86(エイティシックス)のネタバレ解説・考察まとめ

『86ーエイティシックスー』とは電撃文庫から刊行されているライトノベルおよびそれを原作とした漫画、アニメ作品。著者は安里アサト、イラストはしらび、メカニックデザインはI-IV。
軍事大国ギアーデ帝国は国内で開発した無人兵器〈レギオン〉を武器に周辺諸国へ宣戦布告。〈レギオン〉部隊による侵略戦争が全世界を巻き込んだ大戦となる。
尊厳を奪われ消耗品として扱われるエイティシックスと後方から特殊通信で彼らの指揮を執る指揮管制官〈ハンドラー〉が織りなす激しく悲しい戦いと、人との別れが連なる物語である。

国家

サンマグノリア共和国

レーナやアネットの故郷。白系種(アルバ)以外の人々を「エイティシックス」と差別し、”自称”無人兵器〈ジャガーノート〉に乗せ戦わせていた国家。のちに〈レギオン〉大攻勢によって首都は陥落、戦線崩壊。ギアーデ連邦の救助により辛うじて生き延びたが有色種を迫害している事実が判明してしまう。それでも自治領を主張、有しており不穏な動きが垣間見れる。国旗・国章にあらわしている五色は「自由・平等・博愛・正義・高潔」を示している。

共和制ギアーデ連邦

フレデリカの出身国。〈レギオン〉を開発した旧ギアーテ帝国は市民改革によって崩壊。滅亡したのちに生まれ変わった民主主義国家である。サンマグノリア共和国から脱出したシン達「エイティシックス」を保護した・エルンスト・ツィマーマンを暫定大統領とし、犠牲を出しつつも〈レギオン〉を制圧し国土を広げている。国旗・国章は双頭の鷲が描かれている。

ロア=グレキア連合王国

ギアーデ連邦の北に位置する国家。シンとレーナが所属する「第86独立機動打撃群」に救助を求めて以降協力体制を取るようになる。人工知能について高い技術を有しており、〈レギオン〉の制御AIの始祖である〈マリアーナ・モデル〉を開発した。またその技術を元に、死んだ兵士の脳組織を利用した人造兵士〈シリン〉を量産し戦闘での主力となっている。国章のモチーフは一角獣が描かれている。

ヴァルト盟約同盟

ギアーデ連邦の南にある山岳地帯に位置する国家。電磁加速砲型[モルフォ]討伐時にロア=グレキア連合王国と共にギアーデ連邦と共同戦線を張った。ロア=グレキア連合王国とならぶ技術大国であり、ギアーデ連邦の主力戦機〈レギンレイヴ〉をはじめとする多脚型機甲兵器〈フェルドレス〉の基礎を作り最初に実用化している。国章のモチーフは力強い山羊。

レグキード征海船団国群

ロア=グレキア連合王の東とギアーデ連邦の北に位置する、二国との国境の山岳・丘陵地帯と北の海岸線に挟まれた狭い地域を領土とする小国家群。〈レギオン〉戦争で丘陵地帯の東の切れ目から侵攻を受け続け、昨年の大攻勢でついに限界に達した。10年ぶりに諸外国へ連絡が取れるなり、ギアーデ連邦に救援を求めてきた。

ノイリャナルセ聖教国

大陸北西部、極西諸国と総称される金系種の国家群の代表する国家。サンマグノリア共和国を越え、さらに幾つかの小国家群をも超えた先にある西の果ての異邦。ギアーデ連邦ともサンマグノリア共和国とも隣接していないため、言語も文化も異なる。国教はノイリャ聖教。その教義を国の法よりも上位と定めて厳格に従うため、未だに職業選択や婚姻には家門こそが重視され、選択の自由はないという。

主力戦機及び友軍機

サンマグノリア共和国製無人機〈M1A4ジャガーノート〉

サンマグノリア共和国が開発した自律式”無人”戦闘機械(ドローン)と称されている。しかし実際は戦闘用AI開発に失敗したため、機械内部は人が操作できるスペースを確保しており、人ではないエイティシックスを搭乗させる”有人”戦闘機械として〈レギオン〉討伐任務を与える。”無人機”扱いのため万が一の装備(エアバッグ、脱出装置等)はない。

ギアーデ連邦製フェルドレス〈XM2 レギンレイヴ〉

サンマグノリア共和国の〈ジャガーノート〉を参考にギアーデ連邦が開発した第三世代フェルドレス(=多脚機甲兵器)。機動性確保のために装甲が犠牲となっているが、〈ジャガーノート〉に乗っていたエイティシックスならば問題なく扱える。

ギアーデ連邦軍主力フェルドレス〈M4A3ヴァナルガンド〉

ギアーデ連邦が主翼として運用している第三世代フェルドレス。強力な砲弾、装甲により斥候型[アーマイゼ]や近接猟兵型[グラウヴォルフ]程度なら圧倒する。しかし〈レギオン〉主力戦力である戦車型[レーヴェ]にはやや劣るためパイロット同士の連係プレーと管制官の力量が試される。

自律型支援機〈スカベンジャー〉

共和国製の〈ジャガーノート〉を支援するための支援機。単純なAIしか搭載されていないので予備エネルギーパックや弾薬の補充、放棄された機体の回収などルーティンワークしかできない。シンの仕えているファイドも〈スカベンジャー〉だが、激戦を潜り抜けただけありルーティンワーク以上の働きを見せてくれる。

試作型地面効果翼機〈ナハツェーラ〉

地面からわずら数メートル上を飛ぶ特殊な飛行機。広い国土で物質輸送のために試作されたが戦闘での実用化は見送られる。上空からのジャミングに遮られることはなく相克輸送は可能だが、利用できる地形は限定される。離陸にはカタパルトが必要。

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