ゆらぎ荘の幽奈さん(漫画・アニメ・ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゆらぎ荘の幽奈さん』とは、ミウラタダヒロが2016年から2020年まで『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画およびそれを原作としたアニメ、ゲーム作品。架空の湯煙温泉郷をメインの舞台とした、バトルを含むラブコメである。地縛霊・湯ノ花幽奈(ゆのはなゆうな)の未練を晴らして成仏させることを目的に、冬空(ふゆぞら)コガラシが奮闘する様子を描く。

コガラシ対玄士郎

玄士郎はコガラシと幽奈が男女としてどこまで進んでいるのかを気にして、コガラシは上手くはぐらかす事で時間を稼ぐ。
狭霧とこゆずは幽奈が捕らわれている部屋に到着するが、狭霧は朧に敗北。こゆずは隠れ潜む。
コガラシへの拷問が始まろうとしたところへ朧とその配下が幽奈を伴い、狭霧を捕らえて現れ、狭霧を側室に迎えるよう提案する。幽奈は事態を収めようと、自分が残るのでコガラシたちは帰してほしいと言う。それを見てコガラシは何を思ったのか、自分と幽奈は一緒に風呂に入るくらいの仲だと教え、玄士郎に洞窟の天井まで蹴り飛ばされても立ち上がり、幽奈と狭霧の解放を求め、そうしなければ力づくで連れ帰ると宣言。しかし玄士郎が考えを改めなかったため、コガラシは玄士郎を殴り飛ばし、城の一部を貫通して洞窟の壁にめり込むほどの力を見せた。
コガラシは以前デタラメに強い霊能力者の霊に取り憑かれて弟子入りさせられた事があり、修業と試練の果てに師匠をも倒す力を手に入れた。悪霊も神も関係なく、殴れないのは女だけ。

龍雅家のために戦う朧

朧は玄士郎の母から龍雅家を強くし、玄士郎が一人にならないよう頼まれていた。そのためコガラシとの対決に臨む。
先代黒龍神の尾より生まれ出でた護り刀である朧は腕を刀に変化させてコガラシを斬り付けるが傷一つつける事ができない。玄士郎が纏っていた多重の結界を一撃で破り尽くしたコガラシの攻撃を受ければ塵も残らないが、コガラシが女を殴れないのであれば勝機はあると考える。朧が女性だと気付いていたのは幽奈だけで、コガラシも狭霧も気付いていなかった。
しかし朧の攻撃はどれもコガラシには通じず、速度も落ち始めていたため、殴らずとも捕らえれば終わる。さらにそこへ狭霧から連絡を受けていた呑子と夜々がこゆずと合流して到着し、呑子に至っては片手で朧の刀を受け止めるほどであり、朧の勝ち目はなくなった。
それでも戦おうとする朧に対してコガラシはこれ以上戦っても龍雅家のためにはならないと諭し、考えていた作戦を伝える。
意識を取り戻した玄士郎に、コガラシは玄士郎が倒したと嘘を吐く。幽奈と狭霧は玄士郎に見初められた事により心が満たされこの世への未練が消えて成仏する事になったと教え、その様子を見せる。これはこゆずの葉札によって成仏のように見せかけているだけであり、狭霧も幽霊だったというのは無理があると思われたが、自己評価が異常に高い玄士郎は「余の寵愛を受け心満たされるなというのがどだい無理な話であった」と簡単に信じてしまい、事件は幕を閉じた。
しかし朧はコガラシの力を捨て置く訳にはいかないと考え、より強き龍雅家を作るためにコガラシの子を授かるという理由でゆらぎ荘へ住む事になる。

ゆらぎ荘に住み始めた朧

朧は毎朝先代黒龍神への朝拝を行うため、身を清めるために滝行を行っている。狭霧も修業のために訪れる場所なので顔を合わせる事もある。
朧は一貫してコガラシとの子作りを望んでおり、ところ構わず襲いかかっているため、人間の世界の節度を身に付けるよう怒られるが、素直に受け入れる。コガラシに自分を惚れさせるため人間の世界の男女の在り方を自分なりに調査していて、狭霧を器量良しだと思っており、素直に口にした事で狭霧から受け入れられる。
他の者にも意見を求め、例えば夜々は男女関係なくおいしいもののご馳走を提案。早速ちとせに頼んで料理を始めてみるが厨房を破壊してしまい一端お預けとなる。
龍雅城の配下は強くなればメスが寄ってくると言い納得するが、人間の恋愛には当てはまらない。
呑子はこじらせており、男を惚れさせる方法を知らない。こゆずは胸の大きさだと言うが、結局どれも納得には至らなかった。
幽奈はいつの間にかそうなってしまうものと言うが、幽奈の気持ちを思ってか、朧は自分が妾で構わないと言う。
結局今回たどり着いたのは単純接触効果であり、結局コガラシにベタベタと付き纏うのは変わらなかった。

幽奈の記憶

コガラシ、幽奈、朧の3人は呑子のマンガ原稿を手伝ったお礼として沖縄の貸別荘へ招待される。そこの岬には悲恋の伝説があり、男性と女性の地縛霊がいたが、コガラシと幽奈はこれを解決して成仏させる。
幽奈と同じ地縛霊に関わった事で、コガラシはついに幽奈が生きていた頃の話を聞きたいと言う。
しかし幽奈には生前の記憶がなく、最初の記憶はゆらぎ荘の204号室で目覚めたところだった。
自分が誰なのかもわからず、ひとりぼっちだったところをちとせに見つけてもらい、湯ノ花幽奈という名前は当時の女将さんにつけてもらったと話す。
コガラシが出会ってきた幽霊は自分の未練を晴らす事しか頭になく、生前の自分がどうだったかを語る者が多かったため、生前の事を全く話さない幽奈は記憶がないかもしれないと思っていた。
コガラシが呑子に相談すると、呑子や狭霧も幽奈を成仏させようとしていたがどうにもならなかったと言われる。
コガラシは師匠から、霊としての期間が長いほど悪霊になりやすいと聞いており、呑子はそれに補足して、大抵の霊は孤独で誰にも認識されず、誰にも罰せられないので、霊として長く過ごすほど人間社会の倫理の縛りが緩み、悪行に躊躇いがない悪霊になると言うが、だからこそコガラシや自分たちがいれば幽奈は悪霊にならないと元気づけられる。

狭霧の従妹、雨野雲雀

狭霧は誅魔の里へ里帰りしており、従妹で元同級生の雨野雲雀(あめのひばり)と再会する。雲雀は狭霧に対してあらゆる面で劣等感を抱いていた。
雲雀は狭霧やうららとしのび祭りを回るつもりだったが、1人でいたところ霊能力者の2人にナンパされ、的屋のバイトで誅魔の里に来ていたコガラシに救出される。

雲雀の願い

雲雀は狭霧に勝ちたい一心でコガラシを家に誘うと彼氏のフリをお願いし、泣かれて困るのでコガラシは承諾。
当然コガラシと狭霧が顔を合わせる事になり、気まずい時間を過ごす。
雲雀が席を外したところで狭霧がコガラシに事情を聞くが、コガラシは雲雀の彼氏のフリを続ける。
雲雀も狭霧が一緒に住んでいる男子がコガラシだと気付くが諦めきれず、コガラシに迫る。

コガラシへの想い

雲雀は子供の頃から狭霧と比べられたが勉強でも忍術でも勝てず、常に2番目だったが、コガラシと出会って恋愛ならようやく勝てると思った。しかしコガラシとの出会いですら狭霧の後だと知り、どうすればいいのかわからない、ただ選んでほしいという真剣な思いが伝わり、コガラシは狭霧の前でも雲雀の彼氏のフリをする。
翌日、雲雀は狭霧に事情を話して謝罪する。2人の祖母であるおばば様はこっそり様子を見ており、コガラシを雨野家の婿筆頭候補と言う。狭霧はおばば様に考えを改めるよう言うが、雲雀は狭霧にその気がないなら自分がもらうと宣言する。

『ゆらぎ荘の幽奈さん』の登場人物・キャラクター

CVはアニメ登場キャラクターのみ。
誕生日、血液型、身長、体重、3サイズは「皆のその後 〜ゆらぎ荘 after hours〜」に記載されているキャラクターのみ。
霊力値は作中で明記された場合のみ。

主要人物

冬空 コガラシ(ふゆぞら コガラシ)

CV:小野友樹
本作の主人公。
7代目八咫鋼。ゆらぎ荘の204号室に住む。
誕生日:1月13日。血液型:AB型。身長:174cm。体重:65.1kg。3サイズ:B91-W74-H82。
髪が長く前髪は右目が隠れるほどで、後ろ髪は首の辺りで結んでいる。普段は学生服で過ごしている。
単行本1巻4話から湯煙高校の1年4組に在籍。単行本9巻の76話からは2年4組に在籍。
生まれつき霊に憑依されやすい「霊媒体質」で、術や呪いといった搦め手に弱いが、直接的な攻撃には強いという、自称肉体派霊能力者。自身が除霊する際も基本的に殴る蹴る等の攻撃になる。拳圧で霧を吹き飛ばしたり、コンクリートの建物を壊したりもできる。
直接的な攻撃ならば玄士郎の蹴りや朧の本気の斬撃でも傷つかないほど。
霊媒体質に関しては、ゆらぎ荘でも弱い方であるこゆずの「変化の術」にすら対応できないほど弱いため、一般人と変わらないと思われる。
霊媒体質がたたり、幼少期から霊に取り憑かれて様々な奇行をさせられて、施設もたらい回しにされ「あまつひの家」で「さくら」と暮らしていた。
取り憑いてきた霊には様々なスペシャリストもおり、その技を身に付けるという才能もあった。
だがデイトレーダーの霊であるさくらの父に憑依された際、利確をしないまま成仏されてさくらは1000万円以上の借金を背負う事になってしまう。自分のせいだと思ったコガラシは、さくらの借金を肩代わりしてくれた伯父の口座へ一方的に振り込んでいる。(18巻155話)
師匠である魔境院逢牙と出会ったのは中学1年の頃で、借金の肩代わりを申し出された事もあったが、自分で返さなければ意味がないと断っている。(19巻167話)
霊媒体質による他の被害は、スキーに行って旧日本軍の霊の雪中行軍に付き合わされる、京都で大天狗や鵺に命を狙われる、肝試しで悪霊に取り憑かれて暴れ友達を失くすなど。京都での出来事は苦労して旅費を貯め、楽しみにしていた修学旅行で行く際に東と西の妖怪による合戦のため新幹線が止められて怒り、その間に割って入ったためである。
100年程前、帝都上空に突如出現した大悪霊である餓爛洞(ガランドウ)が3年前に復活。
世界の超越者のみが月の裏側にいた餓爛洞と戦い、最後は皆の残った霊気を注がれたコガラシの剛拳極烈霊鋼絶覇というパンチで餓爛洞を倒す。(14巻回想)
逢牙との修業で八咫鋼の秘術「錬成無極」を伝授され、7代目八咫鋼となる。
普段から身に付けている勾玉のアクセサリーは霊子結晶を加工した「充霊石」。身に付けていると霊力を溜められ、回復もできる。武術大会の優勝賞品。
道中助けたオーナーから「除霊できたらずっとタダで住んでくれて構わん」と言われ、ゆらぎ荘への入居を決める。
割り当てられた部屋は幽奈がいる204号室で、2人は同居する事になる。
強制成仏や結界を使えず、幽霊であろうと女性を殴れないコガラシは、生きていた頃の記憶がない幽奈の未練を晴らして、幸せにすると告げる。
因果関係は不明だがゆらぎ荘に住み始めてから、ゆらぎ荘でも外でも性的なトラブルに巻き込まれる事が多く制裁も受けるが、コガラシに近しい者はトラブルに慣れてしまっていく。
朝は幽奈が布団に潜り込んでいる事が多々あり、その度にポルターガイストで外へ飛ばされて池に落ちているが、これも目覚ましのようなものとなっていく。
高校への入学早々、幽奈が千紗希のスカートをめくってその犯人にされたり、幽奈が起こしたポルターガイストの犯人にされたり、包み隠さず自身を霊能力者だと言った事で、しばらくは孤立状態が続く。
ゆらぎ荘では食費減額のために家事や掃除を手伝っていて、管理人であるちとせからの評価は高く、出会ってよかったと思われている。
幽奈が玄士郎にさらわれた際は真っ先に駆けつけて正面から乗り込み、一撃で玄士郎を倒す。
朧が夜這いを仕掛けてきても「ガチで惚れ合った女としかそういうことをする気にはなれねぇ!そんだけだ!」と言って退散させるほど貞操観念が強い。
クラスメイトが妖怪を封じた霊石を倒してしまい復活させてしまった時は間に入ってクラスメイトを守り、ひざをついて謝罪し封じられた状態に戻している。
臨海学校の最終日では幽奈がフォークダンスを踊りたがっていた事に気づき、一般の生徒や教師からは一人で踊っているように見えてしまうのも厭わず、幽奈と一緒に踊った。
夏休みは的屋のバイトで全国の縁日を回っている。幽奈の誕生日プレゼントを買うためにアルバイトと試験勉強を無理して続けた時は珍しく風邪を引いて寝込んだ。一か八かで謎のキノコを食べた時も体調を崩したらしい。
妖怪双六のせいで狭霧と朧に挟まれる形でお風呂に入る事になった時は無心になって耐えしのいだ。
幽奈がこゆずの葉札術で仮の体を作ってもらい憑依した時は、ゆらぎ荘の住人で唯一一目見て幽体ではないと気付いた。
幽奈と二度目のデートをした際にクリスマスプレゼントとして手編みのマフラーをもらい、くしゃみをした幽奈と巻き合った。
年末はゆらぎ荘に来てからの1年弱を、初めてなことがいっぱいな年だったと答えている。
年明けの誕生日は呑子の提案で、いつも1人でお風呂に入っているコガラシが寂しくないよう、水着を着て皆一緒に入るというところから始まり、ゆらぎ荘のメンバーと千紗希に祝ってもらうが、途中かるらとマトラの襲撃にあってこけしに変化させられ連れ去られている。この時コガラシが八咫鋼であると知られた。
霊に取り憑かれて得意になった技術は、卓球、串焼き、マンガ、ロッククライミング、奇術、たこ焼き、クレープ作り、曲芸、ドラム、執事、壺振り、パティシエと多岐にわたる。
霊に取り憑かれなくなってからは、供養の気持ちで覚えた技を使いたいと思っている。

湯ノ花 幽奈(ゆのはな ゆうな)

CV:島袋美由利
本作のヒロイン。
7体目の天狐幻流斎が死後に幽霊となった者。ゆらぎ荘の204号室に地縛霊として棲みつく。
誕生日:11月7日。血液型:O型。身長:153cm、体重:46.7kg。3サイズ:B93(F)-W57-H88。
白の長髪。頭部に宝冠(三角布)と白に模様が入った浴衣、紺に白地の帯、赤い羽織を着用しているが、強くイメージすれば他の服に着替える事もできる。
ゆらぎ荘の204号室で目が覚めた時に生前の記憶はなく、壁の中に隠れていたがお尻が丸見えの状態でちとせに発見され、当時の女将さんから「湯ノ花幽奈」という名前をつけてもらった。名付けの日が11月7日だったため、コガラシから「幽奈が幽奈になった日」ということで誕生日とされ、リスのぬいぐるみをもらった。
動揺すると無意識にポルターガイストを発動してしまい、周囲の人や物を浮遊させて吹き飛ばしてしまう。毎朝起きるとコガラシの布団に潜り込んでおり、恥ずかしさからポルターガイストで川に落としてしまうため迷惑をかけていると思っているが、コガラシからそれを否定されると涙を流して喜んだ。それが当たり前になり、大勢の友達もできて幸せと感じるようになった。
霊感の弱い人には見えても白い人影程度で、声も死神のように聞こえるらしく、入居者も怖がってすぐに引っ越してしまっていた。
幽霊歴が長いので物に触る事ができ、試行錯誤の末、寝る時以外はゆらぎ荘から離れる事もできるようになった。
動物ではネコが好き。買い物のついでにぬいぐるみを見た時はうさぎやリスを可愛いと言っている。
服の構造を知るために千紗希のスカートをめくったり、学校内でもポルターガイストを発動させたりと、一般的な常識からは少々外れるところがある。
食事はできないが、お供えしてもらえば味わう事ができる。しかし自分で作った物でもお供えされなければ味見できず、調味料の間違いからとんでもない料理を作ってしまった事があった。ちとせが各調味料がなんなのかラベルを貼ってくれてからは、宇治金時などの凝ったものも作れるようになる。
寝ていても物に触れるモードを維持できるため、千紗希からは「幽霊というより透明人間」と評される。
物に触れるモードでお湯に浸かると、幽奈が見えない人たちからはお湯に穴が空いているように見え、夏に海で遊べるように実体化すれば日焼けもする。
ゆらぎ荘の204号室以外で眠ると、ぎゅーんと部屋へ引き戻される。臨海学校の時は毎朝ゆらぎ荘から飛行機並みの速度で移動していた。
湯煙高校の文化祭前日にポルターガイストを発動してしまい、結果存在を信じてもらえる事になり、人魚姫として舞台出演をお願いされる。全身タイツを身に纏い、ゆらゆらと浮き上がるだけの出演予定だったが途中で雲雀が気を失ってしまい、以降は雲雀に憑依して舞台を続ける事になる。幽奈は最後に自分の命よりも王子の幸せを選んだ人魚姫に自分を重ね憧れていて、自分もそうありたいという思いが舞台でも強く出てしまい、千紗希に思わず引き止められ、その必死な言葉に思わず涙する。その後舞台はオリジナルの展開となり、監督も怒っていたが悪くはなかったと言っている。またパソコン部の生徒がコガラシの分の他に幽奈の分もDVDを用意してくれ、幽霊なのに好きな人と結ばれても良いのかと悩みを抱く。また、クラスメイトと深く関わった事で学費を払っていない事にも気付いた。
文化祭を通してコガラシへの恋心に気付き始めてから、寝起きのポルターガイストをある程度制御できるようになった。その事を千紗希に相談し、コガラシが別の女の子と付き合うようになっても良いのかという問いに否定で示し、恋心を自覚した。後日自分の煩悩を静めるために近所の寺で座禅をしたり、滝に打たれに行ったりしている。その成果もあり、動揺してもポルターガイストの発動が減っている。
普段着ている下着もシンプルなものから可愛いものへと変化があった。
6巻49話からは幽奈、千紗希、雲雀がそれぞれコガラシへの想いを吐露する事で、ライバルだけど友達という関係になる。
コガラシと二度目のデートをする際はこゆずの葉札術で体を作ってもらい、美容院にも行った。体がある状態だと食べ物の味を直接感じる事ができ、ハンバーガーに感動していた。ポテトをあーんしてもらったり、ポテトの片端をくわえてコガラシに差し出し食べさせあうなどして楽しんだ。この時占流館というところへ行き、占術師の流禅と知り合う。ヌースによるコガラシとの相性は95%だった。この時点ではまだ幽奈の生前は不明のままである。帰りにコガラシへ手編みのマフラーをクリスマスプレゼントとして渡す。
コガラシがかるらにさらわれた時は真っ先に救出へ向かおうとする。

ゆらぎ荘

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