行け!稲中卓球部(古谷実)のネタバレ解説・考察まとめ

『行け!稲中卓球部』とは、1993年から1996年まで『週刊ヤングマガジン』に連載されたギャグ漫画。古谷実のデビュー作である。1996年、第20回講談社漫画賞一般部門受賞作品。1996年アニメ化。
「稲豊市立稲豊中学校」の卓球部に所属する2年生6人が主な登場人物。特に女子にモテない前野、井澤、田中の3人が、学園生活で若い中学生特有の性欲を持て余し、抑えきれずに女子生徒や部員の肉親、通りすがりの女子までも巻き込むセクハラ行為の限りを尽くす。1990年代に一世を風靡したギャグ漫画である。

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護身術を習う不美人(ブス)に前野と井沢はあんたは大丈夫と書をプレゼントする。

前野、井沢が下校中に護身術を教えているスタジオを通り掛かった際、突出した不美人(ブス)がいるのを発見。ブスが護身術を習っている、そんな不条理を前野たちは放っておけなかった。
すぐさま筆をとり「あんたは大丈夫」という書をプレゼントする前野。しかしこの不美人はまだ状況を理解できず、挙句の果て「私のファンね」と言う始末。
なんでもちょっといかがわしいビデオに出演したことがあるらしい。自称デルモの不美人だったのだ。ブ男対ブスの罵り合いは決着がつかず、最終的に女装した前野と不美人のどちらがかわいいかを街角アンケートを開始。接戦の結果、軍配は前野に上がった。結果に納得行かない不美人は集計表を食べる暴挙に。ブスはやはりたくましいという教訓を得た。

3人エロルパン

三人エロルパン

その75「田辺の初体験」より。
前野・井沢・田中・田辺の4人は、木之下の友人女子高生4人とコンパをする。塩素プールに飛び込み覚醒した田辺が一人モテ状態となり、女子高生の真由美により持ち帰られる。前野・井沢・田中は置いてけぼりを食らう。一方田辺は女子高生に無理やり風呂に入れられる。風呂に入ったため塩素パワーが消滅し田辺のワキガ毒ガスが復活。女子高生は裸で気絶してしまう。3人銭形となり取締りに来た前野・井沢・田中だったが、全裸の女子高生を見てエロルパンへと変身するのであった。

カンチョーワールドカップ開幕

カンチョーワールドカップ 3対3で行われるカンチョーで相手を倒すだけの格闘技。
クールな兄ちゃんに誘われて前野・井沢・田中の3人が参加。
大会の参加チームは全4チーム。
稲中チームは初戦で小学生チームに苦戦。井沢、前野がやられて3対1の絶体絶命に。前野はおなら攻撃からの脱糞という離れ業で見事逆転勝利を納めた。
決勝はクールな兄ちゃん松沢が率いるチームとの決勝戦。田中が一回戦でくらったイエローカレーのため両手がふさがったままでのプレー。集中攻撃を受け尻筋を締めて耐えるが松沢のフェイントにやられてしまう。
田中をお取りに松沢以外の二人を仕留めるが、井沢のバカ戦法のせいで自爆。前野と松沢の一騎打ちとなる。結局ふたりとも座り込んでしまい決着はPK(ペナルティーカンチョー)戦へ。
先攻超有利のため、じゃんけんで勝った前野が制し初代王者となった。

田中「かかってこいや!」

下着泥棒を疑われた田中が勢い余ってカミングアウトしてしまったシーン

水泳部で下着が盗まれる事件が頻発。真っ先に疑われる卓球部。証拠は見つからなかったが、犯人を見つけたら水泳部顧問鬼頭とお風呂に入れる事になり前野達も犯人を探す。しかし結局犯人は田中だった。

田中が段ボールに入れられてどこかへ送られる

その108 箱トラベラー
田中の最も熱いエピソード

貴重な卓球部の練習シーン。平和な日常。
しかし田中は退屈していた。そしてついに何もかもがどうでもよくなった。
「プツン」と田中の中で何かが切れる。

「送れええええええええええ!!!!」
井沢は田中の気持ちを察した。田中をダンボールに入れて
見ず知らずの人に送った。
田舎の一軒家に送られた田中。
痴呆気味のおじいさんがいる家庭だった。驚きつつも丁重にもてなされる田中。
おじいさんと心を通わせるのであった。そして次の場所へと送られる。
ハードコア系のフリーターとかたっぽ靴下を探す田中。
弟が欲しかったおねえさんとの出会い。
そして一週間後、田中はなぜか卓球部顧問柴崎のもとに届けられ、短い旅は終わった。
「オレはオレの出会ったやさしい人達のタメにがんばる」
一回り大きくなり、やる気がみなぎった状態で田中は卓球部へ帰ってきたのであった。

田中「補欠がオケツ出してど―――――する?」

「補欠がオケツ出してど―――――する?」とは、田中を代表するセリフである。補欠の男子部員たちに対する強烈なツッコミとなっている。

田中「お前だって”自分はブ男”と自覚してちゃーんと世間様に遠慮してるだろ?」

「お前だって”自分はブ男”と自覚してちゃーんと世間様に遠慮してるだろ?」とは、前野や井沢が内心では自分が「ブ男」であることを自覚しているにもかかわらず、その自覚に見合わない行動(モテようとするなど)をとっていることを指摘する名セリフである。

『行け!稲中卓球部』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

人気の秘密は「キャラの濃さ」・「シュール」・「台詞が秀逸」

とにかくキャラ立ちがすごい

主要キャラはもちろん(左から、伊沢・田中・前野)、脇役のキャラが非常に濃い。

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