7つの罪を支配せよ!『トリニティセブン』
2014年秋に放送されていたアニメ『トリニティセブン』に関する記事です。この作品は、魔王の素質を持つ主人公と7人の魔道士が織りなす魔法学園物語です。この記事では、その世界観と7人の魔道士について紹介します。
『トリニティセブン』とは
普通の日常生活を送っていた春日アラタは従姉妹の春日聖と同居していました。ある日、アラタは太陽が黒く見える違和感について聖に尋ねます。そのことに何の違和感も抱いていない聖に、今の彼女が自分の知っている春日聖ではないことに気づきます。そこに武器を持った謎の少女が現れ、「崩壊現象」と呼ばれる現象によってアラタの住む街が既に消失してしまっていること、この世界がアラタによって創られたことを知ります。そして、聖が「崩壊現象」で消えてしまう前に、魔道書を自分に託したことを思い出します。
アラタの選択
武器を持った謎の少女は浅見リリスという名前で、魔道学園から派遣された魔道士でした。彼女はアラタに選択を迫ります。一つは今ここで死ぬこと。もう一つは、魔道書を引き渡すこと、世界を現状に戻すこと、さらには聖に関する記憶を消去することを彼に要求しました。アラタは聖が完全に消えていないことを魔道書から教えてもらい、第三の選択肢として、自らも魔道士になることで聖の救出を決意します。アラタは魔道士になるために王立ビブリア学園に入学しますが、そこで自分が世界を滅ぼせる素質を持った「魔王候補」であることを知ります。そして、自分の目的を果たすために、7種類ある魔道の各分野を極めた7人の魔道士「トリニティセブン」と知り合うことにします。
「書庫」と「テーマ」
「書庫(アーカイブ)」とは魔道上の分類です。七つの大罪をモチーフにしていて「傲慢(スペルビア)」「嫉妬(インウィディア)」「憤怒(イラ)」「怠惰(アケディア)」「強欲(アワリティア)」「暴食(グラ)」「色欲(ルクスリア)」の7種類に分けられていて、ラテン語由来の名前が付けられています。また、各「書庫」には魔道士が研究するための題材となる「テーマ」が含まれていて、魔道士達は基本的に本人とは縁遠い「テーマ」を選択する必要があります。そして、各「書庫」にある「秘奥義(ロスト・テクニカ)」を習得した7人に「トリニティセブン」という称号が与えられます。
魔王候補と「トリニティセブン」
今作では主人公と「トリニティセブン」を中心に物語が展開します。
春日アラタ
「崩壊現象」で消えてしまった聖を救うために魔道士を目指す本作の主人公です。
「書庫」は傲慢で「テーマ」は支配(インペル)です。
冷静で怖いもの知らずな性格の一方、スケベな一面も持ち合わせています。気に入っている人間がのびのび笑ってられるのが好きで、それを脅かす存在を許しません。魔王になれる素質を持ち、聖から託された魔道書を介して、その場のあらゆる魔力を「支配」し打ち消す魔術を使えるようになります。衣類などを魔力で構成させている人物が多いため、この力を受けた者の着衣が破かれて全裸にしてしまうことから「すっぽんぽん魔法」と名付けられます。
浅見リリス
17歳と若年ながら教職に就いている「トリニティセブン」の一人です。
「書庫」は色欲で「テーマ」は生命(アビエス)です。
赤毛のロングヘアに片方はお下げという髪型で、ベレー帽を着用しています。胸も大きくスタイル抜群で容姿端麗な彼女は、普段から敬語を使い厳格な態度を取りますが、アラタによるスケベな行為に調子を崩すことが多々あります。自身の魔道書を様々な銃に変化させて戦う戦闘スタイルを持っていて、援護射撃に回ることが多いです。アラタに好意を抱いているようで、そのことを他のトリニティセブンに指摘されたり、セクハラ言動などによく翻弄されます。
神無月アリン
自称「魔王の嫁」を目指している「トリニティセブン」の一人です。
「書庫」は憤怒で「テーマ」は崩壊(ルイーナ)です。
聖と容姿がそっくりなようです。天然キャラで、アラタが入学初日に入浴している男性用の浴場で一糸まとわぬ姿を見られても、一切恥じらうこともなく怒りこともありません。「難しいのね」を口癖にしていて、アラタのことを「だんな様」と呼びます。この世界における魔王のつがいとされていますが、一個人としてアラタに恋愛感情を抱いていて、彼の言葉に照れたり嬉しがります。
風間レヴィ
殺人術から房中術までを駆使する忍者で「トリニティセブン」の一人です。
「書庫」は嫉妬で「テーマ」は期待(エクスペクト)です。
手裏剣の形をした髪留めにポニーテールという髪型で、左目部分は髪で覆われています。単独行動を主体とする忍者であるため、他人に期待することがないようです。語尾に「~っス」と付ける特徴があります。実力は世界トップクラスで、戦闘能力に限れば5本の指に入るほどのようです。マフラーを常に巻いていて、海水浴や入浴のときでさえも外すことはありません。アラタとリリスの会話から性的な想像をしたり、リリスの胸を何度か揉んでいることから、スケベな一面も窺えます。