ラフ(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ラフ』とは、1987年~1989年にあだち充が週刊少年サンデーで連載していた、高校競泳をテーマとした漫画作品。栄泉高校水泳部員・大和圭介と二ノ宮亜美を中心に、同じ寮で生活する男女の交流を描くスポーツ青春群像劇。コミックスは全12巻、ワイド版は全6巻、文庫版全7巻で、累計発行部数は1500万部を記録している。2006年には、長澤まさみと速水もこみちが主演を務めた実写映画『ラフ ROUGH』が公開された。

合気道の道場を経営するニューヨーク帰りの老人。圭介の祖父・亜美の祖父とは学生時代からの友人であり、幼い頃の圭介と亜美を一緒に預かって子守をしていた。

『ラフ』の用語

にのみや

代々続く老舗和菓子屋。商売敵「やまと」の参入により一時苦境に陥ったが、亜美の父・憲次郎の代で盛り返した。仲西家とは厳しい経営を余儀なくされた当時、資金援助を受けて以来昵懇の関係である。

やまと

圭介の祖父が創業した和菓子屋。元は「にのみや」によく出入りしていた際、見よう見まねで菓子作りを覚え「にのみや」の真向かいで店を開いたのが始まり。友人関係であった亜美の祖父が家業を継いでからは、熾烈な競争を何十年も続け、最終的には「にのみや」が店舗を撤退することで一旦決着した。だが息子の康介の代になってからは、いくつかの支店が閉店するなど、苦しい経営が続いている。夏の間は海の家に、出張保養所が設けられることも。

上鷺寮(かみさぎりょう)

栄泉高校に付属する学生寮。男子寮・女子寮からなり、食堂・ランドリー・浴場・談話室・図書室などが完備されている。門限はあるものの、寮生委員による学生の自治が重んじられ自由な風土となっている。

一日デート

新寮生の中からくじで決まった男女一組が、朝から門限の8時までともに過ごすという、上鷺寮に伝わる伝統行事。万が一デート途中でリタイアした場合は、3か月の外出禁止とバツ当番が課せられる。当選者が病気その他の理由で出かけられない場合は権利を他の寮生に譲ることが可能。「一日デートを行った二人は、その後例外なくカップルとして成立しない」というジンクスが存在する。

けいすけ

一日デートの際、亜美の熱望により二人のなけなしの残金で購入したヒヨコ。命名者は亜美と同室の島田三枝。鶏の「けい」が由来であり、圭介と読みが重なったのは偶然の賜物。のちに雄鶏と判明する。

『ラフ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

二ノ宮亜美「ま、いいではないか」

「好きな人とカップルで歩けたら最高だろうなあ」と言う友人に同意しながら、亜美は満開の桜並木の下を歩いていた。亜美は日ごろから「本命の男子がハッキリしない」と言われている。後日、圭介と一緒に顧問の先生のお見舞いに行く途中、亜美は寄り道をする。桜並木の中を歩きながら「遠回りだろが」と言う圭介だったが、亜美は「ま、いいではないか」とごまかすのだった。

仲西弘樹「『山田くん』スタート台にたったのなら、飛び込むしかないぜ」

半ば強引に誘われて亜美の誕生会に飛び入り参加した「山田くん」こと大和圭介は、亜美の父憲次郎に「亜美を好きになるのなら、全ての面で仲西弘樹を超える必要がある。君にその自信があるか」と問われる。「ムリですよ」と返し、その後は水泳のスタート議論に移った圭介へ、帰り際仲西が「『山田くん』スタート台にたったのなら、飛び込むしかないぜ」と、ライバルとしての言葉を投げかける。

緒方剛「おれはブスとメガネはきらいなんだよ」

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