86(エイティシックス)のネタバレ解説・考察まとめ
『86ーエイティシックスー』とは電撃文庫から刊行されているライトノベルおよびそれを原作とした漫画、アニメ作品。著者は安里アサト、イラストはしらび、メカニックデザインはI-IV。
軍事大国ギアーデ帝国は国内で開発した無人兵器〈レギオン〉を武器に周辺諸国へ宣戦布告。〈レギオン〉部隊による侵略戦争が全世界を巻き込んだ大戦となる。
尊厳を奪われ消耗品として扱われるエイティシックスと後方から特殊通信で彼らの指揮を執る指揮管制官〈ハンドラー〉が織りなす激しく悲しい戦いと、人との別れが連なる物語である。
ゼレーネ・ビルケンバウム
〈レギオン〉開発主任。連合王国が開発し公開ネットワーク上に全情報を開示した人工知能モデル”マリアーナ・モデル”を改良し、ほぼ独力で〈レギオン〉の制御系を作り上げた天才科学者。しかし斥候型[アーマイゼ]ロールアウト直前で行方不明、遺体が見つからなかった。当初人のために人工知能の研究をしていたが、結果的に兵器に使われてしまい後悔している。現在は〈レギオン〉の一部として存在し、シン達に捕獲され情報提供をしている。彼女曰く条件をそろえれば大陸全土に散らばる〈レギオン〉の停止は可能だという。なおマリアーナはヴィーカの母の名前、マリアーナ・モデルの元となったデータはヴィーカ本人がネットに情報を流している。
マリアーナ・モデル
マリアーナとはロア=グレキア連合王国の第五王子ヴィーカの母親の名前、マリアーナ・イディナロークである。ヴィーカを生み亡くなってしまった母の遺体の中から脳を取り出し研究を進めた。行った動機はただただ会いたかったから。このデータはのちに〈レギオン〉の元となった人工知能のはじまりとなる。
第1028試験部隊
ギアーデ連邦軍西方方面軍に所属する試験部隊。グレーテ・ヴェンツェル中佐が指揮官を務める。グレーテが開発を主導したXM2〈レギンレイヴ〉の試験運用が主な任務。実働部隊として〈ノルトリヒト〉戦隊が所属した。シンがノルトリヒト戦隊に所属するまでは、実験段階でXM2〈レギンレイヴ〉を乗りこなせる隊員が増えず存続が危ぶまれていた。
第86独立機動打撃群〈ストライク・パッケージ〉
ギアーデ連邦西方方面軍所属の独立機動部隊。部隊の目的は〈レギオン〉重点の制圧。戦闘員は元エイティシックスが多い。活動範囲は連邦だけでなく周辺諸国に至る。部隊を7部隊に分けており、平時の時は1部隊ずつ学校へ通わせている。
義勇機甲連隊ミルメコレオ
フレデリカの敵、新帝朝派の私兵部隊である。旧帝国時代のブラントローテ大公領の所領軍が母体。連邦正規軍と同様、マスコットを戦場に配置し、機甲部隊や装甲歩兵を中心とした部隊を編成している。
聖マグノリア純血純白憂国騎士団
サンマグノリア共和国陥落後、暫定政府内に存在する組織。旧共和国市民たちからは支持が増え、地位を確立しつつある。いまだエイティシックスを口にし、有色種を侮辱。ラジオやビラ配りで「純白の国土を人間の手に取り戻せ」というスローガンを発している。そのことから、シン達には”洗濯石鹸”と馬鹿にされている。
有色種(コロラータ)
サンマグノリア共和国で白系種以外の人間を意味する。
戦闘属領兵(ヴァルグス)
ギアーデ帝国時代に存在した制度で、人獣〈ヴァルグス〉と呼ばれた戦士階級。平時は裏切り防止のため免税特権、食料配給の保護を受ける代わりに戦時は兵士として動員される。共和制ギアーデ連邦になった現在も市民権がなく、正規軍人になれないという差別を受けていた。そのため現在も彼らは傭兵として連邦軍に所属している。
思考支援デバイス 〈ツィカーダ〉
本来は〈シリン〉の〈ハンドラー〉のために開発された知覚同調(パラレイド)負担軽減用デバイス。使用時は装着者の生体電流を動力に稼働し、自己増殖機能をもつ疑似神経線維全身を覆って外部脳として機能する。見た目がいやらしくボディースーツのように見えるため、女性船員やレーナに手渡したヴィーカは女性陣やシンたちに目を付けられている。
原生海獣 〈クジラ〉
敵性海棲生物。〈レギオン〉や軍艦と互角以上の力を持つ。全7種類の存在が確認されてる。攻撃はレーザー発振器官である。数mから300m超えのものまであり、バリエーションに富む。縄張り意識が強く、領域を犯せば人類、〈レギオン〉の区別なく攻撃する。
征海艦隊
レグキード征海船団国群の海軍。艦隊を「家」、司令官を「父」とした擬似的な家族関係により信頼関係を結んでいる。目的は原生海獣を駆逐し、海を制覇することであるが、小国故国力・技術力共に不足していたため〈レギオン〉との戦いが長引き、人数が減っていってた。現在は各氏族の生き残りを集めた合同艦隊〈オーファン・フリート〉(孤児たちの艦隊) が、旗艦「ステラマリス」の艦長イシュマエルを「兄」として編成されるのみである。
白紙地帯
大陸の北西に位置する斬首半島の通称で、対聖教国の〈レギオン〉の勢力圏。人間が住める環境ではない。
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目次 - Contents
- 『86ーエイティシックスー』の概要
- 『86ーエイティシックスー』のあらすじ・ストーリー
- サンマグノリア共和国
- シンとギアーデ連邦政府
- 共和国解放
- ロア=グレキア連合王国
- シンの苦悩
- 希望
- 無慈悲な女王
- クレナの不安
- 未来へ
- 『86ーエイティシックスー』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- シン
- レーナ
- フレデリカ
- ライデン
- クレナ
- セオ
- アンジュ
- アネット
- グレーテ
- ヴィーカ
- レルフェ
- シデン
- シャナ
- オリヴィア
- 第86独立機動打撃群関係者
- ベルント・ベルノルト
- ユート・クロウ
- レキ・ミチヒ
- タイガ・アスハ
- リト・オリヤ
- ダスティン
- エルウィン・マルセル
- ティピー
- ファイド
- グレン・アキノ
- トウカ・ケイシャ
- スピアヘッド戦隊
- カイエ
- クジョー・ニコ
- ハルト
- ルイ・キノ
- トーマ・ソービ
- マシュ―
- ダイヤ
- チセ・オーセン
- マイナ・ヤトミカ
- ミクリ・カイロゥ
- トウザン・サシャ
- レッカ・リン
- レフ・アルドレヒト
- ミカ
- サンマグノリア共和国関係者
- ショーレイ・ノウゼン
- ヴァーツラフ・ミレーゼ
- マルガレータ・ミリーゼ
- ジェローム・カールシュタール
- ツイリ・シオン
- 戦隊長
- カナン・ニュード
- イザベラ・ペルシュマン
- イヴォーヌ・プリムヴェール
- ギアーデ連邦関係者
- ユージン・ランツ
- ニーナ・ランツ
- エルンスト・ツィーマン
- ゲルダ・マイカ
- セイエイ・ノウゼン
- レイシャ・ノウゼン
- スヴェンヤ・ブランローテ
- ギュンター少佐
- リヒャルト・アルトナー
- ヴィレム・エーレンフリート
- ロア=グレキア連合王国関係者
- リュドミラ、ヴェーラ
- スヴェトラーナ・イディナローク
- ザファル・イディナローク
- ザイシャ
- レグキード征海船団国群関係者
- イシュマエル・アハヴ
- エステル
- ヴァルト盟約同盟
- ベル・アイギス
- ノイリャナルセ聖教国関係者
- ヒェルナ
- 『86ーエイティシックスー』の用語
- 86 〈エイティシックス〉
- 情報処理装置〈プロセッサー〉
- パーソナルネーム
- 指揮管制官〈ハンドラー〉
- レイドデバイス
- 〈フェルドレス〉
- 〈レギオン〉
- 異能
- ゼレーネ・ビルケンバウム
- マリアーナ・モデル
- 第1028試験部隊
- 第86独立機動打撃群〈ストライク・パッケージ〉
- 義勇機甲連隊ミルメコレオ
- 聖マグノリア純血純白憂国騎士団
- 有色種(コロラータ)
- 戦闘属領兵(ヴァルグス)
- 思考支援デバイス 〈ツィカーダ〉
- 原生海獣 〈クジラ〉
- 征海艦隊
- 白紙地帯
- 国家
- サンマグノリア共和国
- 共和制ギアーデ連邦
- ロア=グレキア連合王国
- ヴァルト盟約同盟
- レグキード征海船団国群
- ノイリャナルセ聖教国
- 主力戦機及び友軍機
- サンマグノリア共和国製無人機〈M1A4ジャガーノート〉
- ギアーデ連邦製フェルドレス〈XM2 レギンレイヴ〉
- ギアーデ連邦軍主力フェルドレス〈M4A3ヴァナルガンド〉
- 自律型支援機〈スカベンジャー〉
- 試作型地面効果翼機〈ナハツェーラ〉
- ”鮮血の女王”専用御料車〈ヴァナディース〉
- ロア=グレキア連合王国半自動兵器〈アルカノスト〉
- 人造妖精〈シリン〉
- ヴァルド盟約同盟・主力フェルドレス〈ストレンヴルム〉
- 征海艦隊・旗艦ステラマリス
- レギンレイヴ用・特殊空挺兵器 〈フリッガの羽衣〉
- 〈レギオン〉
- 重戦車型[ディノザウリア]
- 斥候型[アーマイゼ]
- 近接猟兵型[グラウヴォルフ]
- 戦車型[レーヴェ]
- 電磁加速砲[モルフォ]
- 〈レギオン〉通常戦力 警戒管制官[ラーペ]
- 〈レギオン〉通常戦力 阻電攪乱型[アインタークスフリーゲ]
- 〈レギオン〉通常戦力 長距離砲兵型[スコルピオン]
- 〈レギオン〉通常戦力[自走地雷(負傷兵型)]
- 〈レギオン〉特殊支援機 電磁射出機型[ツェンタウアー]
- 〈レギオン〉要注意戦力[高機動型]
- レギオン要注意戦力[高機動型・ダミーシステム]
- 〈レギオン〉要注意戦力[電磁砲艦型(ノクティルカ)]
- 『86ーエイティシックスー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- セオ「僕達の名前さえ、一回だって訊いたことがないじゃないか!」
- シン「初めまして、ではありませんよ。もっとも、お目にかかるのはこれが初めてですが」 「お久しぶりです、ハンドラー・ワン」
- レルヒェ「生きてるくせに。我々と違って。まだ死んでいないくせに。幾らでも取り返しがつくくせに。やり直すことができるくせに」
- 『86ーエイティシックスー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- サンマグノリア共和国のモデルは第二次世界大戦中の某国家
- 『86ーエイティシックスー』というタイトルは英語のスラングが由来
- 〈レギンレイヴ〉搭載機能、ミッションレコーダーはみんなに丸聞こえ
- 第4巻の戦場 北部副都市首都シャリテ市中央駅地下ターミナルの原案は東京のターミナル駅
- 第5巻 ダイラタント流体の原案はカスタードクリーム
- 〈原生海獣(クジラ)〉は第9巻以降登場しない
- 『86ーエイティシックスー』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):ヒトリエ「3分29秒」
- ED(エンディング):SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki「Avid」(第2話 - )