メイちゃんの執事(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『メイちゃんの執事』とは、少女漫画雑誌『マーガレット』にて2006年から長期連載された宮城理子による漫画であり、ドラマ化や舞台化、さらにゲーム化もされた大人気作品である。また、2013年より続編やスピンオフが3作品連載された。単行本累計発行部数は750万部を突破し、幅広い世代から支持されている。物語の主人公・東雲メイは両親の死をきっかけに突然大富豪の後継者となり、淑女教育を受けるためにお嬢様学校に入学する。そこで新しい学園生活を執事と送りつつ友情を育んだり、恋をしながら成長していく学園物語だ。

演:吉田里琴
6月6日生まれのB型。物語当初は身長105cmの5歳であり、婿選び編では9歳で165cmまで成長した。世界的にも希少な超天才的IQを持ち、飛び級をして聖ルチア女学園に通っている。学園での階級は月ランクだったが、後に太陽ランクまで昇格する。オカルトが好きでパソコンでの情報処理能力に長けていて、ハッキングを得意としている。父はメイの元婚約者である天才科学者で医師のダミアン・アダムス、母は有能な学者の麻々原 くるみであり既に亡くなっている。両親の天才的な部分が遺伝し、幼いながらに次々と発明品を残し、財産のほとんどが取得した特許による物である。生まれる前、母のお腹にいた時の記憶があり、初めてその話を真面目に聞いてくれたのが執事の大門だった。気が強く、負けず嫌いで頑固な性格で大門に強く当たってしまうこともあるが、密かに想いを寄せている。ドラマ版では、IQ1300の天才児として防衛省関係の研究所で働かされていて、「MI7」というコードネームで呼ばれいた。研究の道具ではなく、もっと人間味のある生き方を求めて学園に入学した。学園内のお嬢様のトップであった詩織を批判したことが原因で、詩織に服従する上級生から仕打ちを受けて研究所に連れ戻されるところを、メイと剣人に救助される。それがきっかけとなり、メイを泉の次に理解して受け入れ仲の良い友人となった。

大門(だいもん)

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漫画『メイちゃんの執事』の大門

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実写『メイちゃんの執事』で大門を演じた鈴木亮平

演:鈴木亮平
麻々原みるくの執事で執事ランクはBランク。元自衛官のため、身体能力が高く身長が192cmもあり、体格が良い。ルチア編では24歳で、婿選び編からは28歳となった男性。高いIQを持つ超天才児である国家第一機密のみるくの存在を護衛するため、政府に派遣されて執事となった。性格は温厚で面倒見が良く、子供に好かれる優しい性格をしている。そのため、実年齢よりも大人びて気の強いみるくには都合よく扱われることが多い。物語当初、入学したばかりのメイの様子を心配して、偵察しようと女装して学園に紛れ込んでいた剣人に偶然出会い、完全に女性だと思い込み一目惚れする。だが、後日メイから剣人が男子であり、さらに理人の弟だと知らされ深くショックを受けて悲しむ。学園が東条に占拠され、みるくが人質として囚われた際は、護衛としての落ち度を指摘されて政府から解雇されてしまう。その後はみるくが個人的に安月給で雇い、変わらずにみるくの執事を続けている。ドラマ版では、研究所からコードネームで呼ばれていたみるくを初めて名前で呼び、みるくの話を親身になって聞いていた。みるくにとって兄のように親しく、信頼の出来る存在となっていた。

山田 多美(やまだ たみ)/タミー

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漫画『メイちゃんの執事』の山田多美

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実写『メイちゃんの執事』で山田多美を演じた谷村美月

演:谷村美月
本名はタミーであり、メイと同じく階級が陰ランクの謎が多い少女。メイとは親友であり、寮でも隣の部屋に住んでいる。いつも帽子を被っていて、帽子の中にはサバイバルグッズがたくさん仕込まれている。そのため、何かあるとすぐに人に向かってナイフを投げてしまう短気な部分がある。神出鬼没で、執事の神崎が作る料理を信用していないため、メイの部屋に抜け道を作りよくご飯をご馳走になっているが、その都度、理人や剣人に抜けてきた穴を塞がれている。いろいろな地方の人から日本語を習った過去があり、いつも変な方言と語尾に「だっぺ」を付けて話している。婿選び編では身長が182cmまで伸びて、喉仏も出てきたため周囲から男性なのではないかという疑惑が浮上するが、親友のメイはその疑惑に全く気付いていなかった。その後、性別を偽っていたことが発覚するが、本人自身も男性という自覚がなかった。身体的特徴から性分化疾患の可能性があるといわれ、周囲が困惑する様子がしばしば描かれている。ドラマ版では、原作と異なりメイの親友ではなく敵視する存在。幼少期に執事の神田と同じ養護施設にいたが、その施設が無くなり路頭に迷っていたところを詩織に拾われ学園にやって来た。そのため、詩織を崇拝して絶対的忠誠を誓っている。

神崎(かんざき)

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漫画『メイちゃんの執事』の神崎

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実写『メイちゃんの執事』で神田(神崎)を演じた阿部進之介

演:阿部進之介
山田多美の専属執事で、執事ランクはBランク。物語当初は29歳で、婿選び編では33歳の男性。タミーのことは「多美姫」と呼んでいる。身長188cmで身体能力が高く、サバイバル術を得意とし、剣人もデュエロ前に神崎に弟子入りし戦う術を教えてもらっていた。またタミーとも毎日ナイフで激しい戦いをしている。武器使いや体術、作戦力など総合的戦闘能力は学園内の全執事の中でトップクラスであり、戦闘能力S級の理人も神崎には敵わない。そのため執事ランクはBだが、実質執事たちのリーダー的存在を務めていて、学園に入学して最初の陰寮に来た執事は皆、神崎に鍛えられている。いつもクールで無愛想であり、他の執事よりも主体的に行動することが多く、お嬢様であるタミーのことを気にかけずに自由気ままに行動するため周囲は扱いに困惑することもある。元々はタミーの母親のことが好きだったが、諸事情で育てられなくなった彼女の代わりにタミーの育児を引き受け執事となった。いつどんな時でも誰よりもタミーのことを大切に想い、味方となって見守っている。ドラマ版での名前は「神田」でありタミーと同じ養護施設で育ち、その施設が無くなり路頭に迷っていたところを詩織に拾われ学園に来て執事となった。メイを敵視するタミーとは違い、神田はメイに敵意を持ってない。

シスター・ローズ

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漫画『メイちゃんの執事』のシスター・ローズ

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実写『メイちゃんの執事』でシスター・ローズを演じた堀内敬子

演:堀内敬子
聖ルチア女学園の2代目学園長。聖ルチアの卒業生であり、創始者である大叔母から学園の運営を引継いだ。基本的に運営について手出しはせずに生徒達を自由奔放にさせている。広い心を持つ性格だが、いい加減でだらしない一面もある。いつも生徒のことを第一に考えて見守っている。ドラマ版では、メイの母と友人関係にあり、またメイの父・周太郎の元婚約者だったことを詩織が明かす。

桜庭(さくらば)

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漫画『メイちゃんの執事』の桜庭

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実写『メイちゃんの執事』で桜庭を演じた鈴木浩介

演:鈴木浩介
シスター・ローズの専属執事。身長180cmの36歳男性で、執事ランクはAランクだが、Sランク並に有能な執事。どんな時でもシスター・ローズの傍で非の打ち所がない完璧さでいつも彼女を支えている。

風前 アカリ (ふうぜん あかり)

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聖ルチア女学園の4年生に外部から入学してきた転校生。元々は県立高校に通う一般庶民だったが、父が開発したゲームアプリが大ヒットして一攫千金する。小さい頃に漠然と考えていた「お嬢様になりたい」という夢を叶えるため、父が稼いだ大金を全て学園の入学金に充て、強引に入学させられる。入学後はメイと同じ陰寮だったが、今までとはまるで違う学園生活に中々慣れずに悩んでいた。さらに地元の友達や家族と離れた寂しさや、執事の綾瀬との関係にも悩み学園では孤立していた。そんな時にメイと出会い、過去の自分と似た境遇だというメイに少しずつ学園での過ごし方や、綾瀬との信頼関係の築き方を教えてもらう。だが、綾瀬自身が執事としての意識が低く反抗的な態度のため、未だにアカリとは回りのお嬢様と執事のような親しい関係にはなれず、すれ違ってばかりいる。

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