メイちゃんの執事(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『メイちゃんの執事』とは、少女漫画雑誌『マーガレット』にて2006年から長期連載された宮城理子による漫画であり、ドラマ化や舞台化、さらにゲーム化もされた大人気作品である。また、2013年より続編やスピンオフが3作品連載された。単行本累計発行部数は750万部を突破し、幅広い世代から支持されている。物語の主人公・東雲メイは両親の死をきっかけに突然大富豪の後継者となり、淑女教育を受けるためにお嬢様学校に入学する。そこで新しい学園生活を執事と送りつつ友情を育んだり、恋をしながら成長していく学園物語だ。

ルチア

宝石のような小さな球。学園に入学時に生徒全員がベルを授かり、そのベルにルチアをはめ込む窪みが作られている。善い行いをすると学園長からルチアが1つ貰うことができ、10個集めると陰(オンブラ)から星(ステラ)の緑のルチアに、さらに10個で月(ルナ)の青のルチアに、さらに10個で太陽(ソーレ)の赤のルチアに交換でき、自分自身も昇格することできる。 入学したてでルチアを持っていない生徒は陰(オンブラ)と呼ばれ、陰ランクのお嬢様に就く執事は、ジャケットを着用できない。そのため、お嬢様自身が努力してルチアを獲得すれば、寮や執事の装いなど生活全てがランクに見合った待遇を受けられる仕組みになっているため、低ランクのお嬢様は日々精進している。執事は、星ランクで通常のジャケットの着用が可能になり、月ランクでスワロウテイルのジャケット、太陽ランクで蝶ネクタイの着用が可能になる。また最上位の太陽ランクの中でも最高の淑女であるお嬢様を「ルチア」という称号で呼び、学生代表として崇める風習がある。「ルチア」の称号を持つ生徒には特別に作られたルチア宮という専用の温室付きの部屋で過ごせるなど一般生徒よりも、さらに豪華な待遇を受けることができる。第42代ルチアとして詩織が学園史上最長で在籍し、圧倒的な権力を持っていた。しかし、詩織の精神崩壊と忍との逃避行によってルチア宮は火事で消滅したことや、次期「ルチア」とされていた泉がその称号を拒否したことで「ルチア」制度は廃止となった。

執事

特定の主人に専属で仕えて身の回りの世話や日常生活だけでなく、いろいろなサポートをする使用人である。聖ルチア女学園では国際執事連盟公認執事バッジを持っている執事のみ、学園へ入ることが認められている。また学園敷地内に、100人に1人しか卒業できないといわれる併設の超難関執事学校がある。執事学校を卒業する際、個人の能力に応じて4つの階級にランク付けされ、平均的に多いのがC、Dランク執事である。何か特技や技能がある執事はBランク、様々な面で優秀で国内にも数人程度な執事がAランク、さらにこれらを超越して全てが完璧な特別なSランク執事も稀に存在する。このSランク執事は10年に1人の逸材であり最上級執事の証拠である金色バッジが与えられる。Sランク執事とは、全てにおいて優秀なだけでなく外見の美しさも必須であり、誰もがその執事を望み、自慢したくなるような完璧な執事でなくてはならない。また。執事とお嬢様の恋愛は御法度という暗黙のルールがある。

婿選び

メイが6学年に進級し17歳の高校3年になった時、金太郎が姉妹校から留学生を数人学園へ招いた。その留学生たちをメイの婚約者候補として、彼らと過ごす中で18歳の誕生日までに婿を1人選べと命じられたことから始まるイベント。約1年かけて候補者1人1人と向き合っていく。候補者たちはそれぞれが金太郎の古くからの友人の関係者でもあり、金太郎が友人らの悩みを解決したかったという目的もあった。最終的にはメイが翔と逃亡し逃げ回っている間に期限の日が来てしまい、金太郎も体調を崩していたことから有耶無耶に婿選びは終了する。

女王(レジーナ)杯

聖ルチア女学園の年中行事の1つであり、全学年を挙げ春と秋に毎年行われる定例舞踏会。お嬢様たちが将来社交界へデビューするための練習を目的としたパーティーである。お嬢様は執事とペアで参加するルールになっていて、この舞踏会で最高の世界一のお嬢様として全校生徒から1人だけが選ばれると「女王(レジーナ)」の称号が付与され、ルチアも10個与えられ、春の女王・秋の女王として君臨することができる。そのため「女王(レジーナ)杯」とも呼ばれている。また、最下位となった生徒は持っているルチアが全て没収となる。

ハレルヤ

麻々原 くるみによって創られたオンラインゲームとその世界。早熟性の天才だったくるみは、現実世界から離れゲーム世界に篭り自ら神と名乗り、管理者として日々不正を行うものを取締り、運営をしていた。同じく引きこもりでゲーム世界に入り浸っていたダミアンと出会い恋に落ち、遺伝子を組み合わせてくるみのクローンであり娘のみるくが産まれた。くるみは死後にハレルヤの世界を娘みるくに託そうとしたが、現実世界を選んだみるくによってハレルヤは消滅した。

『メイちゃんの執事』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

柴田理人「この私がその涙の全てを引き受けましょう」

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突然両親を事故で失い、天涯孤独となったメイだったが、学校や友達の前では強がって明るく振る舞い、平気なフリをしていた。しかし、家に帰り両親の遺影を見ると涙が溢れてしまい1人で泣いていた。理人にも心配をかけたくないと思っていたメイは、家でも隠れて泣くようになっていて、その様子を見ていた理人がメイに優しく言った言葉。この言葉を聞いたメイは、安心して初めて人の前で泣いた。以降、メイは理人に対して信頼と、好意を寄せるようになる。

柴田剣人「好きだ…俺はお前だけだから」

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理人が詩織の執事になってしまい落ち込むメイを励ます剣人だったが、メイはなんでも理人と比べて剣人の言葉を聞いていなかった。そんなメイに苛立ち怒って喧嘩になってしまった剣人は、自分に自信を無くして雨の中飛び出してしまう。心配になり剣人を探し出し、2人で寮へと帰る途中で剣人はこれまでずっと隠してきたメイへの気持ちに我慢が出来なくなり、メイに告白した時の言葉。理人ではなく、自分を選んでほしいという思いも込められている。メイに告白をした後、剣人はキスもしてしまうがメイもそれを受け入れている。

シスター・ローズ「じゃあ死になさい、すべてを終わりにするにはあなたが消えるしかない」

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詩織から申し込まれた理人と剣人のデュエロを中止させようとシスターへ頼み込み、こんな思いまでしてお嬢様なんかになりたくないと言うメイだったが、そんな弱気なメイにシスターは「じゃあ死になさい」と教育者として信じ難い言葉を言った。そして、「全てを終わりにするにはあなたが消えるしかない。あなたの行動一つで、いろいろな人の人生が変わるのがお嬢様なのだから。甘えるんじゃない、今自分に起きているすべてのことはだれのせいでもないの、あなた自身が生きている結果よ」と冷たく現状を諭した。これを聞いたメイは自分の置かれている立場を改めて理解し、理人と剣人を信じてデュエロを見守ることにした。

本郷メイ「それでもあたし…理人さんを信じる」

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メイがイル王子に拉致されハレムへと連れられていくが、そこではイル王子は兄弟や執事に裏切られ命を狙われ、メイと砂漠へ逃げ込む。砂漠では遭難し、イル王子は希望を失い執事を信じられなくなっていたが、メイは理人を信じて健気に助けを待っていた時に言った言葉。この直後、メイは砂漠の猛烈な熱さと疲労で倒れ込んでしまうが、その瞬間にメイの望み通りに理人が現れ助けてくれたという名場面。

柴田理人「執事を甘くみるなよ」

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