隣人13号(隣13)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『隣人13号(隣13)』とは井上三太原作の日本のサイコホラー漫画である。通称『隣13(りんじゅうさん)』と呼ばれている。いじめと解離性同一障害(二重人格)をテーマにしており、カリカチュア化された描き方や個性的な脇役などが特徴な作品である。後に小栗旬(十三)・中村獅童(13号)の主演で実写映画化された。建設作業員の村崎十三は小学生の頃いじめられていた。同級生の赤井トールに硫酸をかけられ、顔を焼かれた。その瞬間から臆病な十三の中に凶暴な別人格「13号」が誕生した。13号は赤井に復讐を目論んでいた。

やすらぎの家

中華屋の二階にある本部。

二階堂が教祖となる新興宗教。「エボガの神」を祀っていて関や二階堂は度々この名前を口にしていた。中華屋の二階にやすらぎの家の本部がある。希津女がロシアにいたことから海外にも信者がいることが窺える。

第五小学校

呼び出された「同窓会」に来た赤井(右)とバルーン(左)。

十三と赤井が通っていた、都内にある小学校。ここで十三は小学生時代赤井にいじめられていた。13号は復讐の舞台をこの学校に選び「同窓会」と称して赤井を呼び出した。この中で、二階堂、木津女、バルーンは命を落とした。

レーシングチーム「犬」

赤井が初代総長を務めたレーシングチーム。このレディースが、のぞみのいた「猫」になっている。「犬」に入るための入団テストには気絶するまで殴られ続けるというものがあり、死神はそれを最後まで挑発して耐え抜いた。次期総長を死神に任せた赤井は引退して家庭を持った。

ビデの捜査日誌

父の遺品を漁るヒデ。

ビデが現役時代に使っていた捜査のノート。ヒデが父の遺品としてこの日誌を受け取った。中には村崎十三に関しての記述があり、それをもとにヒデは父の仇を討とうと十三を追った。ヒデの死後、手帳はホクロ田も元へ渡り十三(13号)の犯行が明かされた。

硫酸

硫酸の化学式。

十三が赤井にかけられた液体。硫酸(H2SO4)は粘り気のある無色透明な液体である。濃度にもよるが、かかった場合強い脱水作用によって焼け爛れた様になる。この硫酸などの「酸」を使って火傷を負わせ顔面などを損傷さえることを「アシッドアタック」といい、被害を受けたものは精神的にも社会的にも大きなダメージを受ける。濃度の低いものでもミストを吸っただけで気管を損傷するため、赤井の「飲めよ」という脅しに十三が従っていたとすれば、十三は死んでいた。正しく使えば用途は多岐に渡る大変便利なもので、比較的簡単に手に入る。薬局などでも住所や名前などの必要事項を書かされ買える場合もある。

解離性同一性障害

関に13号の存在を説明する十三。

本作の主人公・村崎十三がこの症状になったと考えられる。かつては多重人格症(二重人格)と呼ばれていた。解離性同一性障害とは、1人の人間の中に複数人の人格が現れる神経症である。十三の場合は赤井から硫酸をかけらえれたという酷いショックを受けとことによって発症した。解離性同一性障害では憑依型と非憑依型があり、別人格がはっきりしている十三の場合は、この憑依型に当てはまる。人格が交代している場合に、他人格は記憶を持っていないことが多く、十三も同じ状態だといえる。

『隣人13号(隣13)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

13号「オレは13号だ」

怒りで人格が13号に交代した。

やられっぱなしで耐えられなくなった十三は13号の人格に交代し、13号は「オレは13号だ」と言った。普段十三の性格は臆病で怯えているため、追い詰められたりするとパニックになり13号の人格に変わる。気が短い13号は常に怒っており、物凄い力で周りを圧倒してしまう。

赤井「やりすぎだろ!!」

死を覚悟した赤井は、この後13号に謝罪した。

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