86(エイティシックス)のネタバレ解説・考察まとめ

『86ーエイティシックスー』とは電撃文庫から刊行されているライトノベルおよびそれを原作とした漫画、アニメ作品。著者は安里アサト、イラストはしらび、メカニックデザインはI-IV。
軍事大国ギアーデ帝国は国内で開発した無人兵器〈レギオン〉を武器に周辺諸国へ宣戦布告。〈レギオン〉部隊による侵略戦争が全世界を巻き込んだ大戦となる。
尊厳を奪われ消耗品として扱われるエイティシックスと後方から特殊通信で彼らの指揮を執る指揮管制官〈ハンドラー〉が織りなす激しく悲しい戦いと、人との別れが連なる物語である。

〈レギオン〉通常戦力 警戒管制官[ラーペ]

飛行する超大型〈レギオン〉。電磁加速砲型[モルフォ]の母艦となる機体。電磁妨害(ジャミング)補助、高度を生かした適地偵察を行う。

〈レギオン〉通常戦力 阻電攪乱型[アインタークスフリーゲ]

最も小さい〈レギオン〉。見た目は蝶で、翅から強力な電磁波を発生し通信を電磁妨害(ジャミング)する。高高度を分厚くまとい太陽光を地表へ届かせないことで急速な寒冷化が各地で進む。

〈レギオン〉通常戦力 長距離砲兵型[スコルピオン]

敵の射程外から砲撃をする。攻撃が砲撃のみなのでそのほかの〈レギオン〉よりも装甲は薄く重量は軽い。最近は〈レギオン〉の知性化により使用方法が変わってきている。

〈レギオン〉通常戦力[自走地雷(負傷兵型)]

ターゲットは人間や人型装甲。抱き着いて自爆する。〈レギオン〉の中では唯一音声を発生できるので、「ママ」「パパ」など声を発し、死にそうな兵のふりをして近づいてくる。装甲は薄いため、対人用ライフルで撃退可能。

〈レギオン〉特殊支援機 電磁射出機型[ツェンタウアー]

旧ギアーで帝国やゼレーネが開発していた、前線には出ない特殊兵器。カタパルトを有し、足りない滑走路の長さを補い戦闘機を離陸速度に到達するための装置を持つ。装甲のしっかりした戦車型[レーヴェ]などを数秒で射出できる。

〈レギオン〉要注意戦力[高機動型]

装甲が光学迷彩を発動させ相手の索敵能力を低下させる。近接猟兵型[グラウヴォルフ]以上の火力、連邦軍の主力機械〈レギンレイヴ〉よりも機動性は上。〈羊飼い〉以上の中央処理が施されているため討伐は困難を極める。

レギオン要注意戦力[高機動型・ダミーシステム]

〈レギオン〉の兵装の一種。液体装甲の変形機能を流用し、高機動型本体から切り離して行動する。大した機能はないが大量発生し本体の行動を欺瞞させることができる。

〈レギオン〉要注意戦力[電磁砲艦型(ノクティルカ)]

水上で待ち受ける〈レギオン〉のうち凶悪な機体の一つで、秘密裏に開発されていた。ステラマリスと同じく全庁300m以上と推測される。レールガンを2機搭載。1機だけでも連邦軍を消滅させることが可能。複数の脚部を有するため陸上移動も可能。乗客スペースなどのスペースは装甲および弾薬倉庫化しており攻撃力がすさまじい。

『86ーエイティシックスー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

セオ「僕達の名前さえ、一回だって訊いたことがないじゃないか!」

出典: akibura.com

レイドレバイス越しに戦場からセオの怒りと苦しみの合わさった叫び声を聴いて放心するレーナ

戦況を誤り〈レギオン〉に薙ぎ払われてしまった〈キルシュプリユーテ〉。これは彼女の死を悼むレーナの言葉に対し反応したセオの台詞である。
「エイティシックスって呼んだことはない?呼んだことがないだけだろ!何が国を守るのは市民の誇りで、何がそれに応えなきゃならないだよ。僕達が望んで戦ってるとでも思ってるのか?あんた達が、閉じ込めて!戦えって強制して!この九年何百万人も死なせてるんだろ!?それを止めもしないで、ただ毎日優しく話しかけてやればそれで人間扱いしてやれてるだなんてよく思えるな!そもそもあんた、僕達の名前さえ、一回だって訊いたことがないじゃないか!」

レーナたち白系種は有色種をエイティシックスと罵り人扱いせず戦争を任せきり。レーナ本人に悪気はない。しかし無意識のうちにエイティシックスを人として扱わないからこそ名前を知ろうともせず機体の識別信号名で指示する。セオはその態度に憤慨したのだ。

シン「初めまして、ではありませんよ。もっとも、お目にかかるのはこれが初めてですが」 「お久しぶりです、ハンドラー・ワン」

サンマグノリア共和国陥落後、”鮮血の女王”と異名を持つほど成長したレーナは共和制ギアーデ連邦への派遣を受諾。そこで2年前生き別れたはずのスピアヘッド戦隊の生き残りと出会う

レーナ「サンマグノリア共和国軍大佐、ヴラディレーナ・ミリーゼです。初めまして」
シン「初めまして、ではありませんよ。もっとも、お目にかかるのはこれが初めてですが」
シン「お久しぶりです、ハンドラー・ワン」

共和国が陥落して2年後。共和国の特別偵察任務から解放されギアーデ連邦に保護されたシン達は新設される部隊に配属となった。その部隊の上官はかつて共和国スピアヘッド戦隊の指揮統制者〈ハンドラー〉をしていたレーナだった。顔を合わせて会話をするのは初めてであったが、シンとレーナは再会を喜ぶのだった。

レルヒェ「生きてるくせに。我々と違って。まだ死んでいないくせに。幾らでも取り返しがつくくせに。やり直すことができるくせに」

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