ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』とは日本映画『タイヨウのうた』をハリウッド・リメイクし、2018年にアメリカで公開された青春ラブストーリー映画である。幼い頃から日光を浴びると重度の神経症を引き起こすケイティは、毎日家の前を通るチャーリーに恋をしてしまう。高校を卒業した日のパーティーで2人は出会い、チャーリーはケイティに一目ぼれをする。ケイティの病気にチャーリーも向き合い、2人で支え合い、乗り超えていくとことが見どころである。

『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』の用語

色素性乾皮症(XP)

ケイティが抱える、100万人に1人がかかると言われている難病である。日光を浴びると皮膚に害を与え、神経障害を起こしたり、癌にかかって死に至る恐ろしい病気である。少しでも日光を浴びると症状は進行するため、ケイティは幼いころから室内で過ごしてきた。同級生が外で遊べるのに、ケイティは部屋で安静にしていなければならず、ケイティから遊ぶ喜びを奪ってきた病気である。

UCバークレー

チャーリーが水泳の強化選手として奨学生として入学する大学である。奨学生として資格をもらうが、肩のけがをしたため1度その資格を取り消されている。しかし、奨学生候補に決まっていた他の学生が奨学金を辞退したため、奨学生候補の枠に1名空きができる。UCバークレーからまたチャンスをもらい、水泳の競技大会で1位を取ることができれば、奨学生に選ばれる可能性が出てきた。競技大会で1位を取ったチャーリーは再びUCバークレーから奨学生候補の資格をもらう。

『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ジャック「100万人に1人だなんてラッキーだ」

ケイティが高校を卒業してから、父親のジャックはケイティの病状を聞きにポーラのもとを訪れる。XPの治療法はいまだなかったが、ジャックは少しでも可能性を試したく、XPの治験に申し込んでいた。ジャックは治験を受けれるかポーラに聞くと、「100万人に1人の病気だから、研究費がかけられないの」と言われてしまう。珍しい病気だったが、ジャックは「100万人に1人だなんてラッキーだ」と前向きに病気のことを考えようとするのだった。ジャックの前を向いて生きようとする意志が表れた一言である。

ケイティ「父さんは私を失うから。奇跡を待つより、準備をしなきゃ。私と同じくらい幸せになって」

日光を浴びてから少しずつ病気が進行していたことを、ケイティは実感していた。そのため、自分が長く生きられないことも分かっていた。「父親を1人になんてできない」と思い、ジャックに新しいパートナーをつくってもらうため、婚活サイトにジャックを登録していた。「父さんは私を失うから。奇跡を待つより、準備をしなきゃ。私と同じくらい幸せになって」とジャックに伝える。父親思いのケイティが自分の病気が辛いものの、残してしまう家族のことも考えられる優しい少女であることがわかる一言である。

港で初ライブ

シアトルの港で演奏するように、ケイティ(右)に勧めるチャーリー(左)

チャーリーはある夜、内緒でケイティをシアトルに連れていく。昼間は家で遊ぶことしかできなかったため、友達も少なかったケイティにとって大都会で遊ぶことは新鮮なものだった。ライブハウスへ行ったり、ダウンタウンを歩き回り、初めてのことを沢山体験したケイティは興奮していた。ケイティとチャーリーは最後に港へ行き、チャーリーはケイティにギターで歌を弾き語りすることを勧めた。恥ずかしさのあまり、断るケイティだったが、チャーリーに説得されて歌いきる。歌い切った時には目の前に人だかりがたくさんできていた。ケイティは自分の曲を大勢の人のまで聞かれることが初めてだっが、勇気を出して演奏できて、良い思い出ができた。

ケイティの歌声がラジオでオンエア

生前、レコーディングスタジオで歌うケイティ

ケイティが日光を浴びてから病気の症状が進行した後、どんどん元気がなくなるケイティを、チャーリーは幸せにしたかった。ケイティは手の震えでギターを弾けなくなっていたが、まだ歌うことができた。チャーリーはケイティの歌声を多くの人に知ってもらうため、ラジオで放送してくれるか放送局へ頼む。許可をもらったチャーリーは、ラジオ放送されることは内緒にしてケイティをレコーディングスタジオへ案内した。

ケイティが亡くなってからケイティが歌った「チャーリーの歌」が放送される。車でそれを聞いていたチャーリーは思わず笑顔になる。急いでジャックにも連絡すると、ジャックも大喜びでケイティの歌声を聞くのだった。

『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』の裏話・トリビア/小ネタ・エピソード

ベラ・ソーンの才能

作中で弾き語りをするベラ・ソーン

映画公開を記念してチャーリー役のパトリック・シュワルツェネッガーはインタビューを受ける。ケイティ役のベラ・ソーンは今回の映画で4曲を全て弾き語りしている。その才能にはパトリック・シュワルツェネッガーも尊敬している。ベラ・ソーンについて聞かれた時は、「ベラは本当に歌がうまいんだ。ディズニー・チャンネルでの歌のキャリアはあるけれど、実は彼女は歌ったり踊ったりすることからしばらく離れていた。でも、この映画をきっかけにまた歌うようになってギターも修得した。本当にすごいよ!」と答えるのだった。(映画.com)

水泳を猛練習

作中で水泳の競技大会で1位を取ったチャーリー

チャーリー役のパトリック・シュワルツェネッガーは映画公開後の独自インタビューで、役作りのために水泳の練習を母校の大学で行っていたことを明かした。「僕が通っていた南カリフォルニア大学のスイミングチームに参加させてもらい、一通りの泳ぎを教えてもらった。そのおかげで、撮影でも吹き替えなしで泳ぐことができたよ。何カ月もトレーニングを積むことは、チャーリーの内面的な役づくりにも繋がった」と話す。演技力だけでなく、体力づくりにも力を入れていた。

『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』の主題歌・挿入歌

okajima
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@okajima

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