SUPER BEAVER(スーパービーバー)の徹底解説まとめ
SUPER BEAVERとは、2005年に結成された4人組ロックバンド。2009年にメジャーデビューし、2011年にインディーズへと活動の場所を移した。順風満帆に見えた彼らには様々な苦労があった。だが自分たちのやりたい音楽と向き合った結果、今でも日本のロック界を走り続けている。2020年に結成15周年を迎え、同時にメジャー再契約を発表。今までの経験と日本語をフル活用した真っ直ぐな歌詞は、彼ら最大の魅力である。
SUPER BEAVERの概要
SUPER BEAVERとは、若者を中心に人気を集める4人組ロックバンド。愛称は「ビーバー」。同じ高校の先輩後輩だった渋谷・上杉・柳沢に、柳沢の幼馴染みである藤原を加え、2005年に結成された。渋谷・上杉が先輩、柳沢・藤原が後輩という関係性。柳沢の「動物の名前をつけたい」という発言から「ビーバー」が決まり、語呂が良い「スーパー」を付け、「SUPER BEAVER」というバンド名になった。
学生時代に「TEENS' MUSIC FESTIVAL」で優勝し、2009年メジャーデビュー。しかし2011年には活動の場所をインディーズへと戻した。それは自分たちのやりたい音楽と向き合ったからこその決断だった。インディーズへ戻ってからは活動資金のためにアルバイトを始め、その中で年間100本を超えるライブを開催。2020年に結成15周年を迎え、異例のメジャー再契約を発表。様々な苦労や困難を乗り越えながら彼らは前に進み続けている。
力強くストレートな彼らの音楽は聴く人の心を掴んで離さない。須賀健太や石田明(NON STYLE)、藤田ニコルなど著名人のファンも多い。「SUPER BEAVER友の会」というオフィシャルファンクラブがあり、会員登録するとメンバーコンテンツや企画動画を楽しめる。
SUPER BEAVERの活動経歴
SUPER BEAVER結成
2005年4月、高校の先輩・後輩であるVo.渋谷・Ba上杉・Gt柳沢に、柳沢の幼馴染であるDr藤原を加え「SUPER BEAVER」が結成された。「TEENS' MUSIC FESTIVAL 2005」の全国大会まで進み、オーディエンス大賞を受賞。悔しい結果だったが、翌年の2006年大会ではグランプリとオーディエンス大賞を同時に受賞した。
インディーズ時代
2007年12月、インディーズレーベルより1stミニアルバムである『日常』をリリース。2008年11月には、同レーベルから2ndミニアルバム『心景』をリリースした。『心景』の発売後、初の全国ツアーを開催し、各地でライブパフォーマンスが話題となる。その影響からファイナル公演のチケットはソールドアウトした。
メジャー時代
2009年6月、「EPIC Records Japan」から、シングル『深呼吸』でメジャーデビュー。表題曲の「深呼吸」はアニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』のED曲に、B面に収録されている「道標」はアニメ『NARUTO-ナルト-少年編』のテーマソングに抜擢された。アニメ『NARUTO-ナルト-』で同じアーティストの楽曲がタイアップされたのは史上初だという。同年11月に1stフルアルバム『幸福軌道』をリリース。
2010年3月から「幸福軌道ツアー2010」を全国7カ所で開催。その後9月から12月までは「SUPER BEAVER まわる、まわるツアー2010」を開催した。10月には3rdミニアルバム『SUPER BEAVER』をリリース。このアルバムに収録されている「ささやかな」を映画『ソラニン』の劇中に登場するバンド "ロッチ" に提供し、話題となった。
メジャーを離れ再びインディーズへ
順風満帆に見える彼らだが、言われた通りに音楽を作っていくことに違和感を覚え始める。バンド内の空気も悪くなり、限界がきたボーカルの渋谷は倒れてしまう。話し合いの末、所属していたレーベル・事務所を離れることになってしまったが、これはSUPER BEAVERの新たなスタートとなった。メジャーを離れてすぐ、アルバイトをしながら年間100本を超えるライブ活動を展開。移動用に購入した中古の車で全国を駆け抜けた。
自主レーベルの設立
メジャーを離れ、2012年4月に自主レーベル「I×L×P× RECORDS」を立ち上げた。そして4thシングル『歓びの明日に』をライブ会場限定で販売した。
フルアルバム『未来の始めかた』とミニアルバム『世界が目を覚ますのなら』は同レーベルからのリリースである。
「[NOiD]」時代
2013年10月、eggman内に発足した新ロックレーベル「[NOiD]」所属となる。
2014年
9月にリリースしたシングル『らしさ / わたくしごと』の表題曲「らしさ」が、アニメ『ばらかもん』のOPテーマに起用され、アニメファンからも人気の曲となった。同月、ギターの柳沢が肝機能の低下で緊急入院してしまう。しかし活動は休止せず、サポートギタリストを迎え決定していたライブを全てこなした。11月にはライブへ復帰することができた。12月、「COUNTDOWN JAPAN 14 / 15」に初出演。
2015年
結成10周年を迎え、フルアルバム『愛する』をリリース。7月から開催した「愛する Release Tour 2015 〜愛とラクダ、10周年ふりかけ〜」は10公演以上でソールドアウトを記録した。8月、大型夏フェスに初出演。
2016年
4月に結成10周年記念の締めとして、初のZepp DiverCityワンマン公演を開催。見事ソールドアウトさせた。6月にリリースしたフルアルバムの『27』が、オリコン週間CDアルバムチャートで自身初となるTOP10入りを果たし、10位を獲得。7月から9月にかけては、ツアーと並行して大型夏フェスに多数出演した。10月に初のLIVE DVD『未来の続けかた』をリリース。
2017年
4月、ボーカルの渋谷が「オールナイトニッポン0」のパーソナリティに抜擢され、「渋谷龍太のオールナイトニッポン0」がスタート。そしてこの年は大型夏フェス14本の出演を果たし、これは自身最多の出演本数となった。12月に2作目となるLIVE DVD『LIVE DVD 2 Tokai No Rakuda Special at 大阪城音楽堂』をリリース。
2018年
「都会のラクダ Tour 2018 〜前人未到のラクダチェリーパイ!〜」というツアーを開催し、チケットは全公演即完売となった。このツアーで全47都道府県、全ての土地を制覇した。そして4月30日、初となる日本武道館単独公演を開催。
2019年
3月から10月にかけて2種類のツアーを同時に開催し、チケットは全公演でソールドアウト。彼らの勢いは止まらず、11月から翌年1月に神戸ワールド記念ホール2DAYSと代々木競技場第一体育館のアリーナで開催したツアーも、即日ソールドアウトを記録した。
結成15周年、メジャー再契約へ
2020年1月、ボーカル渋谷のソロプロジェクト" 澁谷逆太郎 "が始動、配信限定で「sakayume」をリリースした。3月26日からは各サブスクリプション型音楽ストリーミングサービスで全楽曲の配信がスタート。そして、4月1日を以ってSUPER BEAVERは結成15周年を迎えた。更に4月8日、メンバーの自宅から生配信された番組内で、「Sony Music Records」と契約を結んだことを発表。異例のメジャー再契約は多くのファンを驚かせた。
番組内にて発表された意思表明文より、
渋谷「メジャーデビュー否、再契約。まだ手を取ることに躊躇していたなら、手なんか取らなかった。あなたとポップミュージック背負って、次は勝ちに行けると思ったんだよ。これからもより一層、何卒よろしく」
レーベル「10年前に断腸の思いで離してしまったその手を、もう一度思いっきり伸ばし続けたら握り返してくれました。これから真心と誠意を持って、心を込めて4人の音楽をSUPER BEAVERを必要とする多くの " あなた " へ届けるお手伝いをしていきたいと思います」
4人は新たなスタートをきったのである。
SUPER BEAVERのメンバー
渋谷龍太
1987年5月27日生まれ。SUPER BEAVERのボーカル。他にもオルガン・タンバリン・コーラスなども担当する。柳沢が発端の「ぶーやん」という愛称があるが、本人は気に入っていない。数曲の作詞も担当している。右手で触れたものを左手で同じ強さで触れないと気が済まない、という独特な癖を持つ。「澁谷逆太郎」という名義でソロ活動も行っており、活動の多くはアコースティックギターを用いた弾き語りである。
柳沢亮太
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目次 - Contents
- SUPER BEAVERの概要
- SUPER BEAVERの活動経歴
- SUPER BEAVER結成
- インディーズ時代
- メジャー時代
- メジャーを離れ再びインディーズへ
- 自主レーベルの設立
- 「[NOiD]」時代
- 結成15周年、メジャー再契約へ
- SUPER BEAVERのメンバー
- 渋谷龍太
- 柳沢亮太
- 上杉研太
- 藤原広明
- SUPER BEAVERのディスコグラフィー
- シングル
- 『深呼吸』
- 『二つの旅路』
- 『シアワセ』
- 『歓びの明日に』
- 『あなた(Another Ver.)』
- 『らしさ / わたくしごと』
- 『ことば』
- 『うるさい』
- 『青い春』
- 『美しい日 / 全部』
- 『予感』
- 『ハイライト / ひとりで生きていたならば』
- 『突破口 / 自慢になりたい』
- アルバム
- 『心景』
- 『幸福軌道』
- 『SUPER BEAVER』
- 『未来の始めかた』
- 『世界が目を覚ますのなら』
- 『361°』
- 『愛する』
- 『27』
- 『真ん中のこと』
- 『歓声前夜』
- 『アイラヴユー』
- DVD
- 『未来の続けかた』
- 『LIVE DVD 2 Tokai No Rakuda Special at 大阪城音楽堂』
- 『LIVE VIDEO 3 Tokai No Rakuda Special at 日本武道館』
- 『LIVE VIDEO 4 Tokai No Rakuda at 国立代々木競技場第一体育館』
- 『SUPER BEAVER 15th Anniversary 音楽映像作品集 〜ビバコレ!!〜』
- SUPER BEAVERの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 人として
- ひとりで生きていたならば
- らしさ
- 27
- 突破口
- SUPER BEAVERの名言・発言
- 渋谷龍太「努力は時としてしっかり人を裏切るし、叶わない夢だっていくつもいくつもある。そういうことではなくて、やりたいんなら、続けてないと」
- 渋谷龍太「目の前にあなたがいてくれるというこの事実は、俺たちにとってはかけがえのない宝物です」
- SUPER BEAVERの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 一度メジャーを離れたのはもう一度4人で戦うため
- 活動資金のためアルバイト三昧の日々