじ・ストーリー
- 第1話:喫煙、細菌、終わりの始まり。
- 第2話:肝臓、アルコール、誇り。
- 第3話:興奮、膨張、虚無。
- 第4話:最前線、淋菌、葛藤。
- 第5話:過重労働、脱毛、錯乱。
- 第6話:腎臓、尿路結石、涙。
- 第7話:カフェイン、誘惑、嫉妬。
- 第8話:ふくらはぎ、肺血栓、機転。
- 第9話:異変、水虫、働く意味。
- 第10話:胃潰瘍、友情、喪失。
- 第11話:自暴自棄、痛風、反乱。
- 第12話:復帰、心臓、終焉。
- 第13話:心筋梗塞、蘇生、変化。
- 『はたらく細胞BLACK』の登場人物・キャラクター
- 赤血球
- AA2153
- AC1677
- BD7599
- NC8429
- AD6614
- JJ4141
- BB5123
- 先輩赤血球
- 後輩赤血球
- DA4901
- SS1404
- QJ0076
- 白血球
- 1196
- 8787、1212
- J-1178
- 好中球
- その他の細胞
- 脳細胞
- キラーT細胞
- ヘルパーT細胞
- 制御性T細胞
- マクロファージ
- 樹状細胞
- 記憶細胞
- 血小板
- 肺胞上皮細胞
- 肝細胞
- クッパ―細胞
- セルトリ細胞
- 主細胞
- 副細胞
- 脂肪細胞
- 赤脾髄
- 糸球体
- 皮脂腺細胞
- 毛母細胞
- 一般細胞
- 腺細胞
- 口腔の粘膜細胞
- 敵
- 淋菌
- 白癬菌
- ピロリ菌
- 原作のみに登場した細胞
- β細胞
- 分泌細胞
- 桿体細胞 / 錐体細胞
- 心筋細胞
- 腺房細胞
- 歯髄細胞
- 線維芽細胞
- ゴブレット細胞
- 副交感神経
- 交感神経
- ノルアドレナリン系の神経細胞
- ドーパミン系の神経細胞
- グリア細胞
- がん細胞
- 『はたらく細胞BLACK』の用語
- コルヒチン
- ニューキノロン系抗菌薬
- アシクロビル
- 膿
- 『はたらく細胞BLACK』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- AA2153「僕たちは一体何のために働いているんですか!」
- ベテラン赤血球「休みたい、楽したい、そんなことを期待するからつらくなる。感情を全部殺せば、笑顔でいられる」
- 赤脾髄「自分のせいで誰かが死んだ? 自分は役立たず? 格好をつけるな! 働くことに意味を見出すなど、貴様には100年早い! 立て! 立ち上がって進め! 働け、細胞! 働けぇ!!」
- AA2153「僕は、働きたいから働くんだ!」
- 『はたらく細胞BLACK』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アニメーション制作会社は本編とは異なるライデンフィルム
- 『はたらく細胞』先輩赤血球役の遠藤綾がゲスト出演
- 原作では途中から別の体の設定
- 『はたらく細胞BLACK』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):POLYSICS『走れ!with ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)』
- ED(エンディング):POLYSICS『上を向いて運ぼう with 赤血球 & 白血球』