ラフ(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ラフ』とは、1987年~1989年にあだち充が週刊少年サンデーで連載していた、高校競泳をテーマとした漫画作品。栄泉高校水泳部員・大和圭介と二ノ宮亜美を中心に、同じ寮で生活する男女の交流を描くスポーツ青春群像劇。コミックスは全12巻、ワイド版は全6巻、文庫版全7巻で、累計発行部数は1500万部を記録している。2006年には、長澤まさみと速水もこみちが主演を務めた実写映画『ラフ ROUGH』が公開された。

本作のヒロイン。私立栄泉高校水泳部所属で、専門は高飛び込み。実家は圭介と同じく祖父の代から続く和菓子屋「にのみや」。祖父から商売敵である「やまと」の恨み言を聞いて育ったため、圭介のことを出会う前から敵視していた。本来は男女分け隔てなく誰とでも打ち解ける性格かつ、仲西曰く「他人の長所を見つける天才」であり、実際の大和圭介という人間を知るにつれ徐々に心を開いていく。
中学時代は体操部だったが、始めて2年の飛び込み競技で関東大会上位進出する才能の持ち主。学業成績は1年時の期末試験で学年2位、2年時のマラソン大会では優勝するなど、才色兼備の美少女である。二人とも覚えていなかったが、圭介とは大場老の道場で幼い頃一緒に遊んでいた幼なじみにしてファーストキスの相手でもある。

仲西 弘樹(なかにし ひろき/演:阿部力)

大学生。100m・200m自由形の日本記録保持者。亜美の幼なじみで、両親公認の許嫁的存在。少年時代の圭介が憧れた尊敬するスイマーであり、仲西からの評価を聞いて一度は見切りを付けようとしていた自由形に対するやる気を復活させたほど。圭介が伸び悩んでいた時期から、水泳でも恋愛でも自身の強力なライバルになるであろうことを予感していた。

上鷺寮の住人

関 和明(せき かずあき)

栄泉高校水泳部所属で、専門は100m自由形(のちに400m)。空手三段。
当初はバスケ部所属だったが、亜美に一目惚れして水泳部に転部。抜群の運動能力を持ちながら泳げない関の水泳コーチを言い渡されたことが、圭介のスランプ脱出の一因となる。

緒方 剛(おがた たけし)

私立栄泉高校野球部所属でポジションは三塁手。強打の天才スラッガーで一見我の強いワガママだが、その実周囲に気を配る大人びた男。亜美とは中学時代から同級生で何度かアプローチをしていたようだが、友人以上の関係にはなれないままだった。母親の病気療養に付き添う形で、2年夏に北海道へ転校する。

北野 京太郎(きたの きょうたろう)

栄泉高校水泳部所属で、専門はバタフライ。筋骨隆々の恵まれた体躯とゴツイ容貌とは裏腹に、温厚な性格で成績も優秀。1年次の期末試験では亜美を抑えて学年トップだった。

久米 勝(くめ まさる)

栄泉高校陸上部所属で、専門は砲丸投げ。関とは小学校時代からの同級生。亜美の友人である木下理恵子と緒方との仲を取り持つよう奮闘するが、逆に久米の本心を見抜いた緒方が一芝居打つことで理恵子と付き合うことになる。

成田(なりた)

一番下が成田。

圭介たちの2学年上で、代々あみだくじで決まる栄泉高校の番長。それなりの膂力を持ってはいるものの、入学早々圭介たちの並外れた身体能力を目の当たりにし、自称「器の大きさで番を張ってる物分かりのいい男」として早々に退散した。留年したため、圭介たちが2年生に進級したあとも登場する。

島田 三枝(しまだ みえ)

亜美から「島ちゃん」と呼ばれている同室の友人。1年次に圭介と同じクラスで、亜美から圭介がどんな人物かと聞きだされていた。「1日デート」の際に買い取ったヒヨコ「けいすけ」の名付け親でもある。

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