ケムリクサ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ケムリクサ』とは、2019年1月から放送された、ヤオヨロズ制作のSFファンタジーアニメ。監督は『けものフレンズ』で知られるたつき監督。Twitterやニコニコ動画等に「趣味のアニメ」として投稿された前日譚、後日譚が存在する。水を求めて荒廃した世界を旅する姉妹と、謎の少年・わかばが世界の謎を解き明かす冒険、そして姉妹の四女りんが自分の「好き」を見つけるまでを描く。タイトルである「ケムリクサ」は作中に登場する不思議な葉。色ごとに様々な機能があり、姉妹たちが旅する世界とも密接な関わりがある。

赤い木への到着目前に最後の休息をとるりん達。旅の終わりを前にして、りつとりんは互いに感謝の言葉を伝え合う。
りんは「りつが姉としてみんなをまとめてくれたからここまでやってこれた」、りつは「りん達が妹でいてくれたからここまでがんばれた」。お互いを助け合って生きてきた姉妹の関係性が表された台詞だ。

りん「わかば、好きだ!」(第12話)

わかばの前で初めて見せた、りんの心からの笑顔。

『ケムリクサ』本編のラストシーン。長く辛い旅路が報われ、姉妹みんなが安心して暮らせる環境を手に入れたりん。
姉妹に背中を押され、りんはようやく自分の「好き」を見つける。
赤い木の前ですべてのカードを使い切ったとき、もう勝てない、これ以上頑張れない、と挫けそうなときでも、「好き」のためならもう一歩を踏み出すことができる。そんな万感の思いが詰まった告白だ。

『ケムリクサ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『ケムリクサ』の自主制作アニメ版

自主制作版のDVDジャケット。テレビアニメ版とは画風が著しく異なる。

『ケムリクサ』は、元はたつき監督が代表を務める同人自主制作アニメーションサークル「irodori」が2010年から2012年にかけてニコニコ動画に投稿した自主制作アニメだった。テレビアニメ版とは作風やストーリーが大きく異なる。
現在でも一部をニコニコ動画などで視聴可能。
自主制作版を収録したDVDも過去に頒布されていたが、現在は入手困難。

各島は実際の日本の地域がモデル

姉妹は徒歩で旅をしながら、この世界の地図を作っていった。

作中に登場する島には、それぞれモデルとなった場所がある。ファンの間では背景からおおよその地域が特定されている。

一島:長崎県端島、通称「軍艦島」
二島:福岡県北九州市 観覧車などがある場所は旧スペースワールド
三島:愛媛県松山市道後温泉駅周辺
空橋:瀬戸大橋
四島:兵庫県尼崎市
五島:広島県内(本編や前日譚では未登場)
六島:大阪府梅田地下街
七島:滋賀県琵琶湖
八島:富山県立山地方
九島:富士山
十島:東京都新宿区

りん達が乗っている電車のモデル

広島電鉄の公式HPに掲載された、1900形の紹介。

りん達がミドリちゃんと水槽を乗せて移動している壊れた電車には、実在するモデルがある。「広島市電1900形1904号『かも川』」といい、1978年に京都市電から移籍された車両。路面電車として広島市内を走っている。

『ケムリクサ』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ナノ『KEMURIKUSA』

ED(エンディング):ゆうゆ feat.ケムリクサ『INDETERMINATE UNIVERSE』

ケムリクサ ED

最終話ED(エンディング):ゆうゆ feat.ケムリクサ『INDETERMINATE UNIVERSE』

ケムリクサ ED [12話Ver,]

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