僕といっしょ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『僕といっしょ』とは1997年より古谷実が『週刊ヤングマガジン』で連載していた漫画作品。母親の死をきっかけに中学生と小学生の兄弟が家出してとりあえず東京へ。東京で出会った少年と居候生活を送る事になる。この物語は彼らと周囲のいろいろな境遇の同年代の少年少女や大人たちが巻き起こす物語である。ギャグ漫画という位置づけではあるが、「人生ってなに?」というテーマに時に情緒あり、時に涙ありの物語である。意外と重いキーワードを含んだドラマを展開する作品でもある。

ユキの兄。3浪中の21歳。
基本的にそば屋である家の手伝いとユキ練習のサポートなどをメインに生活している。そのおかげで勉強の時間がないと嘆き、医者を目指していたが諦めた。
ユキを溺愛しすぎてユキの身体を狙っている。マッサージにかこつけてユキの身体を好きにしているが、一線を超えようとしてユキに拒絶される。
ユキに対してほぼストーカーになっているが、妹離れのためにあや子の風呂をのぞいたりしている。
また明言されていないが、小川家の家族と容姿が全く似ていないことと父母からの扱いの悪さから、家族でひとりだけ血がつながっていない事が示唆されている。

あや子の友人や商店街の人々

永松(ながまつ)

(中央)永松

あや子の友達のひとり。あや子が「人生やり直せるとしたらどうする?」と聞いた時笑い転げていたが、すぐに「金持ちの家に生まれたかった」と答えた。出番は少ない。

西沢清(にしざわきよし)

元男性で外見は完全に女性。テンガロンハットにいつもギターを持ち歩いている。すぐ夫に「ギッター姉ちゃん」と呼ばれる。
すぐ夫・イトキン・カズの3人がホームレスにすべてを奪われてパンツと靴下だけにされた時に、イトキン・カズには洋服を買い与え、すぐ夫とは無理やり来ていたいく夫の洋服と自分の洋服とテンガロンハットを交換した。本人曰くギターを持っているのにギターが弾けない。面食いでカズといちゃいちゃと一夜を共にした。以前はピッチャーをやっており球が速かった(手も早いとすぐ夫とイトキンから言われる)。近所のじいさんからはやさしい子だと言われる。

保田みかこ(ほだみかこ)

小学3年生。いく夫のクラスメイト。クラスで一番かわいいと言われている。
いく夫が他の子たちと違い、落ち着いているので好きになる。いく夫と恋人同士になる。だがカズを見て一瞬でカズの事を好きになってしまう。いく夫の女性観が「女は魔物」と変わってしまう原因に。

みかこの母親

みかこの母親。
ショートカットで美人。兄とケンカしたいく夫のことをやさしく否定せずに見守ってくれる。しかし彼女もまたカズを見て惚れてしまい、みかことダブルでいく夫に衝撃を与える。

宮下太郎(みやしたたろう)

西口商店街の床屋の長男。
甲子園出場常連校U高校のエースピッチャー。あや子に気があるが、あや子はまったく眼中にないどころか少し嫌っている。来年の盆踊りの場所決めの為に商店街「オレンロン横丁」の草野球チームと対戦。嫌々出場しているが、エースなので実力は確かで、オレンロン横丁チームは静かに泣く始末。しかしユキにはスリーベースヒットを打たれ、すぐ夫にはホームランを打たれていいところなし。

その他の人々

垣内マリ(かきうちまり)

(右) 垣内マリと(左)小学生時のすぐ夫。

すぐ夫の女性に対するコンプレックスの原因になる女子。
校内でただひとりすぐ夫を人間扱いし公正に受け答えしてくれる女子だった。
小六の夏にすぐ夫に告白されるが、私立中学受験の勉強を理由に断る。
しかし、その翌日に男前の同級生に告白され二つ返事でOKしたことで、「女は魔物」だという認識に。
これ以降、すぐ夫は女でもグーで殴ることを躊躇しなくなる。

村田マリコ(むらたまりこ)

16歳、学校には行かずに5人と援助交際して生活している。内、2人はノーギャラ。
外見は幼く見えてもあや子と同い年でそばかすはあるが美少女。
イトキンが川で釣りをしていた時、偶然シンナーの匂いにつれられていったら出会った少女。左手にリストカットの跡があり、逃避のためにシンナーを常習している。イトキンと彼女の家で同居することになる。極度の束縛者で休みの日にはつねにイトキンとくっついている。しかしあまりの束縛の強さにイトキンが耐えられなくなり、吉田家に脱走。包丁を持って追いかけイトキンの尻に包丁を刺した。そのあとも毎日イトキンが暮らしてる吉田家に張り込み、無言電話をかけまくるなどストーカー行為がエスカレート。八郎が声をかけたことをきっかけに、イトキンへのストーカー行為は終わったが、のちに八郎の尻にも包丁を刺している。

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