アウターゾーン(THE OUTER ZONE)のネタバレ解説・考察まとめ

『アウターゾーン(THE OUTER ZONE)』とは、光原伸によるホラー・ファンタジー漫画。
連載雑誌は『週刊少年ジャンプ』であり、同誌掲載の漫画作品としては珍しい一話完結のオムニバス形式と、登場する美女キャラクター「ミザリィ」の強いインパクトとで、注目を浴びた。
また、続編として世界観をまったく同一にする『アウターゾーン リ:ビジテッド』が『コミック特盛』で連載され、同誌休刊後はホーム社Webマンガサイト『画楽ノ杜(がらくのもり)』にて残りのエピソードが発表されている。

変質者に襲われそうになった少女は、ミザリィに救われる。
だが少女は、アル中の母親しかいない不幸な家庭の人間だった。
やがて少女は現実にうんざりし、ミザリィに示された「おとぎの国」への入り口を教えられ、そこの住民になるのであった。

小説版『アウターゾーン』

小説版のアウターゾーン。
呪詛の道具によって復讐劇を演じた男の話、ミザリィのクローンが登場する話、原作にもある魔女狩りの話の3本立てになっている。

『アウターゾーン』の登場人物・キャラクター

案内人

ミザリィ

物語全体の案内人。
非常に謎の多いキャラクターであり「異世界アウターゾーンの住人であり、人間ではない」という事以外は、何も判明していない。
妖艶な美女といった容姿で、裸体を惜しげもなく披露する(サービスシーンが多い)。
性格は雲のように掴み所がなく、飄々としている事が多いが、冷酷であったり愛情的であったり、またコミカルであったりもする。

基本的に物語に関わる事はないが、例外的にエピソードの登場人物として登場する事もある。
その際も、上記のようにつかみ所のない性格をした謎の女、として描かれるが、基本的に悪人に対して容赦がなく、善人に対しては温情的な部分があるなど、少年漫画のキャラクターとして逸脱しない設定にされている。

その名「ミザリィ」という名は、不幸を意味する単語を用いた通称であり、本名は不祥。
超常的な存在であり、その肉体にはあらゆる通常攻撃が通じず、逆に敵対するものは相手がなんであろうと、ほぼ無傷で制圧する無敵のキャラクターとしても描かれる。
ただし子どもには甘く、大人であれば命を取る対象とするような性格の人間に対しても、お仕置き程度で済ましている。

「少年誌における女性主人公」として捉えた場合には、永井豪による『キューティーハニー(初代)』から始まった「お色気ヒロイン」の系譜に属しているという見方もある。

『マジック・ドール』編

火牙明(ひが あきら)

手前。

敏腕刑事で『マジック・ドール』編の主人公。
登場初回の話で犯人を銃撃した際、犯人の銃が暴発してマキが死ぬ要因を作ってしまった。
その事を責任に感じており、人形として転生してきたマキをパートナーとして受け入れ、数々の難事件に挑む。
マキが肉体を得て、真奈美に転生してしまった後も、彼女にマキの魂がある事を感じ取っていた。

坂内マキ(さかうち マキ)

手前。

『マジック・ドール』編のヒロイン。
火牙のミスで死んでしまったが、実はそれはあの世のスタッフの「死ぬ予定の人間ファイル」記載ミスのせいであった。
元の身体は火葬されてしまっており、そのため、新しい肉体(新鮮な死体)が見つかるまで魂が人形に封入され、現世へ戻される事になった。
人形としてのマキは火牙のパートナーとして彼の前に現れる。
最終的には火牙を救うため自爆し、人形の身体を失ってあの世へ戻り、そして真奈美という少女に転生した。

田所(たどころ)

タバコを吸っている人物。

火牙の上司。
面倒見の良い性格で、なにかと火牙を目に掛けており、お見合い話を持ってくる事もある。
マキの事は知らないため、よく人形(マキ)に話しかけている火牙を「彼はおかしくなってしまったのでは」と心配している。

マイク・ピンキー2世

眼鏡の人物。

あの世の死者の門担当スタッフ。
彼が「死ぬ予定の人間ファイル」チェックにミスがあったせいで、マキは死ぬ事になってしまった。
彼女にもの凄い剣幕で詰め寄られ、彼女の新しい肉体探しの奔走する。

『狙われたミザリィ』編

草波龍志郎(くさなみ りゅうしろう)

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