残響のテロル(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『残響のテロル』は、MAPPA制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品。キャッチコピーは「この世界に、引き金をひけ。」。2014年7月から9月まで、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送されていた。2014年には第18回文化庁メディア芸術祭において、審査委員会推薦作品に選出された。ある夏の日、都庁で爆発が起こる。それは、事前に予告された爆破テロで、犯行声明の動画には2人の少年が映っていた。彼らが起こす事件とその動機により現れる国家の闇を見つめる物語。

クラレンス

声:高橋大輔
FBI特別捜査官としてスピンクスが起こした一連の事件の捜査協力のため、日本にハイブとともに派遣された金髪の男性。会見に向かうナインを独断で追い詰めようとするハイヴを嗜め、解任を告げるも彼女によって銃殺される。

その他の登場人物

青木宗太(あおきそうた)

声:土師孝也
元厚生省統計情報部部長。官僚時代にアテネ計画に携わり、全国の孤児に知能検査をして結果が良い者を施設に送る役割を担っていた。事件によって亡くなった子供達に罪悪感は感じており、詳細を柴崎に話した。事件収束後にはアテネ計画と共に公に晒される。

間宮俊造(まみやしゅんぞう)

声:森山周一郎
元民自党幹事長で「永田町の怪物」と呼ばれた大物政治家。病気になってからは滅多に外に出ないようになった。アテネ計画の責任者で、非人道的なアテネ計画の内容に罪悪感を抱いてはいない。病にふせ、年老いても話を聞きにきた柴崎を睨みつける姿は迫力と威圧感がある。

リサの母親

声:恒松あゆみ
夫に続いて娘のリサにも捨てられるのではないかという強迫観念にかられ、リサの私生活に異常なまでに介入する毒親。頻繁に着信や連絡を取ったり、家に帰ってきたリサの体を強く揺さぶって一方的に怒鳴ったりしている。

晴香(はるか)

声:上田麗奈
大学の理工学部に通う柴崎の娘。スピンクスの事件でその知識を父に伝えたりしていた。実家から出て一人暮らしをしている。

『残響のテロル』の用語

オイディプス

ギリシャ神話のテーバイの王オイディプスの物語に登場する人物。オイディプスは「お前の子がお前を殺し、お前の妻との間に子をなす」という予言を恐れた実父によって歩けなくさせられ、捨てられた。しかし、その後予言にあったように父とは知らずに実父を殺し、その後スピンクスを倒したオイディプスは実母とは知らずに母と子供を作る。物語は自らの出自を知って嘆き、オイディプスが破滅していくというものである。

アテネ計画

5歳以下の知能指数の高い孤児が26人集められ、人工的にサヴァン症候群に似た状態を投薬により行い、優秀な人材を生み出そうとした計画。新進平和塾という組織によって政府関係者や官僚が多く関わり進められた。しかし、薬に耐えきれず死亡する孤児が後を絶たず、米国に計画が漏れたことにより中止される。中止後にはナイン、ツエルブ、ハイヴのみが生き残っていた。

サヴァン症候群

知的障害や自閉症などの発達障害等のある人が、その障害とは対照的に優れた能力・偉才を示すことをいう。また、ある特定の分野の記憶力、芸術、計算などに高い能力を有する人を示す。作中では、能力と引き換えにコミュニケーション能力や社会性が欠如する可能性も説明される。

高高度核爆発(こうこうどかくばくはつ)

高高度における核爆発をいう。強力な電磁パルス(EMP)を引き起こし、広範囲での電力インフラストラクチャーや通信、情報機器の機能停止を生じさせる。作中では核爆発後にオーロラが現れるが、これは核爆発による人工的なオーロラである。

『残響のテロル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

crud118
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