宮廷女官チャングムの誓い(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『宮廷女官チャングムの誓い』とは、2003年9月から2004年3月まで韓国MBCで放送された、実在の医女「長今(チャングム)」が医女として最高の地位を獲得するまでを描いた歴史ドラマである。日本ではNHKで2005年に吹き替え版が放送されていた。舞台は、日本では室町時代にあたる16世紀はじめ朝鮮王朝時代の宮廷。モデルは、実在の人物である医女「長今(チャングム)」。彼女の壮絶な生い立ちと、様々な陰謀取り巻く宮廷の中で強く生き続ける姿、料理人を経て医女として上り詰めるまでの波瀾万丈な人生を描いた作品。

医女

王の側室や女官など、主に女性の治療、診断を行う医女。
チャングムでは単に女性の医者という意味合いでも使用される。

御医(オイ)

王の主治医

尚宮(サングン)

側室を除く女官の中では最高の女性。その中でもトップは最高尚宮と称される。

水刺間(スラッカン)

王族の食事を作る厨房のこと。

内医院(ネイウォン)

宮中で調剤、治療を行う部署。

活人署(ファリンソ)

都の外で病人を治療する部署。

『宮廷女官チャングムの誓い』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ハン尚宮(サングン)「たとえ水でも、器に盛られた瞬間から料理になる」

チャングム(左)に教えを説き伏せるハン尚宮(サングン)

第4話「母の教え」におけるセリフである。
女官見習いのチャングムは、ハン尚宮(サングン)に水を持ってくるよう言われるが、何度やり直してもハン尚宮(サングン)は納得しない。しかしその意図をやっと理解したチャングムは、ただ水を運ぶだけではなくハン尚宮(サングン)に体調を伺う。そしてハン尚宮(サングン)の体調を鑑み、水に塩をひとつまみ入れるのであった。
これを受けハン尚宮(サングン)は「たとえ水でも、器に盛られた瞬間から料理になる」とチャングムに言葉をかけた。すなわち相手の体調や好みを細かく把握し、それに見合った料理を出すべきであるということだ。

寺につとめる男「腹一杯食べることができないなら、真心だけでも一杯食べてお腹を満たそう。だから何があってもいい加減なものを絶対に人様にお出ししてはいけない」

母からの教えを説く寺につとめる男

第16話「真心」におけるセリフである。
尚宮(サングン)は最期に、幼い頃兄がだしてくれた米が食べたいと申し出た。チャングムはその米を探し、美味しい料理を振る舞ってくれた寺につとめる男の元へ向かう。男は、それは数日間米を干すことで完成する「オゲルサル」だと告げる。しかし、チャングムは早く作り上げたい一心で、干す代わりに火で炙った米を尚宮(サングン)へ出す。尚宮(サングン)はそれを似ているが別物と評し、その時寺男が持ってきた本物の「オゲルサル」を食べるとこれだと喜んだ。そこで寺男はチャングムに「腹一杯食べることができないなら、真心だけでも一杯食べてお腹を満たそう。だから何があってもいい加減なものを絶対に人様にお出ししてはいけない」と母から教わったことを話す。そして再びチャングムは人を想いやる料理を思い出すのであった。

ハン最高尚宮(チェゴサングン)「お前の良さは人より秀でていることではなく、何があっても怯まず前に進むこと」

チャングム(手前)の背中でチャングムを讃えるハン尚宮(奥右)

第27話「偽りの自白」におけるセリフである。
偽りの自白によって宮中を追われ、済州島(チェジュド)へ流刑となったハン尚宮(サングン)はチャングムの背中で息絶えようとしていた。
その時ハン尚宮(サングン)はいままでのチャングムの努力とその生き様を讃え「お前の良さは人より秀でていることではなく、何があっても怯まず前に進むこと」と言ったのである。そして「私は先に宮中に戻る」とチャングムに告げ、ハン尚宮(サングン)は息を引き取った。

チャングム「全てを手に入れ、全てを失った」

菜の花畑の中、宮中に対する思いを告げるチャングム(右)とそれを聞くジョンホ(左)

okajima9
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@okajima9

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